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70 公爵令嬢は聖女と友達になる
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リリーちゃんがダンスの先生に決まって、私は浮かれて侯爵家の調理場を借りてご馳走を振る舞った。
私、ジャンクフード以外にも普通に料理出来るんです。
レベッカちゃんにも手伝ってもらいながら、コース料理をガッツリ作った。
自信作は、ローストビーフ。
ビニール袋のようなものはこの世界にはもちろんないので、タレと新鮮な牛肉をぴったりの大きさの密閉できる容器に入れて、低温湯煎でじっくり加熱。
男爵領から持ってきた調味料が、お肉を柔らかくしながら良い味を出してくれた。
この料理法に、ここのコックたちが驚いてた。
まぁ、この世界のローストビーフはじっくり焼くタイプのものだからね。
デザートには、新作のどら焼き。
普通の小豆餡だけでなく、白インゲン豆で作った白餡のどら焼きも用意した。
この白餡、めちゃくちゃ汎用性があるから、またいつかこれで別のお菓子を作ってみよう。
「フランちゃん、ゲテモノ料理だけじゃなくて普通の料理も出来たんだね。」
レベッカちゃん、今聞き捨てならない言葉が聞こえたよ?
さて、みんなの反応はと言うと、
「この肉すごく柔らかいです!」
「わぁ!このお菓子美味しぃ!」
「何!?白い餡子も出来るのか!?
俺に作り方教えてくれ!」
ロナウド王子は意欲的だねぇ。
「……すごいですね。
フランドール様は、このように素晴らしいお料理を作る事が出来るのですね。」
「私だけじゃなくて、ここにいる皆んなも、色んな美味しい食べ物を作る事が出来るんですよ。」
「羨ましいです……
私も、美味しいお菓子が作れるようになりたいです。」
「では、私がお菓子の作り方を教えて差し上げます!
リリーさんが私のダンスの先生なら、私はリリーさんの料理の先生です!」
「いいのですか?」
「もちろんですよ!」
「ありがとうございます。
宜しくお願いします。」
ニコッと笑う笑顔が眩しい。
さすが、乙女ゲーの主人公的ポジション。
「ところで、ロナウド王子とセシル様はいつまでここにいらっしゃるのですか?」
「え、いちゃ駄目か?」
「僕たちもフランさんと一緒にいたいのですよ。」
結局二人は自宅に帰られました。
用もないのに滞在しちゃ駄目でしょ。
私は、ダンスのレッスンと料理を教える以外に、リリーちゃんと一緒に治療活動をしに教会へ向かっていた。
私だって、領民の健康管理をしていかないといけないもの、私にとってもこれは大事な訓練になる。
リリーちゃんは主に教会で活動していて、治療をしているのは教会に来た人たち。
怪我や病気で苦しむ人達へ、無償で治療してあげていた。
その姿は、まさに聖女。
治療してもらった人たちは皆んな、とびきりの笑顔でお礼を言っていた。
そして私は、ある事に気付いてしまった。
「リリーさん、先程の方は熱が出て苦しい、と仰ってましたけど、どのような治療をなさったのですか?」
「え、熱が出ていらっしゃったので、解熱の治療を行いましたが、それがどうしたのですか?」
「では、その前の下痢で来られた方は、その治療だけをされたのですか?」
「はい、そうです。」
やっぱり。
リリーちゃんがやってたのは、ただの対症療法だった。
病気の原因を突き止めて、根本から治している原因療法ではなかった。
「リリーさん、大事な事なので聞いてください。
咳や下痢、発熱などは、体内の病原菌や毒素を排出するための場合があって、無闇にそれを止めてしまうと、体内に悪い物が残ったままになってしまう事があるんです。」
「えっ!? では、先程私がした事は、間違ってたんですか!?」
「いえ、高熱になりすぎて脳に負担がかかってしまう場合には、もちろん熱は下げたほうが良いです。
下痢も同じく、過敏性腸炎の場合は病原菌が原因ではないので、下痢止めでも問題ありません。
ただ、先ほどまでの治療は、情報が少な過ぎます。
病気の根本から治さないと、再発する可能性や悪化する可能性もあります。」
と、こうは言っても私だってすべての病気が分かるわけじゃないから、医者の知識や病気の専門書も参考にしないと正しく治療出来ないんだけど。
「そんな……私のせいで……」
「リリーさんの光属性魔法の先生は何と仰ってたんですか?」
「光属性魔力保持者で治癒魔法の使える者は、基本的に通常の医療では対応が難しい大病や大怪我の治療、戦いがあれば戦場で迅速に治療をするのが役目だと仰っていました。
なので、まずは身近な病気や軽い怪我から治していけと言われて、このような活動を行なってます。」
「光属性魔力保持者はこの国で20人以上いるけど、全員そのような事が出来るの?」
「いえ、ほとんどの光属性魔力保持者は、治癒魔法が使えません。
光を操る事は出来ても、治癒の力を持たない者がほとんどで、現在治癒魔法が使えるのは私と先生の2人です。」
治癒魔法使いってそんなに少なかったのか!
やっぱりリリーちゃんはヒロインだね。
「じゃあやっぱり、リリーさんはまず医学を勉強したほうがいいと思います。
技術力はおそらく問題ないと思うので、病気のことや人体の事を、もっと知らなくてはいけません。」
「そう……なんですね……
わかりました、アドバイスをありがとうございます。」
「私ももっと医療の勉強をしたいと思ってるので、一緒に勉強しましょう!
力になれる事があれば、協力致しますわ!」
「っはい! ありがとうございます、フランドール様!」
「フランでいいわ。
この機会に、お友達になりましょう!」
「は、はい!フラン様」
こうして、私とリリーちゃんは友達になった。
「私の事、忘れてないよね?」
毎回それ言うけど、忘れてないから、レベッカちゃん!
