11 / 18
噂話
異世界なんて…4
しおりを挟む
「あれ?出している。」
久しぶりに動画サイトを開いた明子は、雪の動画を見た。
「今日は、有名なカフェに友達と一緒に来ました。では、さっそく、、」
っと、慣れた手付きでナレーションしていた。
「…あれだけ、言ったのに。信じていなかったの。大丈夫かな?」
スマホから、雪に電話をかけた。
「もしもし、あ、明子?聞いてよ。」
雪は無事だった。
「あのね。私の動画見た?あの時さ、後ろからバッグを盗られてさ、大変だったんだよ。でも、追いかけたらバッグを置いて逃げたんだ。運良く何も取られなかった。良かったよ。」
「そうだったんだ。で、ほかは何か起きなかった?」
「で、って少しは興味持ってよ。
何もないよ。どうしたんだよ。なんか気にしてる?」
「いや、だったらいいんだけど。怪我ない?」
「大丈夫だけど、」
安心した。どうやら、何も起きなかったらしい。もしかしたら、命に関係ある出来事が起きるのではないかと思ったが、行き過ぎた勘違いだったらしい。
それから雪と、その動画の事を少しばかり話した。
しかし、彼女は刺された。その後の出来事だった。
家に帰宅した際、強盗が押し入っていた所をばったり会ったらしい。そのときに、刺されて、逃げられたそうだ。まだ、犯人は見つかってない。おそらく、雪のファンによる犯行だろうっと、警察は言っていた。
「もしかしたら、あの動画を撮っている時に、強盗した、人が犯人かも。」
明子は雪のお見舞いに行ったときに、考えていた事を言った。そして、“あのレストランの事”も言った。
「…」
「多分そうかもね。でも酷いことされなくて良かった。」
それ以上、雪は話さなかった。
警察は、犯人を逮捕。
バッグを盗った時、雪の住所を入手した。
そして、雪の服やお金などを奪いそして、本人を刺し逃げた。
その犯人は犯行前、雪さんの住んでいる地域、学校まで特定した。しかし、住所までは分からなかった。
そこに、雪が動画を撮っていた所を発見し、雪さんの物を盗ろうとした。しかし、住所を知り、そこに行こうとしたらしい。だから、バッグの中身を盗らず、家へ侵入したのだ。
明子はお見舞いから帰るとき、あのレストランの女主人に会った。
「彼女は、大丈夫ですか?だから、この一週間は撮らないでって言ったのに。」
「雪は大丈夫です。すみません。私が、止めなければならなかったのに。」
明子の頭の中には、箸の袋に書いてあった言葉があった。
「大丈夫ですよ。元々は、彼女の責任ですから。あなたが、謝る必要はないですよ。でも、彼女は少しの間、バチがあたるかもしれません。
大丈夫ですよ。この先、命の危険はないですから。」
「分かりました。雪は、これからも大丈夫なんですね。」
「ええ、これからも、彼女を見守ってあげてください。ずっと仲の良い友達でいてくださいね。
あなたは、この先悪い運命なんて、来ません。“未来予兆”の店長として、そこは保証しますよ。」
そして、スタスタと歩いて行った。見えなくなるまで、明子は見守っていた。
その後、何故か雪の動画の再生回数は伸びなかった。雪は、すごく落ち込んだ。
「なんでだろう。ねぇ、どうして?」
「知らないよ。そんな事より、今度一緒に、遊ぼうよ。動画なんて、撮らないでさ。」
「わかったよ。もう、動画なんて、止めよう。疲れて来たし。」
これから先、大きな幸せが明子訪れた。
あ、そうそう。あの噂は、消えて無くなっていた。
久しぶりに動画サイトを開いた明子は、雪の動画を見た。
「今日は、有名なカフェに友達と一緒に来ました。では、さっそく、、」
っと、慣れた手付きでナレーションしていた。
「…あれだけ、言ったのに。信じていなかったの。大丈夫かな?」
スマホから、雪に電話をかけた。
「もしもし、あ、明子?聞いてよ。」
雪は無事だった。
「あのね。私の動画見た?あの時さ、後ろからバッグを盗られてさ、大変だったんだよ。でも、追いかけたらバッグを置いて逃げたんだ。運良く何も取られなかった。良かったよ。」
「そうだったんだ。で、ほかは何か起きなかった?」
「で、って少しは興味持ってよ。
何もないよ。どうしたんだよ。なんか気にしてる?」
「いや、だったらいいんだけど。怪我ない?」
「大丈夫だけど、」
安心した。どうやら、何も起きなかったらしい。もしかしたら、命に関係ある出来事が起きるのではないかと思ったが、行き過ぎた勘違いだったらしい。
それから雪と、その動画の事を少しばかり話した。
しかし、彼女は刺された。その後の出来事だった。
家に帰宅した際、強盗が押し入っていた所をばったり会ったらしい。そのときに、刺されて、逃げられたそうだ。まだ、犯人は見つかってない。おそらく、雪のファンによる犯行だろうっと、警察は言っていた。
「もしかしたら、あの動画を撮っている時に、強盗した、人が犯人かも。」
明子は雪のお見舞いに行ったときに、考えていた事を言った。そして、“あのレストランの事”も言った。
「…」
「多分そうかもね。でも酷いことされなくて良かった。」
それ以上、雪は話さなかった。
警察は、犯人を逮捕。
バッグを盗った時、雪の住所を入手した。
そして、雪の服やお金などを奪いそして、本人を刺し逃げた。
その犯人は犯行前、雪さんの住んでいる地域、学校まで特定した。しかし、住所までは分からなかった。
そこに、雪が動画を撮っていた所を発見し、雪さんの物を盗ろうとした。しかし、住所を知り、そこに行こうとしたらしい。だから、バッグの中身を盗らず、家へ侵入したのだ。
明子はお見舞いから帰るとき、あのレストランの女主人に会った。
「彼女は、大丈夫ですか?だから、この一週間は撮らないでって言ったのに。」
「雪は大丈夫です。すみません。私が、止めなければならなかったのに。」
明子の頭の中には、箸の袋に書いてあった言葉があった。
「大丈夫ですよ。元々は、彼女の責任ですから。あなたが、謝る必要はないですよ。でも、彼女は少しの間、バチがあたるかもしれません。
大丈夫ですよ。この先、命の危険はないですから。」
「分かりました。雪は、これからも大丈夫なんですね。」
「ええ、これからも、彼女を見守ってあげてください。ずっと仲の良い友達でいてくださいね。
あなたは、この先悪い運命なんて、来ません。“未来予兆”の店長として、そこは保証しますよ。」
そして、スタスタと歩いて行った。見えなくなるまで、明子は見守っていた。
その後、何故か雪の動画の再生回数は伸びなかった。雪は、すごく落ち込んだ。
「なんでだろう。ねぇ、どうして?」
「知らないよ。そんな事より、今度一緒に、遊ぼうよ。動画なんて、撮らないでさ。」
「わかったよ。もう、動画なんて、止めよう。疲れて来たし。」
これから先、大きな幸せが明子訪れた。
あ、そうそう。あの噂は、消えて無くなっていた。
0
あなたにおすすめの小説
しょうてんがいは どうぶつえん?!
もちっぱち
児童書・童話
しょうがくせいのみかちゃんが、
おかあさんといっしょに
しょうてんがいにいきました。
しょうてんがいでは
スタンプラリーをしていました。
みかちゃんとおかあさんがいっしょにスタンプをおしながら
しょうてんがいをまわるとどうなるか
ふしぎなものがたり。
作
もちっぱち
表紙絵
ぽん太郎。様
黒地蔵
紫音みけ🐾書籍発売中
児童書・童話
友人と肝試しにやってきた中学一年生の少女・ましろは、誤って転倒した際に頭を打ち、人知れず幽体離脱してしまう。元に戻る方法もわからず孤独に怯える彼女のもとへ、たったひとり救いの手を差し伸べたのは、自らを『黒地蔵』と名乗る不思議な少年だった。黒地蔵というのは地元で有名な『呪いの地蔵』なのだが、果たしてこの少年を信じても良いのだろうか……。目には見えない真実をめぐる現代ファンタジー。
※表紙イラスト=ミカスケ様
カリンカの子メルヴェ
田原更
児童書・童話
地下に掘り進めた穴の中で、黒い油という可燃性の液体を採掘して生きる、カリンカという民がいた。
かつて迫害により追われたカリンカたちは、地下都市「ユヴァーシ」を作り上げ、豊かに暮らしていた。
彼らは合言葉を用いていた。それは……「ともに生き、ともに生かす」
十三歳の少女メルヴェは、不在の父や病弱な母に代わって、一家の父親役を務めていた。仕事に従事し、弟妹のまとめ役となり、時には厳しく叱ることもあった。そのせいで妹たちとの間に亀裂が走ったことに、メルヴェは気づいていなかった。
幼なじみのタリクはメルヴェを気遣い、きらきら輝く白い石をメルヴェに贈った。メルヴェは幼い頃のように喜んだ。タリクは次はもっと大きな石を掘り当てると約束した。
年に一度の祭にあわせ、父が帰郷した。祭当日、男だけが踊る舞台に妹の一人が上がった。メルヴェは妹を叱った。しかし、メルヴェも、最近みせた傲慢な態度を父から叱られてしまう。
そんな折に地下都市ユヴァーシで起きた事件により、メルヴェは生まれてはじめて外の世界に飛び出していく……。
※本作はトルコのカッパドキアにある地下都市から着想を得ました。
極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。
猫菜こん
児童書・童話
私は人より目立たずに、ひっそりと生きていたい。
だから大きな伊達眼鏡で、毎日を静かに過ごしていたのに――……。
「それじゃあこの子は、俺がもらうよ。」
優しく引き寄せられ、“王子様”の腕の中に閉じ込められ。
……これは一体どういう状況なんですか!?
静かな場所が好きで大人しめな地味子ちゃん
できるだけ目立たないように過ごしたい
湖宮結衣(こみやゆい)
×
文武両道な学園の王子様
実は、好きな子を誰よりも独り占めしたがり……?
氷堂秦斗(ひょうどうかなと)
最初は【仮】のはずだった。
「結衣さん……って呼んでもいい?
だから、俺のことも名前で呼んでほしいな。」
「さっきので嫉妬したから、ちょっとだけ抱きしめられてて。」
「俺は前から結衣さんのことが好きだったし、
今もどうしようもないくらい好きなんだ。」
……でもいつの間にか、どうしようもないくらい溺れていた。
生贄姫の末路 【完結】
松林ナオ
児童書・童話
水の豊かな国の王様と魔物は、はるか昔にある契約を交わしました。
それは、姫を生贄に捧げる代わりに国へ繁栄をもたらすというものです。
水の豊かな国には双子のお姫様がいます。
ひとりは金色の髪をもつ、活発で愛らしい金のお姫様。
もうひとりは銀色の髪をもつ、表情が乏しく物静かな銀のお姫様。
王様が生贄に選んだのは、銀のお姫様でした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる