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10 公爵令嬢は家族でポテチを食べる
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私がポテチで休憩してた時、コックたちもみんなでポテチを作ってみたそうだ。
最初こそ火加減や取り出すタイミングに四苦八苦してたそうだけど、段々とコツを掴んで、上手に出来るようになったそうな。
ただ、後半になるにつれて、次第に上サクサクで美味しいポテチにならなくなってきたらしい。
油で揚げる時間や回数が多くなる程、油は酸化して黒ずんでいき、美味しく上がらなくなってくる事を言ってなかった。
揚げ物をする時は、油の色が濃くなってきたら交換する事、流しに流すと虫や汚れの原因になる事を言っておこう。
使い古しの油で石鹸も作れるし。
加熱しすぎると燃える事と、燃えた油に水は絶対かけちゃダメな事は、言わなくてもわかると思うけど、念の為。
俺を振り返って感傷に浸ってる間に、いつのまにか日が暮れて、夕食の時間になっていた。
仕事から帰ってきたお父様、お母様、騎士団から帰ってきたお兄様と一緒に、4人で夕食を食べる。
「今日は何やら、フランが新しい料理を作ったそうじゃないか。」
お父様が言ったのは、ポテチの事かな。
「ええ、ちょっとした思いつきで、実験のように作ってしまいましたが、中々上手に出来たと思います。」
リッカが「私が考えた」と言ってしまったんだから、こう言うしかない。
「まぁフラン。
ご令嬢でも料理を嗜むなんて、素晴らしいことよ。
でも、今度からは母に一言相談なさい。
怪我や火傷なんてしたら大変じゃない。
リッカもダンも、なぜ止めなかったの?」
「「申し訳ございません、奥様」」
「違うんです、お母様。
二人とも止めてくださったのを私が無理を言って作らせてもらったんです。
勝手な事をしてごめんなさい。」
叱られるのも想定内。
そうまでしてポテチが食べたかったのだ。
というか、私、思いついたら結構色んなこと勝手に試したりしてて、日頃から割と叱られている。
「でも、僕もその新しい料理が気になるなー。
どんな料理なの?」
お兄様も興味津々だ。
早く食べさせてあげたい。
「食後のお茶とご一緒にご用意致します。
フィアンマ家の全てのコックの舌を唸らせた、絶品料理でございます。
ぜひご期待ください。」
おいおいリッカ、そんなにハードルを上げないでくれ。
いくらポテチが美味しいからって、全ての人が好む味とは限らないんだぞ。
地球でもポテチが苦手な人は、たまーーーにいたんだからね。
そして、食後にお茶のお供として、ポテチが出された。
「ほぉ、これは。
見たことのない形の食べ物だな。
何か名前はあるのかい?」
「チップ状のポテト、ポテトチップを省略して、ポテチと名付けました。」
「ははっ、可愛らしい名前だね。
犬みたい。」
お兄様、それはポチですよ。
「それでフラン、これはどうやって作ったのかしら?」
「油で煮てみたんです。
上手くいったので、この調理法を「揚げる」と言う事にしました。」
「油で煮る?
相変わらず不思議な事を思いつくのね、フランは。」
お母様は料理をしないからか、リッカやダンほど驚かない。
「美味しく作れたと思います、私の作った「ポテチ」ぜひ召し上がってください。」
みんなが食べてるのは、多分コックが練習用に大量に作った時の成功作で、私の手作りのものではない。
私も大量に作ったけど、コックが残さず食べちゃったからね。
パリッ、サクサク…
「こ、これは!
なんて美味しいんだ!
こんな料理、初めてだ!」
お父様、期待通りの良いリアクションありがとう。
「ええ、本当に美味しいわ。
味付けが塩だけなのに、じゃがいも本来の味を芳ばしく引き立てて、更にこのサクサクのなんとも言えない食感と相まって、いくらでも食べてしまいそう。」
お母様、料理出来ないけど美食家だから、コメントが何だか食レポっぽい。
あと、ポテチは揚げ物だから、食べ過ぎたら胃もたれするよ。
「わぁぁあ!すっごく美味しい!
