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八話
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まだまだ、荒野は続く。しかし、砂だけではなくなってきた。砂利が増えて、石と石がぶつけ合う音が大きくなってきたと思う。
すると、大きな建物が見えてきた。あれはなんだろう、縦長の建物。灰色で、硬そう。
「あれは、昔の建物。遺跡なんだ。確か、コンクリートと言うらしい。今は、そんな技術はなくなったがな。」
そうなんだ。昔は、沢山の素晴らしい物があったが、それを継承する人がいなくなった。だから、ここにあるものすべて、持ち主が自分で作り出したのものがほとんど。無くなったものは、意外に多いのだろう。
「人も、所々住んでいるな。」
マルは、また犯罪行為を見る事を覚悟していた。マルは、全ての人が、先程の人たちみたいだと思っているからだ。
マルは、箱を出した。そこから、自分のナイフを取りだした。
意外と、人は大人しかった。しかし、彼らの腕には、あるマークが付いていた。それは多分、一生消えない傷のようなものなんだろう。
「ここは、ある人の影響で、“集団”で一生懸命生きてる、民族なんだ。だから、人の物は奪わない。殺さない。そして、協力し合っている。
しかし、腕についているマークの人だけ。ほかは、みんなお前達の街の連中と同じ。」
そして爺は、右腕を見せた。そう、あの同じ、丸の中心に星マーク。彼らと同じ。
「実は、僕もここの出身なんだ。僕はね、世界をよく知りたくて、一人旅に出たんだ。無謀な事だったけど、ほとんどの所へ行った。もちろん、怪我もしたよ。」
背中の傷が大きく見える。ひどい。くぼみが出来ていた。
「だけど、知る事は大事だと知った。人の欲望さ、身勝手さ、優しさなど、いろんな部分も知ることができたし、楽しいよ。後悔はしていない。
でも、本当の目標は、この街を作り出した、人を知ることだった。過去を知らなければならないと思った。」
爺は強く言い放った。
「その人は、誰も知らない。だけど、居場所は把握している。」
マルは、なにかに気がついた。どこか見たことあるマーク。ずっと爺の右腕を見ていた。
「そのマーク。ねぇ、僕の背中見て。」
そして、服を脱いで見せた。よくよく見ると、全く同じマークが刻まれていた。
「背中に…同じマーク!それは…見たことない!!」
爺は、ゆっくりと触った。確かに刻まれていた。
「もしかしたら、僕も、この人達に関係あるのかも。いや、その“人”に関係あるのかも。」
二人は、黙り込んでしまった。意外と、共通点はあったのだ。ただ、気が付かなかっただけである。
「父が言っていた、母の事。もっと探したい。何か、これと関係があるのかもしれないし、僕も過去を知りたい。ねぇ、母の居場所探しに行こうよ。」
マルは、もうすぐに行きたい感じだった。
爺は、同じ行き先は一緒だったことで、気持ちは少し楽になった。そして、
「僕達は、パートナーだ。そして、同じ民族だ。さあ。共に、」
コンクリート仕立ての建物に挟まれた、
すると、大きな建物が見えてきた。あれはなんだろう、縦長の建物。灰色で、硬そう。
「あれは、昔の建物。遺跡なんだ。確か、コンクリートと言うらしい。今は、そんな技術はなくなったがな。」
そうなんだ。昔は、沢山の素晴らしい物があったが、それを継承する人がいなくなった。だから、ここにあるものすべて、持ち主が自分で作り出したのものがほとんど。無くなったものは、意外に多いのだろう。
「人も、所々住んでいるな。」
マルは、また犯罪行為を見る事を覚悟していた。マルは、全ての人が、先程の人たちみたいだと思っているからだ。
マルは、箱を出した。そこから、自分のナイフを取りだした。
意外と、人は大人しかった。しかし、彼らの腕には、あるマークが付いていた。それは多分、一生消えない傷のようなものなんだろう。
「ここは、ある人の影響で、“集団”で一生懸命生きてる、民族なんだ。だから、人の物は奪わない。殺さない。そして、協力し合っている。
しかし、腕についているマークの人だけ。ほかは、みんなお前達の街の連中と同じ。」
そして爺は、右腕を見せた。そう、あの同じ、丸の中心に星マーク。彼らと同じ。
「実は、僕もここの出身なんだ。僕はね、世界をよく知りたくて、一人旅に出たんだ。無謀な事だったけど、ほとんどの所へ行った。もちろん、怪我もしたよ。」
背中の傷が大きく見える。ひどい。くぼみが出来ていた。
「だけど、知る事は大事だと知った。人の欲望さ、身勝手さ、優しさなど、いろんな部分も知ることができたし、楽しいよ。後悔はしていない。
でも、本当の目標は、この街を作り出した、人を知ることだった。過去を知らなければならないと思った。」
爺は強く言い放った。
「その人は、誰も知らない。だけど、居場所は把握している。」
マルは、なにかに気がついた。どこか見たことあるマーク。ずっと爺の右腕を見ていた。
「そのマーク。ねぇ、僕の背中見て。」
そして、服を脱いで見せた。よくよく見ると、全く同じマークが刻まれていた。
「背中に…同じマーク!それは…見たことない!!」
爺は、ゆっくりと触った。確かに刻まれていた。
「もしかしたら、僕も、この人達に関係あるのかも。いや、その“人”に関係あるのかも。」
二人は、黙り込んでしまった。意外と、共通点はあったのだ。ただ、気が付かなかっただけである。
「父が言っていた、母の事。もっと探したい。何か、これと関係があるのかもしれないし、僕も過去を知りたい。ねぇ、母の居場所探しに行こうよ。」
マルは、もうすぐに行きたい感じだった。
爺は、同じ行き先は一緒だったことで、気持ちは少し楽になった。そして、
「僕達は、パートナーだ。そして、同じ民族だ。さあ。共に、」
コンクリート仕立ての建物に挟まれた、
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