私、ジャンクフード以外にも普通に料理出来るんです。
レベッカちゃんにも手伝ってもらいながら、コース料理をガッツリ作った。
自信作は、ローストビーフ。
ビニール袋のようなものはこの世界にはもちろんないので、タレと新鮮な牛肉をぴったりの大きさの密閉できる容器に入れて、低温湯煎でじっくり加熱。
男爵領から持ってきた調味料が、お肉を柔らかくしながら良い味を出してくれた。
この料理法に、ここのコックたちが驚いてた。
まぁ、この世界のローストビーフはじっくり焼くタイプのものだからね。
デザートには、新作のどら焼き。
普通の小豆餡だけでなく、白インゲン豆で作った白餡のどら焼きも用意した。
この白餡、めちゃくちゃ汎用性があるから、またいつかこれで別のお菓子を作ってみよう。
「フランちゃん、ゲテモノ料理だけじゃなくて普通の料理も出来たんだね。」
レベッカちゃん、今聞き捨てならない言葉が聞こえたよ?
さて、みんなの反応はと言うと、
「この肉すごく柔らかいです!」
「わぁ!このお菓子美味しぃ!」
「何!?白い餡子も出来るのか!?
俺に作り方教えてくれ!」
ロナウド王子は意欲的だねぇ。
「……すごいですね。
フランドール様は、このように素晴らしいお料理を作る事が出来るのですね。」
「私だけじゃなくて、ここにいる皆んなも、色んな美味しい食べ物を作る事が出来るんですよ。」
「羨ましいです……
私も、美味しいお菓子が作れるようになりたいです。」
「では、私がお菓子の作り方を教えて差し上げます!
リリーさんが私のダンスの先生なら、私はリリーさんの料理の先生です!」
「いいのですか?」
「もちろんですよ!」
「ありがとうございます。
宜しくお願いします。」
ニコッと笑う笑顔が眩しい。
さすが、乙女ゲーの主人公的ポジション。
「ところで、ロナウド王子とセシル様はいつまでここにいらっしゃるのですか?」
「え、いちゃ駄目か?」
「僕たちもフランさんと一緒にいたいのですよ。」
結局二人は自宅に帰られました。
用もないのに滞在しちゃ駄目でしょ。
私は、ダンスのレッスンと料理を教える以外に、リリーちゃんと一緒に治療活動をしに教会へ向かっていた。
私だって、領民の健康管理をしていかないといけないもの、私にとってもこれは大事な訓練になる。
リリーちゃんは主に教会で活動していて、治療をしているのは教会に来た人たち。
怪我や病気で苦しむ人達へ、無償で治療してあげていた。
その姿は、まさに聖女。
治療してもらった人たちは皆んな、とびきりの笑顔でお礼を言っていた。
そして私は、ある事に気付いてしまった。
「リリーさん、先程の方は熱が出て苦しい、と仰ってましたけど、どのような治療をなさったのですか?」
「え、熱が出ていらっしゃったので、解熱の治療を行いましたが、それがどうしたのですか?」
「では、その前の下痢で来られた方は、その治療だけをされたのですか?」
「はい、そうです。」
やっぱり。
リリーちゃんがやってたのは、ただの対症療法だった。
病気の原因を突き止めて、根本から治している原因療法ではなかった。
「リリーさん、大事な事なので聞いてください。
咳や下痢、発熱などは、体内の病原菌や毒素を排出するための場合があって、無闇にそれを止めてしまうと、体内に悪い物が残ったままになってしまう事があるんです。」
「えっ!? では、先程私がした事は、間違ってたんですか!?」
「いえ、高熱になりすぎて脳に負担がかかってしまう場合には、もちろん熱は下げたほうが良いです。
下痢も同じく、過敏性腸炎の場合は病原菌が原因ではないので、下痢止めでも問題ありません。
ただ、先ほどまでの治療は、情報が少な過ぎます。
病気の根本から治さないと、再発する可能性や悪化する可能性もあります。」
と、こうは言っても私だってすべての病気が分かるわけじゃないから、医者の知識や病気の専門書も参考にしないと正しく治療出来ないんだけど。
「そんな……私のせいで……」
「リリーさんの光属性魔法の先生は何と仰ってたんですか?」
「光属性魔力保持者で治癒魔法の使える者は、基本的に通常の医療では対応が難しい大病や大怪我の治療、戦いがあれば戦場で迅速に治療をするのが役目だと仰っていました。
なので、まずは身近な病気や軽い怪我から治していけと言われて、このような活動を行なってます。」
「光属性魔力保持者はこの国で20人以上いるけど、全員そのような事が出来るの?」
「いえ、ほとんどの光属性魔力保持者は、治癒魔法が使えません。
光を操る事は出来ても、治癒の力を持たない者がほとんどで、現在治癒魔法が使えるのは私と先生の2人です。」
治癒魔法使いってそんなに少なかったのか!
やっぱりリリーちゃんはヒロインだね。
「じゃあやっぱり、リリーさんはまず医学を勉強したほうがいいと思います。
技術力はおそらく問題ないと思うので、病気のことや人体の事を、もっと知らなくてはいけません。」
「そう……なんですね……
わかりました、アドバイスをありがとうございます。」
「私ももっと医療の勉強をしたいと思ってるので、一緒に勉強しましょう!
力になれる事があれば、協力致しますわ!」
「っはい! ありがとうございます、フランドール様!」
「フランでいいわ。
この機会に、お友達になりましょう!」
「は、はい!フラン様」
こうして、私とリリーちゃんは友達になった。
「私の事、忘れてないよね?」
毎回それ言うけど、忘れてないから、レベッカちゃん!
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