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第一、戦争の日常化
現在、保健室
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ガラッ
「失礼しま、あ・・・失礼しました」
正直体調はよくない。でもそれは昨日のASWaで引き分け受けた電流がまだ体に残ってるだけ。なのに二人によって強制的に俺を保健室へ連れてこられた
で、冒頭だ。A野が俺の背中を押しながら連れてきて保健室の扉をQ山が開けたら、奥にいたのは先生じゃなかった。今先生は出張中で保険委員の先輩が代理でいた
「失礼しましたじゃないでしょ」
後ろをA野が塞いでいるから戻れない。その隙に当番の先輩である横山先輩に腕を捕まれた。Q山も保健室の扉を閉めて俺を逃がさないようにしてくる
「三人そろってサボり?って最初は思ったけどさ、青川。おまえ顔色悪いよ」
「ですよね!顔色悪っすよね」
「青川が頑なに保健室に行きたがらなかったので強制的につれてきました」
頼むから二人ともそれ以上余計な種をまかないで。あぁ、ほら横山先輩の後ろが段々と黒くなってきたよ、雰囲気が黒いよ…多分この学校の中で一番乗り怖い人かもしれないと俺にとっては
「二人は帰りな、もうすぐ授業が始まる。青川は熱計りな」
「はい・・・」
二人が帰った後の保健室は静かになった。外の声や音は聞こえるけどマジで保健室だけ別空間になったみたいだった。他の生徒が入りそうになっても途中で帰って行くのが聞こえる。こうなったのもすべて、まだ音が鳴らない体温計のせいだ
「ねぇ、まだ?電源切ってんじゃないの?」
「いや、切れてませんけど・・・」
今のとこの温度を見たら、まぁヤバかった
体温計が、バチバチ鳴ってる
多分、昨日の電流がまだ体内に残っててそれに鉄の部分が反応したんだと思う。まずいなって思っていたら横山先輩が何度か聞いてきた。適当にいったらすぐばれそうだしどうしようかと思っていたら救世主が現れた
正直マジで助かった
「横山君ありがとう。ここからは私が変わるよ」
「・・・お願いします」
その一言でだけで不機嫌そうに横山先輩は帰っていってくれた
「はぁ」
「大丈夫かい?」
「危うくバレるとこでしたよ。助かりました先生」
来てくれたには保健の先生。しかも約九時間ぶりにあった先生。この学校の保健の先生は政府専用の病院に所属する医者。俺がASWaにプレイヤーとして参加し続ける間は政府の人間がくる。俺が秘密をバラさないように監視するため、そして見抜かれないようサポートしてくれる。この人とは中学の時から俺の担当で、昨日あのおっさんを任せた人でもある。知らないやつに治療してもらうよりも信頼できる
「本当に顔色が悪いね」
「仲間が、ASWaの話をしてまして。それで勝手に参加したいって言うところを想像してしまったんです」
「君は、本当に優しいね」
「優しくなんかないですよ。優しかったら・・・憎んで顔色を悪くするなんてあり得ませんから」
思うだけでイライラしてくる。イライラが止まらない。気分悪くなってきた
「すんません、残り二時間寝てていいですか?」
「本来なら一時間なんだけど特別だよ。その前にこれ持って体温はかってね」
渡されたのは布にくるんだスプーン。多分静電気防止グッツの一つ。これで体内にある昨日の電流を逃がせってことか
ピッ
「はい、見せてね・・・・・・一応冷えピタも貼っておこうか。熱が出てるよ」
「え」
「ほら、38,3℃。37まで下がれば部活に参加していいけど・・・明日つらくなるの覚悟してね。休んだら、死ぬからね」
ASWaは遅刻でも殺されるが、休みでも殺される。どんなに体調が悪くても参加しないとダメだ。
「はい熱冷ましの薬も飲んで。あ、薬は自分の物を飲んだことにしておいてね。それじゃあお休み」
「っす」
ベットに入れられ布団をかぶせられた。暑いけど野球やりたいし、ASWaを万全の状態で出たい。汗を出せば風邪は治るって言うし・・・
・
苦しそうだね、青川君。でも仕方ないよ汗を一杯かいて寝ないと熱は下がらないよ。・・・君はいつまでこのゲームに参加するんだい?可哀相に。ASWa参加者の末路は三通りしかないんだよ
戦争で死ぬか、政府に殺されるか、政府の犬になるか
私としては、君に逃げてもらいたい
君みたいな優しい子に、人の気持ちを理解できる子に、死んでほしくない。でも私には君を助けられない
私だって、元はASWaのプレイヤーだったんだ。これでも全国優勝者。けど私は君とは違い人を殺しててっぺんにたった。その後政府に脅されて両親に人殺しとバレるわけにはいかなくこの道選ばされた
君には、私と同じ道をきてほしくない
政府は君を殺すか、生かすか検討中だよ。四年も残り続けた君に興味を持った上層部がいてね、でも君は逃げながら戦っていた。引き分けになることも多かった。取り入れたら秩序を乱されるとでも思ったんだろう、けど君の生き残るための能力はほしい
だから選択肢は二つに絞られた
殺すか、飼い殺しさせるか
今は君を助けてくれる保護者が見張っているけど、いつかそれも効かなくなる。これ以上深く関わらない方がいい
