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33 公爵令嬢は兄の誕生日を祝う 2
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5歳相手によくこれだけの人が集まったなと思ったよ。
しかも、その殆んどが国のトップクラスの人達。
常にお父様かお母様が一緒にいるんだけど、話の内容からして明かに私の事ばっかり。
中には、直接私に媚を売ってくる人もいた。
「私」じゃなくて「私の才能」に興味がある人ばっかり。
誰も彼も無粋で欲深くて嫌な感じ。
まだ国王様と二人きりで対談する方が有意義で良い。
しばらくして、お祖父様とお祖母様が私の所へ来てくださった。
お兄様への挨拶も早々に、「早くフランに会いたかった」と早速デレまくり。
あんまり嬉しくなかった大量のドレスのお礼を言うと、
「まぁー、きちんとお礼が言えるなんて、フランちゃんは良い子ねぇ。」
私を何歳だと思ってるんだ、この人達は。
そして恒例行事と化した「レシピ教えて」「嫌です」のやり取りをして、私のおてんばエピソードに華を咲かせている。
話の切りが良くなったタイミングで、マリア王女に挨拶に行ってくるとお祖父様に伝えた。
「フラン一人で大丈夫かい?」
え、私一人で行くの?
「普段はちょっと問題児ですが、社交場ではシッカリとしているんですよ、フランは。」
問題児って言い方はないでしょ。
てか、一人で行くのは決定事項なんですね。
中々話を止めず、二人だけの世界に誰も入ってくんなオーラを放つマリア王女の後方へ陣取り、お兄様に気付いてもらえるよう祈りながら待機。
その思いが通じたのか、空気の読めるお兄様は話の切りのいいタイミングを作って私を呼んでくれた。
まだ15歳になったばかりだと言うのに、デキる男は違うな。
そして、お兄様の横へ並んだ。
「マリア王女、1年程前に初めてお会いした際に一緒にいた、妹のフランドールです。」
「ご機嫌麗しゅうございます。
フランドール・フィアンマでございます。」
「マリア・クインシーですわ。
貴女、1年前とあまり変わっていらっしゃらないのね。」
おいおい、5歳時に向かって1年前と変わってないって、「テメェ全然成長してねえな」とでも言いたいのかよ。
テメェこそ1年前と変わらず嫌味ったらしい奴だなあ。
「1年も前のたった一度きりお会いしただけでしたのに、覚えてくださっていて光栄でございます。」
「ねえ、先程レイジ様が仰ってたんですけど、ここにある変わった料理、貴女がレシピを考えたんですってね。」
「そうでございます。
マリア王女はもう召し上がって下さいましたか?」
「まだですわ。
レイジ様が教えて下さったので、ご一緒に戴こうとしていた所ですの。
すると貴女がいらっしゃったので、まだお口にする事が出来なくて。」
あぁあー、一々腹立つ言い方してくるなー、もうっ。
「それは大変失礼致しました。」
「それよりその料理ですけど、何やら物騒な実験や魔法の練習で出来た代物だそうじゃない。
そんな危険な物、レイジ様に毒味をさせようとしていらしたの?」
くっそもう、言い方ひとつひとつに悪意を感じる。
「実験や魔法で作ったのは確かでございます。
ですが、お兄様に召し上がって頂く前に、私やコックらと先ず味見をしておりますので、問題はございません。」
「そう、それを聞いて安心しましたわ。
ではレイジ様、その料理を一緒に頂きに参りましょう。
ではご機嫌よう。」
「失礼致します。」
はぁぁぁぁぁ、やっと終わったぁ。
大して会話をしてないはずなのに、めちゃくちゃ疲れたー。
こうなると思ったから今日のパーティ嫌だったんだけど、想像以上に萎えたわ。
お兄様がこっちを見ながら申し訳なさそうに「お疲れ様」とサインを送ってきた。
お母様もこっちを見ながら「良く頑張ったわね」て顔している。
お父様は…まだお祖父様に捕まっている。
はぁ、外の空気でも吸って気分転換しよ。
お皿に大量のポテチを乗せて、コーラを持ってベランダへ向かった。
うん、どんなにイライラしててもポテチとコーラは安心の美味しさだ。
未だ岩だらけのままの庭を眺めながら一人で神の組み合わせを楽しんでいると、後ろから声をかけられた。
お兄様と同じくらいの年齢の、ブロンズの髪とグレーの瞳を持つ美少年。
私は彼を知っている。
「休憩中にすみません、僕はアースフィールド王国第一王子、クロード・アースフィールドと言います。」
クロード・アースフィールド第一王子。
土属性の魔力を持つ、この国の第二継承権を持つ15歳。
側室の子で、腹違いの姉弟が二人ずついる。
「私の方からご挨拶に向かわなくてはならなかったのに、失礼致しました。
申し遅れました、私フィアンマ公爵家長女、フランドール・フィアンマと申します。」
「ええ、知ってますよ。
よくお城でお見かけしています。」
あら、気付いてないところで王子に見られていたのね、私ってば。
そんな私へ、何の用なんだろう。
皆んなみたいに「レシピ教えて」とか言いにきたのかな?
