23 / 191
19.9 公爵夫人は相談する
しおりを挟む
「本日も一日お疲れ様です、旦那様。」
「ああ、ミリアン、君こそお疲れ。
フランはもう休んだのかい?」
「ええ、今日は一日頑張ってましたから、早めに休ませましたわ。」
「それがいい。
今日のフランは君から見てどうだった?」
「とても素晴らしいと思いましたわ。
周りの者と同じ目線に立ち、弱い者達を愛しみ、働く者達を労り、公爵令嬢としての威厳を保つ。
いつもの癖が少し出てしまいましたが、とても5歳とは思えない立ち振る舞いでした。」
「君が言うのだから間違いないのだろうね。
来賓側から見ても、君達はとてもよく目立っていたよ。
ドレスの見た目もそうだけど、平民達と一緒に並んだり、貧しい者達に奉仕したり、陛下と対談したり。
それに、魔力の属性も。」
「ええ、私はその事をとても懸念しております。」
「私もだ。
式典後はフランと光属性の平民の子、二人の話で持ちきりだったよ。」
「私たちの血統で火土属性が生まれるわけがないなどと言った声を、幾人かの御夫人方に言われましたわ。」
「私もだよ、そういう輩はどこにでもいるもんだな。
生まれた頃のフランを知っている人は、私たちの子供だと分かっているはずなのにな。」
「今は旦那様そっくりですけど、生まれた頃はよく私の生き写しだと言われてましたものね。
フランの他に、更に稀有な魔力持ちがいた事で注目は多少分散された様ですが…
件の子も、これからどうなってしまうのでしょう。」
「式典後直ぐに、名だたる貴族や商家、果てには教会関係の者まで養子に欲しいと切望の声が上がっていた。
どこの養子になるかで、その子とその家族の将来が大きく変わる。
そして私達も、今後どのように対応していくか深く考えていかなくてはな。」
「そうですわね、フランがこれから先幸せに過ごせる為に、何が出来るか、何をすべきか。」
「それにレイジもだ。
フランの功績を聞いて、あの負けず嫌いが少々焦っている。
あの子へのフォローも考えておかないと。」
「レイジったら、自身だって素晴らしい才能の持ち主だというのに。
魔力量もそうですけど、エレメント魔法学校入学前に騎士団入隊だなんて12年ぶりの快挙よ。
あの子、自分の才能に驕れるどころか、更に上ばかり見ていて必死ですわ。」
「フランのように、上だけではなく壁全体を見る余裕と視野が、レイジには必要だな。」
「そうですわね、それにフランも、いつか超えられないほどの大きな壁があるという事を知ってもらわないといけませんわ。」
「ああ、ミリアン、君こそお疲れ。
フランはもう休んだのかい?」
「ええ、今日は一日頑張ってましたから、早めに休ませましたわ。」
「それがいい。
今日のフランは君から見てどうだった?」
「とても素晴らしいと思いましたわ。
周りの者と同じ目線に立ち、弱い者達を愛しみ、働く者達を労り、公爵令嬢としての威厳を保つ。
いつもの癖が少し出てしまいましたが、とても5歳とは思えない立ち振る舞いでした。」
「君が言うのだから間違いないのだろうね。
来賓側から見ても、君達はとてもよく目立っていたよ。
ドレスの見た目もそうだけど、平民達と一緒に並んだり、貧しい者達に奉仕したり、陛下と対談したり。
それに、魔力の属性も。」
「ええ、私はその事をとても懸念しております。」
「私もだ。
式典後はフランと光属性の平民の子、二人の話で持ちきりだったよ。」
「私たちの血統で火土属性が生まれるわけがないなどと言った声を、幾人かの御夫人方に言われましたわ。」
「私もだよ、そういう輩はどこにでもいるもんだな。
生まれた頃のフランを知っている人は、私たちの子供だと分かっているはずなのにな。」
「今は旦那様そっくりですけど、生まれた頃はよく私の生き写しだと言われてましたものね。
フランの他に、更に稀有な魔力持ちがいた事で注目は多少分散された様ですが…
件の子も、これからどうなってしまうのでしょう。」
「式典後直ぐに、名だたる貴族や商家、果てには教会関係の者まで養子に欲しいと切望の声が上がっていた。
どこの養子になるかで、その子とその家族の将来が大きく変わる。
そして私達も、今後どのように対応していくか深く考えていかなくてはな。」
「そうですわね、フランがこれから先幸せに過ごせる為に、何が出来るか、何をすべきか。」
「それにレイジもだ。
フランの功績を聞いて、あの負けず嫌いが少々焦っている。
あの子へのフォローも考えておかないと。」
「レイジったら、自身だって素晴らしい才能の持ち主だというのに。
魔力量もそうですけど、エレメント魔法学校入学前に騎士団入隊だなんて12年ぶりの快挙よ。
あの子、自分の才能に驕れるどころか、更に上ばかり見ていて必死ですわ。」
「フランのように、上だけではなく壁全体を見る余裕と視野が、レイジには必要だな。」
「そうですわね、それにフランも、いつか超えられないほどの大きな壁があるという事を知ってもらわないといけませんわ。」
2
あなたにおすすめの小説
異世界ママ、今日も元気に無双中!
チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。
ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!?
目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流!
「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」
おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘!
魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
王宮メイドは今日も夫を「観察」する
kujinoji
恋愛
「はぁぁ〜!今日も働くヴィクター様が尊すぎる……!」
王宮メイドのミネリは、今日も愛しの夫ヴィクターを「観察」していた。
ヴィクターが好きすぎるあまり、あますところなく彼を見つめていたいミネリ。内緒で王宮メイドになり、文官である夫のもとに通うことに。
だけどある日、ヴィクターとある女性の、とんでもない場面を目撃してしまって……?
※同じものを他サイトにて、別名義で公開しています。
初夜に大暴言を吐かれた伯爵夫人は、微笑みと共に我が道を行く ―旦那様、今更擦り寄られても困ります―
望月 或
恋愛
「お前の噂を聞いたぞ。毎夜町に出て男を求め、毎回違う男と朝までふしだらな行為に明け暮れているそうだな? その上糸目を付けず服や装飾品を買い漁り、多大な借金を背負っているとか……。そんな醜悪な女が俺の妻だとは非常に不愉快極まりない! 今後俺に話し掛けるな! 俺に一切関与するな! 同じ空気を吸ってるだけでとんでもなく不快だ……!!」
【王命】で決められた婚姻をし、ハイド・ランジニカ伯爵とオリービア・フレイグラント子爵令嬢の初夜は、彼のその暴言で始まった。
そして、それに返したオリービアの一言は、
「あらあら、まぁ」
の六文字だった。
屋敷に住まわせている、ハイドの愛人と噂されるユーカリや、その取巻きの使用人達の嫌がらせも何のその、オリービアは微笑みを絶やさず自分の道を突き進んでいく。
ユーカリだけを信じ心酔していたハイドだったが、オリービアが屋敷に来てから徐々に変化が表れ始めて……
※作者独自の世界観満載です。違和感を感じたら、「あぁ、こういう世界なんだな」と思って頂けたら有難いです……。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
【完結】憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる