話し相手

糸子(イトコ)

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店長の休憩

眠たい

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「おーい。お~い!」
「…」
「完全に寝ちまってる。いつもこんなことなんねーのに。」

お寿司セット
今日はちょっと奮発してお寿司!
常連なのにこの店長に話しかけたことがないのはあれだなって思って…話しかけようとしたら…このざまか…せめて、隣で飯食お…
「ん?お客様、店長に用事ですか?」
「あ!いや、他の常連が話してて、俺もと思って…」
何いってんだ俺はー!
「あっ、すいません。現在店長さん、夜更かしで眠っておりまして…誠に申し訳ございません…」
「あぁ…いえ…その…だ…大丈夫ですから。」
「よかったら、私が相手になりましょうか?」
え?
「え?あ、いいんですか?」
「ええ。お仕事は代わりがいますし。」
「そ…そうですか…」
…あれ?店長の上って座っていいの?
「そこは座っていいの?」
「ええ。どうせ起きませんし。」
「ん~…うぅ…」
「なんか、うなされてません?」
「大丈夫です。」
「そ…そうなんですね…」
この子、すごいな…
「あと、早めに食べないとネタが…」
ネタ?
「あー寿司だった!」
えっと、醤油は…テーブルの端だ。お寿司セット専用の寿司下駄の醤油ポケットに醤油…俺はいつも寿司ネタをとって、醤油につけ、その間にわさびを米に乗っけて、醤油に染みたネタを乗っける。味のしみた寿司を食うには、これが一番だ!
「ん。やっぱりここの寿司は高級店レベルの美味さだ。そこまで高くないのに。」
マグロ!俺的に寿司の代表!トロじゃないけど、これはこれで最高だ!
「それはもちろん!近くの漁師から直接仕入れてますから。」
鮭。この橙色の刺し身やはりほかとは違う。子供人気があるだけはある。
「そういえば、海鮮丼とか、焼き魚もあったな。」
イカってそんな好きじゃないけど、刺し身は好き、これなら、口で少し溶ける感がある。
「色々仕入れてますからね。」
いなり!この味!ボリューム!癖になる…
「そういえば…店長何で夜更かしを?」
イクラ…物価高の今でも、ここのイクラは2貫ついてる。弾ける食感!口に広がるイクラ!いい…
「あぁ…えと…それは…」
玉子は説明の不要と見た。柔らかくて味がしみやすい…
「知らないならいいですよ。」
エビ!の中でも甘エビ!うまい…醤油とほんとに合う~!これにはわさびはつけない。
「あーいえ、店長、この前他の常連さんに教わったゲームを一晩中してまして…それで…」
タイ!一番目玉~!噛みごたえ抜群、旨さ倍増!幸せ…
「そんな、子供みたいな。」
「そういうあなたも、子供みたいな顔で食べてましたよ。」
「えっ!」
き、気づかなかった…頭の中で解説なんてするもんじゃないな。昔からの悪い癖だ。
「おいしかったですか?」
「はい。やはりここのは美味しい。」
「それは良かったです。」
笑顔…可愛いな…
「さすがに私、もういかなくてはなので、失礼します。それでは。」
「あ…あぁ。ありがとうございました。」
満足度100%がコンセプト…だっけな。この店。
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