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第4章 世界戦争
60話 神様登場
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「ごべんなざあぁぁぁぁぁぃ」
突然、1人の女性が大泣きで叫びながらが現れ、抱きついてきた。
「っぅ」
抱きつかれた事で女性の豊満な胸が顔に当たる。というか埋もれてる。息苦しい!
「ごべんなざぁぃ。ごべぇんなざぁい」
女性は泣きじゃくりひたすらに謝る。
だけど俺は抱き締められて、身動きどころか息ができない。
「全く。何をしているのですか?」
誰かが声をかけ俺と女性を引き離す。何をして、じゃなくて助かった!
腹の底から息を吸い、生を実感する。
助けてくれた人にお礼を言おうと顔を合わる。と、その人は知り合いだった。その容姿は、年のせいか白髪が目立つがスーツを着こなし、まだまだ現役で年寄りには見えない男性だ。
「古木!?」
それはガーディアンの相談役的存在。事実上のトップ、古木だった。
どうして古木がここに?と考えるが、そもそも俺自身ここが何処だか知らなかった。
辺りを見渡しても一面が真っ白な、おかしな空間だ。
「はぁ。最後の最後まで私がいないと駄目なんですか?」
古木は先程から泣きじゃくっている女性にため息交じりの不満を零す。
「うぅ。申し訳ございません。■■様」
女性は古木に謝る。泣きじゃくった後なので、まるで親に叱られた子供にしか見えないが。それに最後の方も聞き取れなかったし。
「とにかく、さっさと始めてください」
「はい!」
女性は元気良く返事をすると俺の方に向き直り手を広げる。そして、堂々と言い放つ。
「私は神です!」
……。
……。
中二病だ。
「私は女神です!!」
それはもう自身たっぷりに言う。ドヤ顔だった。
異常者なのか? 自分の事を神だと思っているヤバい人。或いは思い込みの激しい可哀そうな人だ。
「あれ!?なんか反応薄くないですか!もっとこう、異世界転生!?みたいな」
「は?」
何を言っているんだこの人は。
「あー。そのネタ古いんじゃないかな。今は2045年だし。古いと思う。いや思いたい! 今は転生系に代わる新しいジャンルが流行ってる。その筈だ!」
古木が熱弁している。何の話かは分からないが凄い熱弁している。
「と、話しが逸れてしまいましたね。話を進めてください」
冷静になった古木は取り繕うように「こほん」と一つ咳をし、女性に続きを促す。
「えーっと、ですね。つまり、その。えーっと」
女性は言葉を詰まらせる。顔を赤くし、言うのを躊躇っているようにも見える。
「はぁ。なら私が代わりに「駄目です!!」」
言葉に詰まる女性の代わりに古木が話そうとする。しかし、女性は勢い良く拒否する。その顔からは赤みが消えて、真剣そのものだ。どうやら覚悟が決まったようだ。
「竜也君。どうか【守護者】になって下さい!!」
頭を下げ、手を差し出し、そう言い放った。一瞬告白でもされたのかと思った。
しかし違った。愛の告白ではなく、守護者になるように頼まれたのだ。
だけど……
守護者って何だ?
よく分からない。
「あー。【守護者】と言うのはですね――」
俺の困惑に気付いたのか、古木が説明してくれる。
「簡単に言えばこの世界を守る存在ですね」
「世界を、守る?」
いきなり話しが大きくなった。まぁ、さっき神だとか何だとか言われたから驚きは半減してるけども。それに、モンスターは世界中に現れている。だから言いたい事は分かる。だけど俺一人で世界中のモンスターを相手取るのは無理だ。だから俺は守護者なんてのには成れない。
「どうやら誤解している様ですが【守護者】というのは使命ではなく存在ですよ」
「ん?」
「例えるならば【天使】のような存在です。【人間】を辞めて【守護者】という超常的な存在に成るのです」
「んん??」
「【守護者】の力は絶大です。それこそ世界中のモンスターを相手取るぐらいには」
「んんん???」
駄目だ。理解出来ない。
突然、1人の女性が大泣きで叫びながらが現れ、抱きついてきた。
「っぅ」
抱きつかれた事で女性の豊満な胸が顔に当たる。というか埋もれてる。息苦しい!
