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2第目、生活
2章 侵入者
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この学校は、羅針の世界と同じ構造だった。あまり夢のない話だろうが、6時間目まである。ただ昼休みの時間は、学食のような仕組みだった。
一時間目。ホームルーム活動だった。そんなに勉強の時間はないらしい。肌が黒い人、髪が赤に染まっている人などなど、いろんな人が近くの人と話をしていた。ラッシュは、黒板の横の窓近くにある、教卓らしい長机に座って何か書いている。羅針は、何もかもあまり変わらない光景にほっとしていた。
すると、ラッシュはフッと目つきを変え、周りを見渡した。その時。開いている窓から五人の黒い服のブラックジスが飛び込んできた。その速さに誰もついていけず、子供みんな敵の手の元にある、ガチャの玉みたいな丸いものの中に入ってしまった。しかし、羅針はただ腕を抑えられていただけだった。
敵の能力はおそらく、触れたものを意図的に小さくし、生み出した玉に入れ込む能力らしい。(見た感じで。詳しくは、誰も分からないが。)
「チッ!!」
ラッシュは、心の中で自分を責めていた。ラッシュは立ち上がり、一歩前に進んだ。遠距離で戦う様子だった。しかし…
バン!!っと、ドアを誰かが蹴破り、そのドアがラッシュめがけて飛んできた。そのまま、ラッシュとドアは窓から一緒に落ちていった。途中ラッシュの机にあった書きかけのクイズの用紙も、ひらりと窓から落ちていった。
「さっきまで、黙々と書いていたのは、クイズの投票用紙だったのか」
最初は先生として頑張っている印象だったが…まあ、それも考えている暇はなかった。
すると、蹴破った入口からすごい速さで、羅針に走り寄ってくる影が見えた。また、走りながら何かを敵の顔に投げた。敵は、目が追いつけない!!
その途端、バンッ!と、さっき投げた物が爆発した。後から分かった事だが、それは火をつけた火薬だった。
羅針の背後にいた敵以外の四名が倒れた。体が消え、黒い服だけが残った。
だが、一人の敵は素早く動き、その体に手を触れて、最小化しようとした。しかし、その手を触れる前に、敵の腕を弾き、顔を掴んだ。その時、手から爆発音が聞こえた。
背後の敵がどうなったかは、羅針は見れなかった。
ゆっくり振り返ると、大きな体のゴツい男の人がいた。若くはなかった。
「大丈夫か?」
ゴツい大きな手が、羅針の頭を撫でた。温かかった。
一時間目。ホームルーム活動だった。そんなに勉強の時間はないらしい。肌が黒い人、髪が赤に染まっている人などなど、いろんな人が近くの人と話をしていた。ラッシュは、黒板の横の窓近くにある、教卓らしい長机に座って何か書いている。羅針は、何もかもあまり変わらない光景にほっとしていた。
すると、ラッシュはフッと目つきを変え、周りを見渡した。その時。開いている窓から五人の黒い服のブラックジスが飛び込んできた。その速さに誰もついていけず、子供みんな敵の手の元にある、ガチャの玉みたいな丸いものの中に入ってしまった。しかし、羅針はただ腕を抑えられていただけだった。
敵の能力はおそらく、触れたものを意図的に小さくし、生み出した玉に入れ込む能力らしい。(見た感じで。詳しくは、誰も分からないが。)
「チッ!!」
ラッシュは、心の中で自分を責めていた。ラッシュは立ち上がり、一歩前に進んだ。遠距離で戦う様子だった。しかし…
バン!!っと、ドアを誰かが蹴破り、そのドアがラッシュめがけて飛んできた。そのまま、ラッシュとドアは窓から一緒に落ちていった。途中ラッシュの机にあった書きかけのクイズの用紙も、ひらりと窓から落ちていった。
「さっきまで、黙々と書いていたのは、クイズの投票用紙だったのか」
最初は先生として頑張っている印象だったが…まあ、それも考えている暇はなかった。
すると、蹴破った入口からすごい速さで、羅針に走り寄ってくる影が見えた。また、走りながら何かを敵の顔に投げた。敵は、目が追いつけない!!
その途端、バンッ!と、さっき投げた物が爆発した。後から分かった事だが、それは火をつけた火薬だった。
羅針の背後にいた敵以外の四名が倒れた。体が消え、黒い服だけが残った。
だが、一人の敵は素早く動き、その体に手を触れて、最小化しようとした。しかし、その手を触れる前に、敵の腕を弾き、顔を掴んだ。その時、手から爆発音が聞こえた。
背後の敵がどうなったかは、羅針は見れなかった。
ゆっくり振り返ると、大きな体のゴツい男の人がいた。若くはなかった。
「大丈夫か?」
ゴツい大きな手が、羅針の頭を撫でた。温かかった。
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