4 / 5
第1章
第3話 転移
しおりを挟む
苦しい。
とにかく苦しい。
どこかが痛いとか、息ができないとか、寒いとか、熱いとかではない。自分自身という存在があってはいけないかの様な、世界に拒まれているかの様な、そんな苦痛が全身を駆け回っている。
身体の中の至る所にミミズが入り込んでいるみたいにゾワゾワする。四肢の血管の中、眼球の中、頭の中でもそいつらは蠢いていた。
疼きが身体の芯まで伝わってくる。逃げようも俺は動くことができない。指一本すらも動かすことが出来ないのだ。
地獄の様な苦しみ。
一生感じることはないだろうと思っていた。
死にたい。
消えたい。
もう楽になりたい。
「ぁ、あぁ...ぅぅ」
ん、少しだけ声を出せた。
「あれ?」
どこからか他人の声が聞こえてくる。
誰だ?
というか、俺はどこにいるんだ?
「班長、コイツちょっとだけ意識ありますよ」
「は? マズイな、そのままにしてるとおっちんじまう。麻酔の量増やせ」
麻酔...病院の中か?
「でもコイツヒトですよ? 地球出身の」
「あー...魔法耐性が無いのか...分かった、これを試してみる。ちょっと退いててくれ」
なんの話をしているんだ?
地球だの魔法だの、訳のわからないことを...
でも、なんだか体が楽になってきた。違和感が薄れてきて、苦痛が和らいでくる。
助かるのかな。
「にしても、こんな奴使い物に....んですか? 魔法をつかえ...のに」
「あぁ...こう....能達は同じグループ.......れてだな。生産性が.......無さすぎると........して扱われるんだよ」
どんどん意識が薄れていく。
あぁ...もう目覚めたく無い。
「気持ちよさそうな寝顔だね...」
「はぁ...ずっとこのままにしてあげたいでふな...」
あぁ...起きなきゃ...
「あ、気がついたみたいだよ」
ここは...? 病院...?
あれ...寒い...痛い...ジメジメする。
「今話しかけると混乱するでふから、もう少し待つでふよ」
体が動く。少し痛いけど腕も持ち上がるし、頑張れば体だって...
「あぁ! 無理しないで、まだ横になってたほうがいい」
誰かが俺の体を支えてくれている。小さい手だけれど暖かく、久々の温もりを感じたような気がする。
俺はそのまま小さい手に身を委ねて、もう一度横になった。
ゆっくりと目を開く。思いの外すんなりと周りの光を受け入れることができた。
真っ暗までとはいかないが、かなり薄暗い空間で、天井はコンクリートの様な物でできていた。
病院。そう言うにはあまりに物騒で、病人を受け入れるかの様な雰囲気ではなかった。あえて言うならそう、監獄に近かった。
「ここは、どこですか...?」
数秒の沈黙があった。
周りから物音は聞こえるのであるが、誰も口を開こうとしなかった。
「あの...」
「あぁ、えっと...君の元いた場所からはかなり遠い場所って言えばいいかな...」
訳がわからない。
「何が起こってるんですか...」
「えっと...良くない組織に捕まったって言うべきか...」
ますますわからない。
なにが、どうして...
「とにかく周りの状況を見たらどうじゃ?」
先程までの高い声とは違い、老人の様な低い声が聞こえてきた。
俺はゆっくりと声のする方法へ顔を向ける。
「え...」
そこにいたのは人間と言うには、余程無理があるようなものだった。こんな生き物みたことがない。
それは小さな足音を立てながら俺の頭の横までゆっくりと歩いてきて、小さく笑って見せていた。
笑った顔はそのままよく居る様なお爺ちゃんであるが、彼の顎から生えている地面まで届きそうなその長い髭は、長さを測るのに物差し一本も必要なさそうである。
「小人...?」
「ふぉっふぉっふぉっ、こう言った反応はいつも新鮮じゃのう...こちから見たらお主が巨人なのじゃがな」
夢でも見ているのか? なんだこれは...
「じゃあ僕も見てよ!」
「お、おでも見てもらおうかな」
先程とは反対側見ると、今度は普通の大きさの人間が2人いた。
いや、普通の人間...ではなさそうだ。1人の小柄な子の方は、西洋人の様で中性的な顔をしていて、金色の肩程の長さの髪を備えている。しかし、その金色の間から覗かせている尖った耳は、俺と同じ人間の物だとは言い難かった。
もう片方の大柄な人間は一見普通の肥満体型の男性であるが、良く見ると鼻が普通では無く、加えて皮膚が若干ピンク色になっていた。まるで豚の様だ。
一体どうなっているんだ?
何が起こっているんだ?
俺は、どうしちゃったんだ?
震えが止まらない。おかしくなっちゃったのかな...俺。
「まぁまぁ、落ち着くんじゃよ。ヒト」
「皆んなこうなるよね、最初は」
金髪の少年は俺の頭を撫で始め、優しく微笑んできた。
「大丈夫、大丈夫」
俺の呼吸がありえないほどに乱れていたことに気がつく。
深呼吸、深呼吸をして...
なんとか落ち着いてきた...。それと同時に、自分の体の状況が少しずつ分かってくる。
どこかに大きな怪我がある訳ではなさそうである。衣服は身につけており、靴も履いたままであった。酷く痛い場所がある訳でもなければ、気持ち悪くもない。
後は俺の精神状況だけだ。
こんなに動悸が強いのは初めてだ。下手したら心臓が張り裂けてしまうんじゃないだろうか。
「はぁ、はぁ、はぁ...」
「どこか痛いところとかない?」
「あぁ...大丈夫です。もう少しで冷静になれそうで」
少年は「そっか」と呟きつつ、俺の頭を撫で続けた。
「でも、もう少しでくるんじゃないでふかね...」
「その通りじゃ、来くるぞ...」
「何がですか?」
__ガチャ
彼らが答える間もなく、暗い部屋に強い光が差し込んできた。
「24F1880、出ろ」
とにかく苦しい。
どこかが痛いとか、息ができないとか、寒いとか、熱いとかではない。自分自身という存在があってはいけないかの様な、世界に拒まれているかの様な、そんな苦痛が全身を駆け回っている。
身体の中の至る所にミミズが入り込んでいるみたいにゾワゾワする。四肢の血管の中、眼球の中、頭の中でもそいつらは蠢いていた。
疼きが身体の芯まで伝わってくる。逃げようも俺は動くことができない。指一本すらも動かすことが出来ないのだ。
地獄の様な苦しみ。
一生感じることはないだろうと思っていた。
死にたい。
消えたい。
もう楽になりたい。
「ぁ、あぁ...ぅぅ」
ん、少しだけ声を出せた。
「あれ?」
どこからか他人の声が聞こえてくる。
誰だ?
というか、俺はどこにいるんだ?
「班長、コイツちょっとだけ意識ありますよ」
「は? マズイな、そのままにしてるとおっちんじまう。麻酔の量増やせ」
麻酔...病院の中か?
「でもコイツヒトですよ? 地球出身の」
「あー...魔法耐性が無いのか...分かった、これを試してみる。ちょっと退いててくれ」
なんの話をしているんだ?
地球だの魔法だの、訳のわからないことを...
でも、なんだか体が楽になってきた。違和感が薄れてきて、苦痛が和らいでくる。
助かるのかな。
「にしても、こんな奴使い物に....んですか? 魔法をつかえ...のに」
「あぁ...こう....能達は同じグループ.......れてだな。生産性が.......無さすぎると........して扱われるんだよ」
どんどん意識が薄れていく。
あぁ...もう目覚めたく無い。
「気持ちよさそうな寝顔だね...」
「はぁ...ずっとこのままにしてあげたいでふな...」
あぁ...起きなきゃ...
「あ、気がついたみたいだよ」
ここは...? 病院...?
あれ...寒い...痛い...ジメジメする。
「今話しかけると混乱するでふから、もう少し待つでふよ」
体が動く。少し痛いけど腕も持ち上がるし、頑張れば体だって...
「あぁ! 無理しないで、まだ横になってたほうがいい」
誰かが俺の体を支えてくれている。小さい手だけれど暖かく、久々の温もりを感じたような気がする。
俺はそのまま小さい手に身を委ねて、もう一度横になった。
ゆっくりと目を開く。思いの外すんなりと周りの光を受け入れることができた。
真っ暗までとはいかないが、かなり薄暗い空間で、天井はコンクリートの様な物でできていた。
病院。そう言うにはあまりに物騒で、病人を受け入れるかの様な雰囲気ではなかった。あえて言うならそう、監獄に近かった。
「ここは、どこですか...?」
数秒の沈黙があった。
周りから物音は聞こえるのであるが、誰も口を開こうとしなかった。
「あの...」
「あぁ、えっと...君の元いた場所からはかなり遠い場所って言えばいいかな...」
訳がわからない。
「何が起こってるんですか...」
「えっと...良くない組織に捕まったって言うべきか...」
ますますわからない。
なにが、どうして...
「とにかく周りの状況を見たらどうじゃ?」
先程までの高い声とは違い、老人の様な低い声が聞こえてきた。
俺はゆっくりと声のする方法へ顔を向ける。
「え...」
そこにいたのは人間と言うには、余程無理があるようなものだった。こんな生き物みたことがない。
それは小さな足音を立てながら俺の頭の横までゆっくりと歩いてきて、小さく笑って見せていた。
笑った顔はそのままよく居る様なお爺ちゃんであるが、彼の顎から生えている地面まで届きそうなその長い髭は、長さを測るのに物差し一本も必要なさそうである。
「小人...?」
「ふぉっふぉっふぉっ、こう言った反応はいつも新鮮じゃのう...こちから見たらお主が巨人なのじゃがな」
夢でも見ているのか? なんだこれは...