「ごべんなざぁぃ。ごべぇんなざぁい」
女性は泣きじゃくりひたすらに謝る。
だけど俺は抱き締められて、身動きどころか息ができない。
「全く。何をしているのですか?」
誰かが声をかけ俺と女性を引き離す。何をして、じゃなくて助かった!
腹の底から息を吸い、生を実感する。
助けてくれた人にお礼を言おうと顔を合わる。と、その人は知り合いだった。その容姿は、年のせいか白髪が目立つがスーツを着こなし、まだまだ現役で年寄りには見えない男性だ。
「古木!?」
それはガーディアンの相談役的存在。事実上のトップ、古木だった。
どうして古木がここに?と考えるが、そもそも俺自身ここが何処だか知らなかった。
辺りを見渡しても一面が真っ白な、おかしな空間だ。
「はぁ。最後の最後まで私がいないと駄目なんですか?」
古木は先程から泣きじゃくっている女性にため息交じりの不満を零す。
「うぅ。申し訳ございません。■■様」
女性は古木に謝る。泣きじゃくった後なので、まるで親に叱られた子供にしか見えないが。それに最後の方も聞き取れなかったし。
「とにかく、さっさと始めてください」
「はい!」
女性は元気良く返事をすると俺の方に向き直り手を広げる。そして、堂々と言い放つ。
「私は神です!」
……。
……。
中二病だ。
「私は女神です!!」
それはもう自身たっぷりに言う。ドヤ顔だった。
異常者なのか? 自分の事を神だと思っているヤバい人。或いは思い込みの激しい可哀そうな人だ。
「あれ!?なんか反応薄くないですか!もっとこう、異世界転生!?みたいな」
「は?」
何を言っているんだこの人は。
「あー。そのネタ古いんじゃないかな。今は2045年だし。古いと思う。いや思いたい! 今は転生系に代わる新しいジャンルが流行ってる。その筈だ!」
古木が熱弁している。何の話かは分からないが凄い熱弁している。
「と、話しが逸れてしまいましたね。話を進めてください」
冷静になった古木は取り繕うように「こほん」と一つ咳をし、女性に続きを促す。
「えーっと、ですね。つまり、その。えーっと」
女性は言葉を詰まらせる。顔を赤くし、言うのを躊躇っているようにも見える。
「はぁ。なら私が代わりに「駄目です!!」」
言葉に詰まる女性の代わりに古木が話そうとする。しかし、女性は勢い良く拒否する。その顔からは赤みが消えて、真剣そのものだ。どうやら覚悟が決まったようだ。
「竜也君。どうか【守護者】になって下さい!!」
頭を下げ、手を差し出し、そう言い放った。一瞬告白でもされたのかと思った。
しかし違った。愛の告白ではなく、守護者になるように頼まれたのだ。
だけど……
守護者って何だ?
よく分からない。
「あー。【守護者】と言うのはですね――」
俺の困惑に気付いたのか、古木が説明してくれる。
「簡単に言えばこの世界を守る存在ですね」
「世界を、守る?」
いきなり話しが大きくなった。まぁ、さっき神だとか何だとか言われたから驚きは半減してるけども。それに、モンスターは世界中に現れている。だから言いたい事は分かる。だけど俺一人で世界中のモンスターを相手取るのは無理だ。だから俺は守護者なんてのには成れない。
「どうやら誤解している様ですが【守護者】というのは使命ではなく存在ですよ」
「ん?」
「例えるならば【天使】のような存在です。【人間】を辞めて【守護者】という超常的な存在に成るのです」
「んん??」
「【守護者】の力は絶大です。それこそ世界中のモンスターを相手取るぐらいには」
「んんん???」
駄目だ。理解出来ない。
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