僕、これ毎日食べたい!
オレンジジュースと一緒に食べると、もっと美味しくなりそう!」
おっ、お兄様、良いところに目を付けるね。
そうなんだよ、ポテチとジュースは相性抜群なんだよ。
やっぱ14歳の男子に、ポテチとジュースは鉄板ネタだね。
かく言う俺も、小学校の頃から ポテチとコーラの組み合わせは神だと思ってたからね。
「ねぇ、あなた。
このポテチ、来週のフランの誕生日パーティーで出さない?
フランの考えたこの美味しい料理を、ぜひ多くの方にも召し上がっていただきたいわ。」
誕生日パーティーでポテチか。
袋をパーティー開きにして、みんなでワイワイ食べるのを思い浮かんだけど、公爵家のパーティーがそんな規模な訳ないから、どんな感じで出されるのか想像できない。
「いいな、それ。
そうだ、うちのブリキッド商会の新商品として売り出そう!
「揚げる」だなんて製法、誰も思いつくはずがない。
ブリキッド商会でしか売ってない不思議な美味しいお菓子、きっと目玉商品になるに違いない!」
おいおい、何だかおおごとになってきたぞ。
専売特許みたいな売り方するらしいけど、そもそもポテチは、日本じゃ売ってない店はないと言い切っていい程どメジャーなお菓子だぞ。
「じゃあパーティーまではみんなに秘密なんだね。
うーん、ポテチを食べた時のみんなのリアクション、早く見たい。」
わかるよ、お兄様。
俺も、誰も知らない新商品の美味しいお菓子に出会った時の感動を、早く誰かに教えてあげたくなるんだよな。
やっぱりポテチは、こっちの世界の人の口にも合うんだな。
他にも色々、この世界にない美味しい物をどんどん作っていこう。
お母様に叱られないように。
最初こそ火加減や取り出すタイミングに四苦八苦してたそうだけど、段々とコツを掴んで、上手に出来るようになったそうな。
ただ、後半になるにつれて、次第に上サクサクで美味しいポテチにならなくなってきたらしい。
油で揚げる時間や回数が多くなる程、油は酸化して黒ずんでいき、美味しく上がらなくなってくる事を言ってなかった。
揚げ物をする時は、油の色が濃くなってきたら交換する事、流しに流すと虫や汚れの原因になる事を言っておこう。
使い古しの油で石鹸も作れるし。
加熱しすぎると燃える事と、燃えた油に水は絶対かけちゃダメな事は、言わなくてもわかると思うけど、念の為。
俺を振り返って感傷に浸ってる間に、いつのまにか日が暮れて、夕食の時間になっていた。
仕事から帰ってきたお父様、お母様、騎士団から帰ってきたお兄様と一緒に、4人で夕食を食べる。
「今日は何やら、フランが新しい料理を作ったそうじゃないか。」
お父様が言ったのは、ポテチの事かな。
「ええ、ちょっとした思いつきで、実験のように作ってしまいましたが、中々上手に出来たと思います。」
リッカが「私が考えた」と言ってしまったんだから、こう言うしかない。
「まぁフラン。
ご令嬢でも料理を嗜むなんて、素晴らしいことよ。
でも、今度からは母に一言相談なさい。
怪我や火傷なんてしたら大変じゃない。
リッカもダンも、なぜ止めなかったの?」
「「申し訳ございません、奥様」」
「違うんです、お母様。
二人とも止めてくださったのを私が無理を言って作らせてもらったんです。
勝手な事をしてごめんなさい。」
叱られるのも想定内。
そうまでしてポテチが食べたかったのだ。
というか、私、思いついたら結構色んなこと勝手に試したりしてて、日頃から割と叱られている。
「でも、僕もその新しい料理が気になるなー。
どんな料理なの?」
お兄様も興味津々だ。
早く食べさせてあげたい。
「食後のお茶とご一緒にご用意致します。
フィアンマ家の全てのコックの舌を唸らせた、絶品料理でございます。
ぜひご期待ください。」
おいおいリッカ、そんなにハードルを上げないでくれ。
いくらポテチが美味しいからって、全ての人が好む味とは限らないんだぞ。
地球でもポテチが苦手な人は、たまーーーにいたんだからね。
そして、食後にお茶のお供として、ポテチが出された。
「ほぉ、これは。
見たことのない形の食べ物だな。
何か名前はあるのかい?」
「チップ状のポテト、ポテトチップを省略して、ポテチと名付けました。」
「ははっ、可愛らしい名前だね。
犬みたい。」
お兄様、それはポチですよ。
「それでフラン、これはどうやって作ったのかしら?」
「油で煮てみたんです。
上手くいったので、この調理法を「揚げる」と言う事にしました。」
「油で煮る?
