122 / 191
103 公爵令嬢は仕事を減らす
しおりを挟む
最近仕事をし過ぎていると色んな人から指摘があった。
特にリッカからは、
「このような生活を続けながらエレメント魔法学校へ行かれるおつもりですか?」
と、最近口酸っぱく言われている。
確かに、もうすぐ私も十四歳、あと一年ほどで魔法学校に入学しなくてはいけない。
魔法学校は完全寮生活。
つまり、男爵領への出入りがかなり制限されてしまう。
と言う事は、今のような生活のままじゃいけない!
急いで引継ぎ作業をしていかないと!
まず最初に手をつけるのは、領主の仕事。
領内の人口はここ五年で爆増、生活環境や経済はかなり発展して、それこそ文字通り隅から隅までくまなく施設やお店、住宅がひしめいている。
各地区の税、領民、治安など殆どの管理を領役場で行なっているが、そこでの仕事がかなり多く、領主の私に持ち上がってくる仕事量が半端じゃない。
これをもっと細分化して、領役場を中心に地区ごとに地区役場と地区長を設け、最終確認を領主代行のアデンと領主補佐のケンで行ってもらう予定。
二人とも領主代行や領主補佐として仕事を完璧にこなせる程に成長しているので、安心して任せられるだろう。
「「なぜこれほどの量の仕事を一人でなされてたんですか?
もっと私(自分)達に任せてくださったら良かったのに!」」
い、いやぁ、二人とも目を回すほど忙しそうだったから……
「「我々二人分の仕事量よりフラン様の仕事の方が圧倒的に多いですよ!?
よくこれでなんだかんだと色々な事やってられましたね!」」
つまり、私の仕事をこのままの量で預けると、二人は完全に寝られなくなるね?
まぁ、私がしていた仕事の中でも、他の人に任せられる部分がかなりあるから、そこは引き継ぎしてもらうとしよう。
……アデンとケンの為にも、早めに代行補佐と補佐補佐を増やしておかないと。
次に手を出すのはブロッサム商会。
規模が大きくなるにつれて職人やデザイナーは増えているけど、商品開発や最終決断は会長である私の仕事。
商品開発は俺の知識が結構必要としているため私じゃないと出来ない事が割と多いけど、会長職はぶっちゃけ引退してもいいんじゃないかな。
そんなわけで、新会長を選ぼうとする訳だけど、
「『領主様のお店』って言う存在がこのブロッサム商会としてのブランドなんです!
最高責任者はともかく、名誉会長としてずっと就任し続けていてください!」
これで名誉会長的なやつが三種類になった。
この二つだけ解決したとしても随分と仕事量が減った訳だけど、それでも今のままだと学校生活に集中するのはちょっと、いや、かなり厳しい。
後はそうだなぁ、ブリキッド商会関係は完全に手を引こうかな。
元々男爵領を任されてからブリキッド商会関係はそれほど関わってなかったんだけど、いっぱい美味しい食べ物教えてあげたし、これからの発案は男爵領の発展に役立てたいし、もういっか。
「え!?
ブリキッド商会の手伝い辞めちゃうのか!?
お願いだ、商会にはフランの力が必要なんだ!
考え直してくれ!!」
いい加減子離れをしてくれ、お父様!
後は、養蜂関係や米関係は魔法学校卒業するまで延期するとして、私プロデュースのパン屋とスイーツ店は完全に独立、野球場と劇場も領運営から地区運営にしてしまって、秋祭りは運営委員会を作って任せよう。
これ以外に何か減らせる活動は……
……そうだ!いいこと思いついた!
社交界の参加を減らせばいいんだよ!
ドレスやメイクの準備やらダンスの練習やらなんだかんだ無駄な時間が多いんだよ、これさえなければかなり活動時間が減らせる!
「何をおっしゃってるのですか?
ロナウド王子の婚約者であるフラン様が、社交界への出入りを減らせるわけないじゃありませんか。
むしろ、これから増えていくのですよ?」
ひでぶ!
く、くそぅ、正直この時間が一番無駄だと思ってるからこそ減らしたかったのに……
こんな事じゃ、研究や実験する時間がなくなっちゃうじゃんか。
「むしろ、その時間をなくせば一番よろしいのではないでしょうか?」
何言ってんだよ!?
私と俺の生き甲斐を奪おうとするんじゃねぇ!!
「リッカだって、これから一生チョコレートを食べられない人生なんて、考えられないでしょ!?」
「それとこれとは全くの別問題です!
チョコレートのない生活なんて、残りの寿命を全て奪われたも同然じゃないですか!!」
同じ台詞をそっくりそのままお返しするよ!
細かく見れば多分まだまだ解決策はあるけど、一応はこれでどうにかなるかな?
……とんでもない引き継ぎ作業になるけど、一年間でまにあうのだろうか?
特にリッカからは、
「このような生活を続けながらエレメント魔法学校へ行かれるおつもりですか?」
と、最近口酸っぱく言われている。
確かに、もうすぐ私も十四歳、あと一年ほどで魔法学校に入学しなくてはいけない。
魔法学校は完全寮生活。
つまり、男爵領への出入りがかなり制限されてしまう。
と言う事は、今のような生活のままじゃいけない!
急いで引継ぎ作業をしていかないと!
まず最初に手をつけるのは、領主の仕事。
領内の人口はここ五年で爆増、生活環境や経済はかなり発展して、それこそ文字通り隅から隅までくまなく施設やお店、住宅がひしめいている。
各地区の税、領民、治安など殆どの管理を領役場で行なっているが、そこでの仕事がかなり多く、領主の私に持ち上がってくる仕事量が半端じゃない。
これをもっと細分化して、領役場を中心に地区ごとに地区役場と地区長を設け、最終確認を領主代行のアデンと領主補佐のケンで行ってもらう予定。
二人とも領主代行や領主補佐として仕事を完璧にこなせる程に成長しているので、安心して任せられるだろう。
「「なぜこれほどの量の仕事を一人でなされてたんですか?
もっと私(自分)達に任せてくださったら良かったのに!」」
い、いやぁ、二人とも目を回すほど忙しそうだったから……
「「我々二人分の仕事量よりフラン様の仕事の方が圧倒的に多いですよ!?
よくこれでなんだかんだと色々な事やってられましたね!」」
つまり、私の仕事をこのままの量で預けると、二人は完全に寝られなくなるね?
まぁ、私がしていた仕事の中でも、他の人に任せられる部分がかなりあるから、そこは引き継ぎしてもらうとしよう。
……アデンとケンの為にも、早めに代行補佐と補佐補佐を増やしておかないと。
次に手を出すのはブロッサム商会。
規模が大きくなるにつれて職人やデザイナーは増えているけど、商品開発や最終決断は会長である私の仕事。
商品開発は俺の知識が結構必要としているため私じゃないと出来ない事が割と多いけど、会長職はぶっちゃけ引退してもいいんじゃないかな。
そんなわけで、新会長を選ぼうとする訳だけど、
「『領主様のお店』って言う存在がこのブロッサム商会としてのブランドなんです!
最高責任者はともかく、名誉会長としてずっと就任し続けていてください!」
これで名誉会長的なやつが三種類になった。
この二つだけ解決したとしても随分と仕事量が減った訳だけど、それでも今のままだと学校生活に集中するのはちょっと、いや、かなり厳しい。
後はそうだなぁ、ブリキッド商会関係は完全に手を引こうかな。
元々男爵領を任されてからブリキッド商会関係はそれほど関わってなかったんだけど、いっぱい美味しい食べ物教えてあげたし、これからの発案は男爵領の発展に役立てたいし、もういっか。
「え!?
ブリキッド商会の手伝い辞めちゃうのか!?
お願いだ、商会にはフランの力が必要なんだ!
考え直してくれ!!」
いい加減子離れをしてくれ、お父様!
後は、養蜂関係や米関係は魔法学校卒業するまで延期するとして、私プロデュースのパン屋とスイーツ店は完全に独立、野球場と劇場も領運営から地区運営にしてしまって、秋祭りは運営委員会を作って任せよう。
これ以外に何か減らせる活動は……
……そうだ!いいこと思いついた!
社交界の参加を減らせばいいんだよ!