友人や先輩をいつか必ず巻き込むことになるから
「失礼しま、あ・・・失礼しました」
正直体調はよくない。でもそれは昨日のASWaで引き分け受けた電流がまだ体に残ってるだけ。なのに二人によって強制的に俺を保健室へ連れてこられた
で、冒頭だ。A野が俺の背中を押しながら連れてきて保健室の扉をQ山が開けたら、奥にいたのは先生じゃなかった。今先生は出張中で保険委員の先輩が代理でいた
「失礼しましたじゃないでしょ」
後ろをA野が塞いでいるから戻れない。その隙に当番の先輩である横山先輩に腕を捕まれた。Q山も保健室の扉を閉めて俺を逃がさないようにしてくる
「三人そろってサボり?って最初は思ったけどさ、青川。おまえ顔色悪いよ」
「ですよね!顔色悪っすよね」
「青川が頑なに保健室に行きたがらなかったので強制的につれてきました」
頼むから二人ともそれ以上余計な種をまかないで。あぁ、ほら横山先輩の後ろが段々と黒くなってきたよ、雰囲気が黒いよ…多分この学校の中で一番乗り怖い人かもしれないと俺にとっては
「二人は帰りな、もうすぐ授業が始まる。青川は熱計りな」
「はい・・・」
二人が帰った後の保健室は静かになった。外の声や音は聞こえるけどマジで保健室だけ別空間になったみたいだった。他の生徒が入りそうになっても途中で帰って行くのが聞こえる。こうなったのもすべて、まだ音が鳴らない体温計のせいだ
「ねぇ、まだ?電源切ってんじゃないの?」
「いや、切れてませんけど・・・」
今のとこの温度を見たら、まぁヤバかった
体温計が、バチバチ鳴ってる
多分、昨日の電流がまだ体内に残っててそれに鉄の部分が反応したんだと思う。まずいなって思っていたら横山先輩が何度か聞いてきた。適当にいったらすぐばれそうだしどうしようかと思っていたら救世主が現れた
正直マジで助かった
「横山君ありがとう。ここからは私が変わるよ」
「・・・お願いします」
その一言でだけで不機嫌そうに横山先輩は帰っていってくれた
「はぁ」
「大丈夫かい?」
「危うくバレるとこでしたよ。助かりました先生」
来てくれたには保健の先生。しかも約九時間ぶりにあった先生。この学校の保健の先生は政府専用の病院に所属する医者。俺がASWaにプレイヤーとして参加し続ける間は政府の人間がくる。俺が秘密をバラさないように監視するため、そして見抜かれないようサポートしてくれる。この人とは中学の時から俺の担当で、昨日あのおっさんを任せた人でもある。知らないやつに治療してもらうよりも信頼できる
「本当に顔色が悪いね」
「仲間が、ASWaの話をしてまして。それで勝手に参加したいって言うところを想像してしまったんです」
「君は、本当に優しいね」
「優しくなんかないですよ。優しかったら・・・憎んで顔色を悪くするなんてあり得ませんから」
思うだけでイライラしてくる。イライラが止まらない。気分悪くなってきた
「すんません、残り二時間寝てていいですか?」
「本来なら一時間なんだけど特別だよ。その前にこれ持って体温はかってね」
渡されたのは布にくるんだスプーン。多分静電気防止グッツの一つ。これで体内にある昨日の電流を逃がせってことか
ピッ
「はい、見せてね・・・・・・一応冷えピタも貼っておこうか。熱が出てるよ」
「え」
「ほら、38,3℃。37まで下がれば部活に参加していいけど・・・明日つらくなるの覚悟してね。休んだら、死ぬからね」
ASWaは遅刻でも殺されるが、休みでも殺される。どんなに体調が悪くても参加しないとダメだ。
「はい熱冷ましの薬も飲んで。あ、薬は自分の物を飲んだことにしておいてね。それじゃあお休み」
「っす」
ベットに入れられ布団をかぶせられた。暑いけど野球やりたいし、ASWaを万全の状態で出たい。汗を出せば風邪は治るって言うし・・・
・
苦しそうだね、青川君。でも仕方ないよ汗を一杯かいて寝ないと熱は下がらないよ。・・・君はいつまでこのゲームに参加するんだい?可哀相に。ASWa参加者の末路は三通りしかないんだよ
戦争で死ぬか、政府に殺されるか、政府の犬になるか
私としては、君に逃げてもらいたい
君みたいな優しい子に、人の気持ちを理解できる子に、死んでほしくない。でも私には君を助けられない
私だって、元はASWaのプレイヤーだったんだ。これでも全国優勝者。けど私は君とは違い人を殺しててっぺんにたった。その後政府に脅されて両親に人殺しとバレるわけにはいかなくこの道選ばされた
君には、私と同じ道をきてほしくない
政府は君を殺すか、生かすか検討中だよ。四年も残り続けた君に興味を持った上層部がいてね、でも君は逃げながら戦っていた。引き分けになることも多かった。取り入れたら秩序を乱されるとでも思ったんだろう、けど君の生き残るための能力はほしい
だから選択肢は二つに絞られた
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今は君を助けてくれる保護者が見張っているけど、いつかそれも効かなくなる。これ以上深く関わらない方がいい
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