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新たな人生
03
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「ルイスちゃんこっちよ!」
「ははうえっ!」
母上、早いです。待ってください。
俺がこの世界に来てから五年が経った。俺は変わらず元気に、すくすくと育った。
未だにこの世界がどの世界線なのかは分からないがこんなにも平和だとどうでもよくなってくる。
「まあ、歩くの上手ねぇ~」
しかし五歳だ。俺は五歳だ。
歩くだけで褒められる俺。このままだと我儘王子になっちゃうぞ。
そんなことを考えていたら母上があっと声を上げる。誰か来たようだ。
「アノス!もしかしてルイスを見に来たのかしら?」
「こんにちは母上。窓を見たら母上とルイスがいたので来ちゃいました」
「そういいながら本当はルイスにしか目がないくせに~~!!」
この野郎っ!と母上はくすくす笑いながら茶目っ気たっぷりでツッコむ。
さすが父上を恋に落とした母上。俺は別にマザコンってわけじゃないが。断じてマザコンではないが、
うちの母は世界一美人で可愛らしく素晴らしい母親だと思う。
前世の大根を持って走っていた母さんとは大違いだ。
……母さん元気してるかな
もちろんこの世界の母上も大好きだ。が、やはり大根と母親に追いかけられたい欲というのもある。
あの二十一世紀の猫のロボットの友達の某オレンジと黒の模様の服を着た彼の母親みたいな。
The母ちゃん。見たいな、すごく。
「どうしたの?ルイス」
「なんでもないよ、兄様」
「ルイス。悩みごとならこの兄に相談するんだよ、わかったかい?」
わかった、とうなずくと兄様は嬉しそうにほほ笑む。
やっぱりアノスはすごい。彼は今もう十二歳。優れた者しか行くことのできない魔法学校に通っていて、その中でもアノスの成績はトップクラスなのだという。俺は鼻が高いよ…。こんなにもすくすく育って。
「ルイス、どうしてそんなお祖父様みたいな達観した目をしているの?」
「おれがおじいちゃんだって~~?」
なんとっ!!、とぷんすか怒ったふりをする。
「ルイス本当に五歳なの?」
くすくす笑うアノス。楽しそうだ。……だが図星を充てられてた。
ギクッ。
「ルイスその反応は本当に五歳じゃないみたいだから!」
それにしても楽しそうに笑うな。
ええやん、人生楽しんでいこや!!!!!!!
「ぼくごさいですぅ…!」
「猫なで声のルイスもただただ可愛いだけだよ?」
アノスは美少年に育った。そんな少年が笑っているのだから、もっと華やかになってしまう。
それに俺がうれしい。人に笑ってもらえるのは気持ちがいいな。
アノス可愛いな、お前。
「母上、兄様ともあそんでもいいですか?」
「ええ!もちろん」
きょうも平和です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
それなのに。家に知らない青年がいるんですが。
「え、だれ」
「さあ?」
だれやねん。おぬし。
「ははうえっ!」
母上、早いです。待ってください。
俺がこの世界に来てから五年が経った。俺は変わらず元気に、すくすくと育った。
未だにこの世界がどの世界線なのかは分からないがこんなにも平和だとどうでもよくなってくる。
「まあ、歩くの上手ねぇ~」
しかし五歳だ。俺は五歳だ。
歩くだけで褒められる俺。このままだと我儘王子になっちゃうぞ。
そんなことを考えていたら母上があっと声を上げる。誰か来たようだ。
「アノス!もしかしてルイスを見に来たのかしら?」
「こんにちは母上。窓を見たら母上とルイスがいたので来ちゃいました」
「そういいながら本当はルイスにしか目がないくせに~~!!」
この野郎っ!と母上はくすくす笑いながら茶目っ気たっぷりでツッコむ。
さすが父上を恋に落とした母上。俺は別にマザコンってわけじゃないが。断じてマザコンではないが、
うちの母は世界一美人で可愛らしく素晴らしい母親だと思う。
前世の大根を持って走っていた母さんとは大違いだ。
……母さん元気してるかな
もちろんこの世界の母上も大好きだ。が、やはり大根と母親に追いかけられたい欲というのもある。
あの二十一世紀の猫のロボットの友達の某オレンジと黒の模様の服を着た彼の母親みたいな。
The母ちゃん。見たいな、すごく。
「どうしたの?ルイス」
「なんでもないよ、兄様」
「ルイス。悩みごとならこの兄に相談するんだよ、わかったかい?」
わかった、とうなずくと兄様は嬉しそうにほほ笑む。
やっぱりアノスはすごい。彼は今もう十二歳。優れた者しか行くことのできない魔法学校に通っていて、その中でもアノスの成績はトップクラスなのだという。俺は鼻が高いよ…。こんなにもすくすく育って。
「ルイス、どうしてそんなお祖父様みたいな達観した目をしているの?」
「おれがおじいちゃんだって~~?」
なんとっ!!、とぷんすか怒ったふりをする。
「ルイス本当に五歳なの?」
くすくす笑うアノス。楽しそうだ。……だが図星を充てられてた。
ギクッ。
「ルイスその反応は本当に五歳じゃないみたいだから!」
それにしても楽しそうに笑うな。
ええやん、人生楽しんでいこや!!!!!!!
「ぼくごさいですぅ…!」
「猫なで声のルイスもただただ可愛いだけだよ?」
アノスは美少年に育った。そんな少年が笑っているのだから、もっと華やかになってしまう。
それに俺がうれしい。人に笑ってもらえるのは気持ちがいいな。
アノス可愛いな、お前。
「母上、兄様ともあそんでもいいですか?」
「ええ!もちろん」
きょうも平和です。
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それなのに。家に知らない青年がいるんですが。
「え、だれ」
「さあ?」
だれやねん。おぬし。
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