相変わらず不思議な事を思いつくのね、フランは。」
お母様は料理をしないからか、リッカやダンほど驚かない。
「美味しく作れたと思います、私の作った「ポテチ」ぜひ召し上がってください。」
みんなが食べてるのは、多分コックが練習用に大量に作った時の成功作で、私の手作りのものではない。
私も大量に作ったけど、コックが残さず食べちゃったからね。
パリッ、サクサク…
「こ、これは!
なんて美味しいんだ!
こんな料理、初めてだ!」
お父様、期待通りの良いリアクションありがとう。
「ええ、本当に美味しいわ。
味付けが塩だけなのに、じゃがいも本来の味を芳ばしく引き立てて、更にこのサクサクのなんとも言えない食感と相まって、いくらでも食べてしまいそう。」
お母様、料理出来ないけど美食家だから、コメントが何だか食レポっぽい。
あと、ポテチは揚げ物だから、食べ過ぎたら胃もたれするよ。
「わぁぁあ!すっごく美味しい!
僕、これ毎日食べたい!
オレンジジュースと一緒に食べると、もっと美味しくなりそう!」
おっ、お兄様、良いところに目を付けるね。
そうなんだよ、ポテチとジュースは相性抜群なんだよ。
やっぱ14歳の男子に、ポテチとジュースは鉄板ネタだね。
かく言う俺も、小学校の頃から ポテチとコーラの組み合わせは神だと思ってたからね。
「ねぇ、あなた。
このポテチ、来週のフランの誕生日パーティーで出さない?
フランの考えたこの美味しい料理を、ぜひ多くの方にも召し上がっていただきたいわ。」
誕生日パーティーでポテチか。
袋をパーティー開きにして、みんなでワイワイ食べるのを思い浮かんだけど、公爵家のパーティーがそんな規模な訳ないから、どんな感じで出されるのか想像できない。
「いいな、それ。
そうだ、うちのブリキッド商会の新商品として売り出そう!
「揚げる」だなんて製法、誰も思いつくはずがない。
ブリキッド商会でしか売ってない不思議な美味しいお菓子、きっと目玉商品になるに違いない!」
おいおい、何だかおおごとになってきたぞ。
専売特許みたいな売り方するらしいけど、そもそもポテチは、日本じゃ売ってない店はないと言い切っていい程どメジャーなお菓子だぞ。
「じゃあパーティーまではみんなに秘密なんだね。
うーん、ポテチを食べた時のみんなのリアクション、早く見たい。」
わかるよ、お兄様。
俺も、誰も知らない新商品の美味しいお菓子に出会った時の感動を、早く誰かに教えてあげたくなるんだよな。
やっぱりポテチは、こっちの世界の人の口にも合うんだな。
他にも色々、この世界にない美味しい物をどんどん作っていこう。
お母様に叱られないように。
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