「ところで、少しお願いがあるのですが、宜しいですか?」
「どう言ったご用件でしょうか。」
「僕の弟、ロナウドと友達になってくれませんか?」
…今何ですと?
第一王子の弟と友達になってくれとな?
てかロナウド王子って、成認式の時に名前呼ばれてた第三王子の事だよね?
なんでまた私と友達になりたいと?
ま、まさか、お城で見かけてずっと気になってたけど、直接声を掛けるのは恥ずかしいから兄に協力してもらったんだとか⁉︎
「ロナウドなんですけど、割と何でも器用にこなせて頭もそれなりにいいから、周りからちやほやされてるんです。
そのせいでちょっと我が儘になってしまって。
なので、君に彼の長くなった鼻をぽっきり折って欲しいんです。」
お、おう、それは友達と言えるのだろうか?
そもそもそんな大役、優秀な王子相手に私で務まるの?
「レイジから聞いた話だと、君の方がロナウドより頭がいいから大丈夫ですよ。
僕では歳の差のせいで、どうやっても上手くいかないんです。
どうか、彼の前に立ちはだかる大きな壁になって下さい。」
大きな壁…
俺も、大きな壁に叩きのめされた事あったなぁ。
やっぱ壁を越えることは、自分を成長させるのに大事なことだよねぇ。
「私なんかで、ロナウド王子の壁になる事が出来るのでしょうか。」
「父からもフランドールさんの話はよく聞きます。
君にしかお願いできない事なんです。
頼まれてくれませんか?」
美少年が、しかもこの国の第一王子が私にお願い事とか、なんかフラグが立ちそうな予感…
とか、ラノベとかじゃ思うんだろうか。
はっきり言って荷が重い。
王族の家族問題を5歳の幼女が解決出来る気がしない、何を考えてるんだこの人は。
ただ、無碍に断るわけにもいかないし、友達が出来るのならいっかと無理矢理前向きに捉えるしかない。
全く、この親子の無茶振りには振り回されてばっかりだ。
「畏まりました。
力不足にならない様、全力を尽くします。」
「気負いしすぎず、軽い気持ちでお願いしますね。」
こうして、クロード王子と会話を終わらせた後、再びポテチとコーラの黄金コンビで心の疲れを癒そうとしたところお父様に迎えに来られて、大量のポテチとコーラは胃に収める事が出来ないまま没収されて、混沌渦巻くパーティの続きへ向かう羽目になった。
しかも、その殆んどが国のトップクラスの人達。
常にお父様かお母様が一緒にいるんだけど、話の内容からして明かに私の事ばっかり。
中には、直接私に媚を売ってくる人もいた。
「私」じゃなくて「私の才能」に興味がある人ばっかり。
誰も彼も無粋で欲深くて嫌な感じ。
まだ国王様と二人きりで対談する方が有意義で良い。
しばらくして、お祖父様とお祖母様が私の所へ来てくださった。
お兄様への挨拶も早々に、「早くフランに会いたかった」と早速デレまくり。
あんまり嬉しくなかった大量のドレスのお礼を言うと、
「まぁー、きちんとお礼が言えるなんて、フランちゃんは良い子ねぇ。」
私を何歳だと思ってるんだ、この人達は。
そして恒例行事と化した「レシピ教えて」「嫌です」のやり取りをして、私のおてんばエピソードに華を咲かせている。
話の切りが良くなったタイミングで、マリア王女に挨拶に行ってくるとお祖父様に伝えた。
「フラン一人で大丈夫かい?」
え、私一人で行くの?
「普段はちょっと問題児ですが、社交場ではシッカリとしているんですよ、フランは。」
問題児って言い方はないでしょ。
てか、一人で行くのは決定事項なんですね。
中々話を止めず、二人だけの世界に誰も入ってくんなオーラを放つマリア王女の後方へ陣取り、お兄様に気付いてもらえるよう祈りながら待機。
その思いが通じたのか、空気の読めるお兄様は話の切りのいいタイミングを作って私を呼んでくれた。
まだ15歳になったばかりだと言うのに、デキる男は違うな。
そして、お兄様の横へ並んだ。
「マリア王女、1年程前に初めてお会いした際に一緒にいた、妹のフランドールです。」
「ご機嫌麗しゅうございます。
フランドール・フィアンマでございます。」
「マリア・クインシーですわ。
貴女、1年前とあまり変わっていらっしゃらないのね。」
おいおい、5歳時に向かって1年前と変わってないって、「テメェ全然成長してねえな」とでも言いたいのかよ。
テメェこそ1年前と変わらず嫌味ったらしい奴だなあ。
「1年も前のたった一度きりお会いしただけでしたのに、覚えてくださっていて光栄でございます。」
「ねえ、先程レイジ様が仰ってたんですけど、ここにある変わった料理、貴女がレシピを考えたんですってね。」
「そうでございます。
マリア王女はもう召し上がって下さいましたか?」
「まだですわ。
レイジ様が教えて下さったので、ご一緒に戴こうとしていた所ですの。
すると貴女がいらっしゃったので、まだお口にする事が出来なくて。」
あぁあー、一々腹立つ言い方してくるなー、もうっ。
「それは大変失礼致しました。」
「それよりその料理ですけど、何やら物騒な実験や魔法の練習で出来た代物だそうじゃない。
そんな危険な物、レイジ様に毒味をさせようとしていらしたの?」
くっそもう、言い方ひとつひとつに悪意を感じる。
「実験や魔法で作ったのは確かでございます。
ですが、お兄様に召し上がって頂く前に、私やコックらと先ず味見をしておりますので、問題はございません。」
「そう、それを聞いて安心しましたわ。
ではレイジ様、その料理を一緒に頂きに参りましょう。
ではご機嫌よう。」
「失礼致します。」
はぁぁぁぁぁ、やっと終わったぁ。
大して会話をしてないはずなのに、めちゃくちゃ疲れたー。
こうなると思ったから今日のパーティ嫌だったんだけど、想像以上に萎えたわ。
お兄様がこっちを見ながら申し訳なさそうに「お疲れ様」とサインを送ってきた。
お母様もこっちを見ながら「良く頑張ったわね」て顔している。
お父様は…まだお祖父様に捕まっている。
はぁ、外の空気でも吸って気分転換しよ。
お皿に大量のポテチを乗せて、コーラを持ってベランダへ向かった。
うん、どんなにイライラしててもポテチとコーラは安心の美味しさだ。
未だ岩だらけのままの庭を眺めながら一人で神の組み合わせを楽しんでいると、後ろから声をかけられた。
お兄様と同じくらいの年齢の、ブロンズの髪とグレーの瞳を持つ美少年。
私は彼を知っている。
「休憩中にすみません、僕はアースフィールド王国第一王子、クロード・アースフィールドと言います。」
クロード・アースフィールド第一王子。
土属性の魔力を持つ、この国の第二継承権を持つ15歳。
側室の子で、腹違いの姉弟が二人ずついる。
「私の方からご挨拶に向かわなくてはならなかったのに、失礼致しました。
申し遅れました、私フィアンマ公爵家長女、フランドール・フィアンマと申します。」
「ええ、知ってますよ。
よくお城でお見かけしています。」
あら、気付いてないところで王子に見られていたのね、私ってば。
そんな私へ、何の用なんだろう。
皆んなみたいに「レシピ教えて」とか言いにきたのかな?
「ところで、少しお願いがあるのですが、宜しいですか?」
「どう言ったご用件でしょうか。」
「僕の弟、ロナウドと友達になってくれませんか?」
…今何ですと?
第一王子の弟と友達になってくれとな?
てかロナウド王子って、成認式の時に名前呼ばれてた第三王子の事だよね?
なんでまた私と友達になりたいと?
ま、まさか、お城で見かけてずっと気になってたけど、直接声を掛けるのは恥ずかしいから兄に協力してもらったんだとか⁉︎
「ロナウドなんですけど、割と何でも器用にこなせて頭もそれなりにいいから、周りからちやほやされてるんです。
そのせいでちょっと我が儘になってしまって。
なので、君に彼の長くなった鼻をぽっきり折って欲しいんです。」
お、おう、それは友達と言えるのだろうか?
そもそもそんな大役、優秀な王子相手に私で務まるの?
「レイジから聞いた話だと、君の方がロナウドより頭がいいから大丈夫ですよ。
僕では歳の差のせいで、どうやっても上手くいかないんです。
どうか、彼の前に立ちはだかる大きな壁になって下さい。」
大きな壁…
俺も、大きな壁に叩きのめされた事あったなぁ。
やっぱ壁を越えることは、自分を成長させるのに大事なことだよねぇ。
「私なんかで、ロナウド王子の壁になる事が出来るのでしょうか。」
「父からもフランドールさんの話はよく聞きます。
君にしかお願いできない事なんです。
頼まれてくれませんか?」
美少年が、しかもこの国の第一王子が私にお願い事とか、なんかフラグが立ちそうな予感…
とか、ラノベとかじゃ思うんだろうか。
はっきり言って荷が重い。
王族の家族問題を5歳の幼女が解決出来る気がしない、何を考えてるんだこの人は。
ただ、無碍に断るわけにもいかないし、友達が出来るのならいっかと無理矢理前向きに捉えるしかない。
全く、この親子の無茶振りには振り回されてばっかりだ。
「畏まりました。
力不足にならない様、全力を尽くします。」
「気負いしすぎず、軽い気持ちでお願いしますね。」
こうして、クロード王子と会話を終わらせた後、再びポテチとコーラの黄金コンビで心の疲れを癒そうとしたところお父様に迎えに来られて、大量のポテチとコーラは胃に収める事が出来ないまま没収されて、混沌渦巻くパーティの続きへ向かう羽目になった。
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