悪役令嬢は結婚したくてしょうがない

海がめ

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令嬢に生まれ変わりました。~4歳~

なんの小説ですか?

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 わたくし、アルメル・ブローともうしますわ。
ブローこうしゃくけの、ちょうじょですの……ってひらがな喋りは大変だわ。

 改めてアルメル・ブロー公爵令嬢只今4歳です。
 何故、4歳の小娘がこんなに流暢に言葉を使えるのかというと……。
私、転生者なんだよね~。

 私の前世はいわゆるキャリアウーマンで婚期を逃した32歳。
事故に遭い、死んだはずだった。

 そう、はずだったのだ……。
先ほど婚約者を紹介された際に前世を思い出したばかりだ。今までの記憶はあるから問題ないのだが、問題は私が転生した先だ。

「あの~、アルメル嬢大丈夫ですか?」

声をかけてきたのは先ほど私の婚約者として紹介されたローラン王子。

「いいえ、なんでもありませんのよ。
お気になさらないで。」

  お気づきかもしれないが私が転生した先は女性向け恋愛ゲーム【プリンセス・キス~あなただけの王子様~】
 通称プリキスの悪役令嬢に転生したのだ!

どこの小説だよ!

 私はいわゆるオタクで特に乙女ゲームが好きだったのだが、このゲームも、もちろんプレイした。王子と出会った衝撃によって、前世のことを思い出したのだ。

 私の婚約者のローラン王子も攻略キャラクターの1人で、ディフェンタール王国第1王子の気弱な草食系男子という設定だった。

「む、無視するな~!!」

 おっと驚きのあまり話を聞いていなかった。

「申し訳ありません。
少し考え事をしていて、無視したわけではありませんわ。」

「いいんだ、どうせみんな弟のマルクの方がいいんだ。
君だって僕が婚約者でショックなんだろ。」

「そんなことありませんわ。」
別の意味でショックだったけどね。
 そういえば、王子って弟が優秀すぎるから自信がないって設定だったっけ。

「ローラン王子、私にとって婚約者がマルク王子の方が良いなんてことはありませんのよ。」

 そう、私にとって婚約者が誰であろうと関係ない。私は全ルート共通の悪役令嬢なんだから!

 少しキスプリについて説明すると、キスプリでは間違った選択肢を選ぶと必ず私、アルメル嬢が現れ嫌味を言って去っていくのだ。
合言葉は「またオマエか!!」なのである。
 1番大切なのは、アルメル嬢は主人公やそのほか下級貴族に対する酷い行いが知れ渡り結婚できずに一生を終えるのだ。

 お分かり頂けただろうか。
そう!結婚できないのである!
政略結婚が普通の貴族で結婚できないなんて、かなり惨めだ。

 実際アルメルはその後については裏話としてスタッフのコメントにもあまりいい人生を送れなかったと言っていた。
 勿論、私はイジメなどするつもりは無いが悪役令嬢物の小説の様なことがあるかもしれない。

 そんな事はゴメンだ。
誰が好き好んで2回目の人生まで寂しく生きなきゃいかんのだ!私は優しい旦那様をとってハッピーライフを送ってやる!

「あの~いつになったら僕と話してくれるの?」
とりあえずはこのナヨナヨ王子との婚約をどうにかしないとね。
私の好みはしっかりした年上だし。

「やっぱり無視だよねこれ!」

「うるさいですわよ!」
私の人生かかってるんだからね!

「え、え~。」

婚約者との顔合わせは王子の情けない声を最後に終わりを告げるのだった。

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