ドレスやメイクの準備やらダンスの練習やらなんだかんだ無駄な時間が多いんだよ、これさえなければかなり活動時間が減らせる!
「何をおっしゃってるのですか?
ロナウド王子の婚約者であるフラン様が、社交界への出入りを減らせるわけないじゃありませんか。
むしろ、これから増えていくのですよ?」
ひでぶ!
く、くそぅ、正直この時間が一番無駄だと思ってるからこそ減らしたかったのに……
こんな事じゃ、研究や実験する時間がなくなっちゃうじゃんか。
「むしろ、その時間をなくせば一番よろしいのではないでしょうか?」
何言ってんだよ!?
私と俺の生き甲斐を奪おうとするんじゃねぇ!!
「リッカだって、これから一生チョコレートを食べられない人生なんて、考えられないでしょ!?」
「それとこれとは全くの別問題です!
チョコレートのない生活なんて、残りの寿命を全て奪われたも同然じゃないですか!!」
同じ台詞をそっくりそのままお返しするよ!
細かく見れば多分まだまだ解決策はあるけど、一応はこれでどうにかなるかな?
……とんでもない引き継ぎ作業になるけど、一年間でまにあうのだろうか?
2
あなたにおすすめの小説
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
莫大な遺産を相続したら異世界でスローライフを楽しむ
翔千
ファンタジー
小鳥遊 紅音は働く28歳OL
十八歳の時に両親を事故で亡くし、引き取り手がなく天涯孤独に。
高校卒業後就職し、仕事に明け暮れる日々。
そんなある日、1人の弁護士が紅音の元を訪ねて来た。
要件は、紅音の母方の曾祖叔父が亡くなったと言うものだった。
曾祖叔父は若い頃に単身外国で会社を立ち上げ生涯独身を貫いき、血縁者が紅音だけだと知り、曾祖叔父の遺産を一部を紅音に譲ると遺言を遺した。
その額なんと、50億円。
あまりの巨額に驚くがなんとか手続きを終える事が出来たが、巨額な遺産の事を何処からか聞きつけ、金の無心に来る輩が次々に紅音の元を訪れ、疲弊した紅音は、誰も知らない土地で一人暮らしをすると決意。
だが、引っ越しを決めた直後、突然、異世界に召喚されてしまった。
だが、持っていた遺産はそのまま異世界でも使えたので、遺産を使って、スローライフを楽しむことにしました。
【完結】憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
初夜に大暴言を吐かれた伯爵夫人は、微笑みと共に我が道を行く ―旦那様、今更擦り寄られても困ります―
望月 或
恋愛
「お前の噂を聞いたぞ。毎夜町に出て男を求め、毎回違う男と朝までふしだらな行為に明け暮れているそうだな? その上糸目を付けず服や装飾品を買い漁り、多大な借金を背負っているとか……。そんな醜悪な女が俺の妻だとは非常に不愉快極まりない! 今後俺に話し掛けるな! 俺に一切関与するな! 同じ空気を吸ってるだけでとんでもなく不快だ……!!」
【王命】で決められた婚姻をし、ハイド・ランジニカ伯爵とオリービア・フレイグラント子爵令嬢の初夜は、彼のその暴言で始まった。
そして、それに返したオリービアの一言は、
「あらあら、まぁ」
の六文字だった。
屋敷に住まわせている、ハイドの愛人と噂されるユーカリや、その取巻きの使用人達の嫌がらせも何のその、オリービアは微笑みを絶やさず自分の道を突き進んでいく。
ユーカリだけを信じ心酔していたハイドだったが、オリービアが屋敷に来てから徐々に変化が表れ始めて……
※作者独自の世界観満載です。違和感を感じたら、「あぁ、こういう世界なんだな」と思って頂けたら有難いです……。
ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?
音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。
役に立たないから出ていけ?
わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます!
さようなら!
5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!
転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです
青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる
それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう
そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく
公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる
この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった
足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で……
エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた
修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た
ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている
エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない
ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく……
4/20ようやく誤字チェックが完了しました
もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m
いったん終了します
思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑)
平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと
気が向いたら書きますね
才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!
にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。
そう、ノエールは転生者だったのだ。
そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる