【完結】二年間放置された妻がうっかり強力な媚薬を飲んだ堅物な夫からえっち漬けにされてしまう話

なかむ楽

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 それからしばらく。メルヴィルと真の夫婦になってからひと月。
 この日、メルヴィルは早朝から領地内の港町まで出かけている。兄・ジュードが交易品を蒸気船に積んで戻って来るから、メルヴィルは倉庫を開けたり、品物のチェックや外国との手紙のやり取りで忙しくし、深夜に帰宅するという。
 夫はどんなに忙しくても、深夜をすぎても帰宅し、妻と一緒にベッドで眠る。連日忙しくすることがあるが遅い帰宅の翌日、メルヴィルは午後から仕事をする。少しでも夫婦の時間を作ってくれる夫が愛しいし、ありがたくも思う。でも、身体だけは壊してほしくないから、夫を癒せるように配慮をしている。

 メルヴィルが仕事をしている日、フェリスはこれまでと同じように養護院や養老院、診療所を慰問する。空いている時間は多いので、まだ見ぬ赤ちゃん用のスタイなどの小物造りや編み物をするようになった。裁縫は母直伝でフェリスの特技のひとつだ。

 今日は遅い夫の帰宅にあわせて、都市中央から離れたビオラ養老院に慰問をした。もちろん、馬車バルーシュに乗り、護衛隊四名を伴って聖ビオラ養老院へ向かった。
 妻をだいじに思う夫は、護衛隊員を増やし、身辺警護から夜間警備をこれまで以上に厳しくしている。過保護すぎないだろうか?

 着いた聖ビオラ養老院で、院長と話して必要なものを聞き、そして、あの老婆のことを聞いた。だが、院長も従事者たちも、入所している高齢者たちも誰ひとり、あの老婆のことを知らなかった。
 行きずりの老婆ではないか、という話に落ち着いたが、旅をしているようには見えなかった。



 その夜、遅くに帰宅したメルヴィルをいたわるように、浴槽に疲れが取れやすいハーブを入れたお風呂を勧めた。
 夫婦の寝室にラベンダーのアロマキャンドルを灯して、夫のためのナイトドレスに着替える。肌がきれいに見える淡いピンク色のシフォンを選んだ。夫が大好物の胸の部淡は大きく開いていてレースになっている。同色のショーツは両脇にサテンの大きなリボンをあしらった。実はだいじなところが紐なのである。
 入浴後に丁寧に髪油を塗ってもらい、ブラシで梳いてもらったが、鏡の前で髪を梳く。バラの香りのリップバームを薄く塗り直した。
 ナイトドレスの上から、落ち着いた緑色のベルベットのナイトガウンを着ると、メルヴィルの室へ向かう。ちょうどメルヴィルは入浴後で、バスローブを着て濡れた黒髪をタオルで拭きながら部屋に入ってきた。

 フェリスはワゴンの保温鍋から母直伝のホットワインを注ぎ、夜食用のキッシュをローテーブルに置いてからリンゴを剥く。
 メルヴィルが食べているあいだ、フェリスは今日のできごとを話した。
 テーブルには媚薬が入っていたカットが美しい小瓶がある。高価そうな小瓶だから老婆に返そうと考えていた。が、誰も老婆を知らなかった。不思議な話である。
 メルヴィルは話を聞いてくれて、食事を終わらせたあと、一緒にお茶を飲みながらジュードの話をしてくれた。兄は第二王子でありながら、貿易を通じて外交をしている。が、まだ結婚は遠いようだ。
 フェリスは食器などを片付けたワゴンを廊下へ出す。朝には使用人が下げてくれる。

「カーテンを閉めますね」

 部屋に戻り、カーテンを引く。星空を見上げて思う。

(あのお婆さんは一体……?)

 窓ガラスに映るフェリスの背後にメルヴィルがいる。
 肩を抱かれると、夫から石鹸の香りがして、胸が高鳴る。たった三日抱かれなかっただけで、メルヴィルの体温と愛がほしくなる。

「フェリス。ガウンを脱ぐんだ」

 耳にかかる低い声が鼓膜を震わせるから、フェリスは魔法にかかったかのように、するりとベルベットのガウンを脱いで床にすとんと落とす。

「……明日の朝に見てもらおうと思っていたんです」

 薄いシフォンで作られたナイトドレスの背中は腰まで開いている。クロスした肩紐を夫が指でつつぅとなぞる。そうっと。
 窓に映る夫の眼鏡の奥にある青い目は、慈しみがあり、欲望を灯したかのよう。反する感情だが、そのどちらもメルヴィルの本心だと思う。

「昼間は以前と同じドレスだな?」

「はい。言いつけのままに」

 はしたなく大きい乳房をコルセットでぎっちり押さえて、首まで襟が詰まったクラシカルなドレスを着ている。あまり乳房を押さえない新しいコルセットと体型に合った新しいドレスができ上がるまで今あるドレスを着るようにメルヴィルに言いつけられた。
 新しいコルセットとドレスができあがったら、必ずストールをはおることを約束させられた。
 城館にいるあいだは、薄いパニエと下着類を身につけるのを禁じられた。メルヴィルはフェリスが胸をぎちぎちに押さえるのが健康に悪いから。と言っていたが、ドロワーズまで禁止する意味が初めはわからなかった。
 答えはすぐにわかった。脱がしやすくするためであり、着衣のまま性行為をするためだった。
 そんなにも早く赤ちゃんがほしいのかとフェリスは思っているが、ただ単にメルヴィルがスケベなだけである。

「あんっ。メルヴィルさま。撫でちゃ、いけません」

 お尻をさわさわ撫でられてフェリスは夫の不埒な手から逃げる。
 が、執務机にぶつかると、メルヴィル腕に閉じ込められた。お尻に夫の昂りが当たって胸とお腹の奥がキュンとする。

「逃がさない」

 耳朶にキスをされただけで、教え込まれた身体は小さく震えトロリと淫蜜を滴らせる。

「メルヴィルさまのために、新しく作ったナイトドレスなので……見て、ください」

 勇気を振り絞って振り向く。シフォン生地は持参したもので、これまでのナイトドレスはどれもフェリスの手作り品だ。扇情的なナイトドレスを他人に作らせられない。恥ずかしい。
 振り向いたナイトドレスに身を包んだ艶かしい肢体を見たメルヴィルは、目を大きくさせて驚いたあと、青い目をぎらりとさせた。

「…………完璧だ。フェリス」

 そのまま神聖なメルヴィルの執務机の上を淫蜜だらけにしてフェリスは抱かれた。
 夫にナイトドレスのまま貪られて、とくに胸のレースは唾液でぐちゃどろになっている。
 メルヴィルは腟内で果てずに、達しっぱなしでとろとろに蕩けているフェリスの身体に精をたっぷりと放った。
 むせ返る愛しい夫の匂いがフェリスをより淫らにさせる。もう一度きりの性行為では満足できない身体に作り替えられてしまった。
 先日教わったばかりの夫の男性器のお掃除作法で妻らしくぺろちゅぱ舐めてきれいにする。
 一度精を放った男性器はむくむくと極大に育っていく。自分が大きくさせているといういやらしい母性と淫らな優越感が、精を受けなかった子宮を切なくさせる。

「メルヴィルさま。フェリスの……子宮に、こ、子種を、たくさんください……」

 正直に愛欲を口にするのはやはり恥ずかしい。声だって小さいし、メルヴィルは聞こえないふりをしていやらしい言葉を使わせたがる。
 それから。寝室に連れ込まれたフェリスは全裸にひん剥かれて、たっぷりと膣内射精をされた。いちゃいちゃの休憩を挟んで三回目に雪崩込み──フェリスは途中で落ちてしまった。
 遅い朝食後、お風呂でも、ソファでもかまわずに夫婦は激しく互いを求め合った。
 ベッドでいちゃいちゃしている時間がとくにフェリスのお気に入りだ。
 つないだ手の指が絡む。素足同士も絡ませ合い、もつれた糸のように肌を合わせている。
 眼鏡を外したメルヴィルの目付きが悪いのもお気に入りだ。その夫が優しく優しくキスをしてくれるのも。
 この世界中の幸福がこのベッドにあるようで。

「メルヴィルさま。とっても幸せです」

 ふうわり微笑むとメルヴィルも微笑む。
 フェリスは夫にキスをした。

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