「じゃあ僕も見てよ!」
「お、おでも見てもらおうかな」
先程とは反対側見ると、今度は普通の大きさの人間が2人いた。
いや、普通の人間...ではなさそうだ。1人の小柄な子の方は、西洋人の様で中性的な顔をしていて、金色の肩程の長さの髪を備えている。しかし、その金色の間から覗かせている尖った耳は、俺と同じ人間の物だとは言い難かった。
もう片方の大柄な人間は一見普通の肥満体型の男性であるが、良く見ると鼻が普通では無く、加えて皮膚が若干ピンク色になっていた。まるで豚の様だ。
一体どうなっているんだ?
何が起こっているんだ?
俺は、どうしちゃったんだ?
震えが止まらない。おかしくなっちゃったのかな...俺。
「まぁまぁ、落ち着くんじゃよ。ヒト」
「皆んなこうなるよね、最初は」
金髪の少年は俺の頭を撫で始め、優しく微笑んできた。
「大丈夫、大丈夫」
俺の呼吸がありえないほどに乱れていたことに気がつく。
深呼吸、深呼吸をして...
なんとか落ち着いてきた...。それと同時に、自分の体の状況が少しずつ分かってくる。
どこかに大きな怪我がある訳ではなさそうである。衣服は身につけており、靴も履いたままであった。酷く痛い場所がある訳でもなければ、気持ち悪くもない。
後は俺の精神状況だけだ。
こんなに動悸が強いのは初めてだ。下手したら心臓が張り裂けてしまうんじゃないだろうか。
「はぁ、はぁ、はぁ...」
「どこか痛いところとかない?」
「あぁ...大丈夫です。もう少しで冷静になれそうで」
少年は「そっか」と呟きつつ、俺の頭を撫で続けた。
「でも、もう少しでくるんじゃないでふかね...」
「その通りじゃ、来くるぞ...」
「何がですか?」
__ガチャ
彼らが答える間もなく、暗い部屋に強い光が差し込んできた。
「24F1880、出ろ」
0
あなたにおすすめの小説
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
【完結】すまない民よ。その聖騎士団、実は全員俺なんだ
一終一(にのまえしゅういち)
ファンタジー
俺こと“有塚しろ”が転移した先は巨大モンスターのうろつく異世界だった。それだけならエサになって終わりだったが、なぜか身に付けていた魔法“ワンオペ”によりポンコツ鎧兵を何体も召喚して命からがら生き延びていた。
百体まで増えた鎧兵を使って騎士団を結成し、モンスター狩りが安定してきた頃、大樹の上に人間の住むマルクト王国を発見する。女王に入国を許されたのだが何を血迷ったか“聖騎士団”の称号を与えられて、いきなり国の重職に就くことになってしまった。
平和に暮らしたい俺は騎士団が実は自分一人だということを隠し、国民の信頼を得るため一人百役で鎧兵を演じていく。
そして事あるごとに俺は心の中で呟くんだ。
『すまない民よ。その聖騎士団、実は全員俺なんだ』ってね。
※小説家になろう様、カクヨム様にも掲載しています。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
『異世界庭付き一戸建て』を相続した仲良し兄妹は今までの不幸にサヨナラしてスローライフを満喫できる、はず?
釈 余白(しやく)
ファンタジー
毒親の父が不慮の事故で死亡したことで最後の肉親を失い、残された高校生の小村雷人(こむら らいと)と小学生の真琴(まこと)の兄妹が聞かされたのは、父が家を担保に金を借りていたという絶望の事実だった。慣れ親しんだ自宅から早々の退去が必要となった二人は家の中で金目の物を探す。
その結果見つかったのは、僅かな現金に空の預金通帳といくつかの宝飾品、そして家の権利書と見知らぬ文字で書かれた書類くらいだった。謎の書類には祖父のサインが記されていたが内容は読めず、頼みの綱は挟まれていた弁護士の名刺だけだ。
最後の希望とも言える名刺の電話番号へ連絡した二人は、やってきた弁護士から契約書の内容を聞かされ唖然とする。それは祖父が遺産として残した『異世界トラス』にある土地と建物を孫へ渡すというものだった。もちろん現地へ行かなければ遺産は受け取れないが。兄妹には他に頼れるものがなく、思い切って異世界へと赴き新生活をスタートさせるのだった。
連載時、HOT 1位ありがとうございました!
その他、多数投稿しています。
こちらもよろしくお願いします!
https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/398438394
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる