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第五章 二年前の事件を振り返る勇気
雪まつりでの、あってはならない事態
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「イリス様はあの時、春を呼ぶ乙女に選ばれたでしょ。推薦したのはベスでしたっけ」
「そうなの。丁度受付の前を通り掛かったら声をかけられて、それでベスが私を推薦してしまったの」
◇・◇・◇
「お嬢さん、美人だね。春を呼ぶ乙女にならない?
コンテストは四時からで、まだ応募を受け付けているよ」
軽い感じで声を掛けたてきたのは、国が設置した受付け窓口の男だ。
「お嬢様なら絶対に選ばれますよ。出場しましょう」
そう言うと、ベス推薦で届けを出してしまった。慌てたが、先ほどのエドとの仲直りで気分が上がっていたので、やってみる気になり会場に向かった。
驚いた事に、会場の控え室にエミリーがいた。嫌な予感がしたが、今更帰るわけにもいかず、軽く会釈して椅子に座った。
周囲には綺麗な若い女性ばかりが二十人ほどいて、皆ソワソワした様子で呼ばれるのを待っている。
エミリーは早い方の番号で、3番目にステージに出て行った。すぐに歓声が聞こえてきて、拍手が起きる。可愛らしい感じの美人なので、それも納得だった。
歓声が上がるのをステージ裏で聴いていると、次第にドキドキし始め、本気で帰りたくなってくる。出て行った女性たちは戻らず、そのままステージに残るようだ。
イリスが最後だった。
ステージに立つと大きな歓声が湧きあがった。恥ずかしくて俯いてしまったが、その様子が受けたらしく、拍手が更に大きくなる。
その後、出場者全員が前に出て来て、番号のカードを持って立った。
係員たちがカゴを持って観客の間を周り、投票用紙を回収して行った。
投票用紙は先着百名のみで、お金を出して買うようになっている。不正をしようと思えばできるが、誰が選ばれても問題がないので、良しとされている。
開票をし、得票数1番が呼ばれた。エミリーだった。
そして、イリスは二番だった。これで明日の祭事に参加することが決まった。
この時、群衆に紛れてエドワード達も、ステージを観ていた。この日、お祭りに来た目的の一つが、このコンテストだった。エミリーに、出場するので見に来て欲しいと頼まれていたのだ。
イリスが二番なことにエドワードは首をかしげていたが、これは勿論出来レースだ。
確実に一番になれるよう、人を雇って投票させたのだろう。侯爵家は家ぐるみで、エミリーとエドワードの関係が進むよう後押ししていた。
ロイド達は気付いていたので、エドワードはこんなに純真で、国政が摂れるのだろうかと心配になっていた。
「イリスが1番綺麗だったと思わないか?」
答えにくい問いかけだ。ヘンリーが思いついたとばかりに言った。
「皆それぞれに美しく、誰が一番か決めにくいですが、私個人はイリス様が1番綺麗だと思いました」
どうだ、と思って顔色を伺うと、まさかの不機嫌顔だった。この程度でも焼きもちやくの? だったら箱の中にしまっておいてくれよ。
ロイドが小声で、そこは私ではなく皆が、にするべきだったな、と言った。
「ところで殿下、エミリー嬢に花冠をあげる約束をしていましたが、どうするのですか。イリス様に渡さないといけないでしょう」
「そうだったね。まさかイリスが出るとは思わなかったから、気軽に引き受けたけど、まずいな」
「エミリー嬢の分を断ってください。僕とヘンリーが代わります。素敵な花冠を用意しますよ」
「助かるよ。ありがとう、そうさせて貰う」
その後、戻ってきたエミリーにそう告げると、思いがけないことを言われた。
「あら、イリス様はマイルズ殿下からもらうのでしょ。そう言ってたと思うのだけど」
ロイドがすぐにフォローに入った。
「どちらにせよ、婚約者が出ているのに、他の女性に渡すのは駄目だよ。代わりに僕達二人から、思いっきり素敵な冠を贈らせて貰うね」
ヘンリーも被せてきた。
「そうだよね、変な噂が立ったらまずいよ。ここは僕たちが贈るよ」
エミリーはものすごく不機嫌になったが、殿下もそれ以上に不機嫌で、口をとがらせている。
「婚約者がいるのに、他の男からもらうのはいいのかい?」
それは、……かなり、まずいな。
ロイドとヘンリーは、あってはならない事態の想像を頭から振り払った。
「そんなことをありえませんよ。早く帰って、素敵な花冠を用意しましょう」
次の日は、快晴だった。雪を反射した光がキラキラして眩しい。人々の着ている白い服も反射でキラキラしていた。
祭のハイライトである祭事は、午前十一時から始まる。
皇宮の広場が公開され、その中央に設えられた祭壇に、王と王妃が登り、春を迎える古代の詩を読み上げる。
次に王太子が供物を捧げる。
その次が春を呼ぶ乙女達の踊りの奉納だった。
今年はイリスが乙女として出るので、公爵家の者がたくさん見に来ていた。
花冠はエドワードに遣いを出して頼んでいる。皆、どんな花を使ったかで賭けをしたりして、楽しみにしていた。
古風でゆっくりとした音楽が流れ始めると、乙女たちが間隔を置いて出て来た。イリスは一番最後だった。白い簡素なドレスに、髪は結わずにおろし、白い小さな冠を被っている。
わあっという歓声が上がり、皆それぞれ好みの乙女に声援を送ったりしている。
緑の葉が付いた枝を手に持ち、ゆったりと回る。
四人の中でも,、イリスは武術で鍛えている分、動きが綺麗だった。遠目で見ても、立ち姿も動く姿も美しく、大柄なのもあり、乙女というより女王のようだった。
王と王妃も嬉しそうにイリスを見ていた。もちろん王太子もだ。
群衆の中から、あの乙女は特別にきれいだよね、という賞賛の声が上がるのを、三人して満足げに聞いていた。
「エド、そろそろ踊りが終わるわよ。準備しなさいな」
母に促され、花冠を手に乙女が下がって来る場所に向かった。其処には既にロイドとヘンリーも来ていた。お互いに手に持った花冠を見せ合い、出来の良さを褒め合っていた。
まず一難初めにエミリーが戻って来た。雪の冠を係の人に返し、ロイド達が渡した花冠を受け取った。
二番手の乙女が戻ってきて、次第にその場が混み合っていった。三番手の乙女が戻るころには、侯爵とその家族がその場に集まってきて、更に辺りはごちゃごちゃしてきた。
「王太子殿下、本日は娘の舞姿をご覧いただきうれしい限りです。いかがでしたかな」
「非常に美しく、春を呼ぶ乙女にふさわしい風情でした。大役をお引き受けいただきありがとうございました」
王家の者として、やはり挨拶はおろそかにできない。しかしもうすぐイリスが戻って来る。早めに切り上げようとしたが、なかなか侯爵の話が終わらなかった。
エミリーもやってきて花冠を見せ、これも素敵だけれど、エドワード殿下の持っている花冠はもっと素敵だなどと、困った事を言い出した。一度約束していただけに、なんとなくバツが悪い。
ロイドとヘンリーもやって来て、せっかく趣向を凝らしたのにひどいなと文句を言いだした。
ふと気付くと、既にイリスが戻っており、そしてマイルズが花冠をイリスに渡していた。
イリスはうれしそうな顔で笑っている。その傍らで、マイルズが花冠の位置を直していた。
「あら、やっぱりマイルズ殿下からいただいたのね。言ったとおりでしょ。エドワード殿下、この花冠いらなくなったのなら、私にいただけませんか?」
エミリーが言うのが聞こえたが、聞こえているだけで、何も考えられなかった。
「殿下、被せてくださいな」
そう言われ、機械的に花冠をエミリーの頭に被せた。
「そうなの。丁度受付の前を通り掛かったら声をかけられて、それでベスが私を推薦してしまったの」
◇・◇・◇
「お嬢さん、美人だね。春を呼ぶ乙女にならない?
コンテストは四時からで、まだ応募を受け付けているよ」
軽い感じで声を掛けたてきたのは、国が設置した受付け窓口の男だ。
「お嬢様なら絶対に選ばれますよ。出場しましょう」
そう言うと、ベス推薦で届けを出してしまった。慌てたが、先ほどのエドとの仲直りで気分が上がっていたので、やってみる気になり会場に向かった。
驚いた事に、会場の控え室にエミリーがいた。嫌な予感がしたが、今更帰るわけにもいかず、軽く会釈して椅子に座った。
周囲には綺麗な若い女性ばかりが二十人ほどいて、皆ソワソワした様子で呼ばれるのを待っている。
エミリーは早い方の番号で、3番目にステージに出て行った。すぐに歓声が聞こえてきて、拍手が起きる。可愛らしい感じの美人なので、それも納得だった。
歓声が上がるのをステージ裏で聴いていると、次第にドキドキし始め、本気で帰りたくなってくる。出て行った女性たちは戻らず、そのままステージに残るようだ。
イリスが最後だった。
ステージに立つと大きな歓声が湧きあがった。恥ずかしくて俯いてしまったが、その様子が受けたらしく、拍手が更に大きくなる。
その後、出場者全員が前に出て来て、番号のカードを持って立った。
係員たちがカゴを持って観客の間を周り、投票用紙を回収して行った。
投票用紙は先着百名のみで、お金を出して買うようになっている。不正をしようと思えばできるが、誰が選ばれても問題がないので、良しとされている。
開票をし、得票数1番が呼ばれた。エミリーだった。
そして、イリスは二番だった。これで明日の祭事に参加することが決まった。
この時、群衆に紛れてエドワード達も、ステージを観ていた。この日、お祭りに来た目的の一つが、このコンテストだった。エミリーに、出場するので見に来て欲しいと頼まれていたのだ。
イリスが二番なことにエドワードは首をかしげていたが、これは勿論出来レースだ。
確実に一番になれるよう、人を雇って投票させたのだろう。侯爵家は家ぐるみで、エミリーとエドワードの関係が進むよう後押ししていた。
ロイド達は気付いていたので、エドワードはこんなに純真で、国政が摂れるのだろうかと心配になっていた。
「イリスが1番綺麗だったと思わないか?」
答えにくい問いかけだ。ヘンリーが思いついたとばかりに言った。
「皆それぞれに美しく、誰が一番か決めにくいですが、私個人はイリス様が1番綺麗だと思いました」
どうだ、と思って顔色を伺うと、まさかの不機嫌顔だった。この程度でも焼きもちやくの? だったら箱の中にしまっておいてくれよ。
ロイドが小声で、そこは私ではなく皆が、にするべきだったな、と言った。
「ところで殿下、エミリー嬢に花冠をあげる約束をしていましたが、どうするのですか。イリス様に渡さないといけないでしょう」
「そうだったね。まさかイリスが出るとは思わなかったから、気軽に引き受けたけど、まずいな」
「エミリー嬢の分を断ってください。僕とヘンリーが代わります。素敵な花冠を用意しますよ」
「助かるよ。ありがとう、そうさせて貰う」
その後、戻ってきたエミリーにそう告げると、思いがけないことを言われた。
「あら、イリス様はマイルズ殿下からもらうのでしょ。そう言ってたと思うのだけど」
ロイドがすぐにフォローに入った。
「どちらにせよ、婚約者が出ているのに、他の女性に渡すのは駄目だよ。代わりに僕達二人から、思いっきり素敵な冠を贈らせて貰うね」
ヘンリーも被せてきた。
「そうだよね、変な噂が立ったらまずいよ。ここは僕たちが贈るよ」
エミリーはものすごく不機嫌になったが、殿下もそれ以上に不機嫌で、口をとがらせている。
「婚約者がいるのに、他の男からもらうのはいいのかい?」
それは、……かなり、まずいな。
ロイドとヘンリーは、あってはならない事態の想像を頭から振り払った。
「そんなことをありえませんよ。早く帰って、素敵な花冠を用意しましょう」
次の日は、快晴だった。雪を反射した光がキラキラして眩しい。人々の着ている白い服も反射でキラキラしていた。
祭のハイライトである祭事は、午前十一時から始まる。
皇宮の広場が公開され、その中央に設えられた祭壇に、王と王妃が登り、春を迎える古代の詩を読み上げる。
次に王太子が供物を捧げる。
その次が春を呼ぶ乙女達の踊りの奉納だった。
今年はイリスが乙女として出るので、公爵家の者がたくさん見に来ていた。
花冠はエドワードに遣いを出して頼んでいる。皆、どんな花を使ったかで賭けをしたりして、楽しみにしていた。
古風でゆっくりとした音楽が流れ始めると、乙女たちが間隔を置いて出て来た。イリスは一番最後だった。白い簡素なドレスに、髪は結わずにおろし、白い小さな冠を被っている。
わあっという歓声が上がり、皆それぞれ好みの乙女に声援を送ったりしている。
緑の葉が付いた枝を手に持ち、ゆったりと回る。
四人の中でも,、イリスは武術で鍛えている分、動きが綺麗だった。遠目で見ても、立ち姿も動く姿も美しく、大柄なのもあり、乙女というより女王のようだった。
王と王妃も嬉しそうにイリスを見ていた。もちろん王太子もだ。
群衆の中から、あの乙女は特別にきれいだよね、という賞賛の声が上がるのを、三人して満足げに聞いていた。
「エド、そろそろ踊りが終わるわよ。準備しなさいな」
母に促され、花冠を手に乙女が下がって来る場所に向かった。其処には既にロイドとヘンリーも来ていた。お互いに手に持った花冠を見せ合い、出来の良さを褒め合っていた。
まず一難初めにエミリーが戻って来た。雪の冠を係の人に返し、ロイド達が渡した花冠を受け取った。
二番手の乙女が戻ってきて、次第にその場が混み合っていった。三番手の乙女が戻るころには、侯爵とその家族がその場に集まってきて、更に辺りはごちゃごちゃしてきた。
「王太子殿下、本日は娘の舞姿をご覧いただきうれしい限りです。いかがでしたかな」
「非常に美しく、春を呼ぶ乙女にふさわしい風情でした。大役をお引き受けいただきありがとうございました」
王家の者として、やはり挨拶はおろそかにできない。しかしもうすぐイリスが戻って来る。早めに切り上げようとしたが、なかなか侯爵の話が終わらなかった。
エミリーもやってきて花冠を見せ、これも素敵だけれど、エドワード殿下の持っている花冠はもっと素敵だなどと、困った事を言い出した。一度約束していただけに、なんとなくバツが悪い。
ロイドとヘンリーもやって来て、せっかく趣向を凝らしたのにひどいなと文句を言いだした。
ふと気付くと、既にイリスが戻っており、そしてマイルズが花冠をイリスに渡していた。
イリスはうれしそうな顔で笑っている。その傍らで、マイルズが花冠の位置を直していた。
「あら、やっぱりマイルズ殿下からいただいたのね。言ったとおりでしょ。エドワード殿下、この花冠いらなくなったのなら、私にいただけませんか?」
エミリーが言うのが聞こえたが、聞こえているだけで、何も考えられなかった。
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そう言われ、機械的に花冠をエミリーの頭に被せた。
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