公爵令嬢はジャンクフードが食べたい

菜花村

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135 公爵令嬢は友達を紹介する

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 私は昼食で、ロナウド、セシル様、リリーちゃんに元一班のメンバーを紹介した。

 せっかく仲良くなれた三人だもん、親友に紹介したくなるのは当然だよね。

 「新しく友達になった、アンリさん、ウッディ君、ビクター君よ。
 みんなよろしくね。」

 現二班のウノ君とアル君は、私とビクター君を利用してたから友達じゃない。

 そこはしっかりと線引きするタイプなの、私ってば。

 「よろしくお願いします。
 アンリと申します。」

 「ウッディです。
 セシル様とは今同じ班で、とても良くしてもらってます。
 どうぞよろしくお願いします。」

 「ボ、ボクはビクター、です……
 よ……宜しく、お願いします……」

 三人とも、ちょっと緊張してる。

 いや、ビクター君はガッチガチだった。

 「オレはロナウド、宜しくな。」

 「セシルです。
 こちらこそよろしくお願いします。」

 「リリーです。
 フラン様の友達と言う事は、皆さん私の友達でもありますね。」

 リリーちゃんの考え方、中々ぶっ飛んでんな。

 でもまあ、リリーちゃん元々人と距離置くタイプだし、私と仲良い人とは仲良しだから、その考え方はあながち間違ってないかも。



 セシル様とウッディ君は同じ班だったって事と、私の友達って言う共通点もあって、今の時点でもう仲良くなっていた。

 ニコニコ笑顔のリリーちゃんとクーデレ気味のアンリさん、表情が正反対の二人は私を神格化しているけど、それやめて欲しい。

 普通に友達として私を見てよ。

 ロナウドは海事研修で大活躍だったビクター君に興味津々。

 狩りの仕方や野営のコツ等、冒険のイロハを質問攻めにして、ビクター君はオロオロを隠せない。

 ふふっ、なんだかんだみんな仲良くなれそうで良かった。

 「ロナウド達は班のメンバーと仲良くなってないの?」

 「「俺(僕)を利用してたから、仲良くなってない。」」

 ロナウドもセシル様も私と同じで、友達を選ぶタイプなんだね。

 「リリーちゃんとアンリさんとウッディ君は?」

 「私も、どちらかと言うと『患者さん』て感じで業務的な立場になってて、友達と呼べるには程遠い関係です。」

 「ワタシは研修でいっぱいいっぱいだったので、友達作るような余裕は全然ありませんでした。」

 「あ、それはオレも一緒です。
 セシル様にはたくさん助けて頂いたので、自然と心が開けたと思うんですよ。」

 「ビクター君は?」

 「……あの二人、好きじゃない……」

 ビクター君が一番厳しかった。



 魔法実技の時間、水属性持ちのウッディ君とビクター君はセシル様に、風属性持ちのアンリさんはロナウドに師事、そして疲れた三人を治癒魔法でサポートするリリーちゃん。

 私一人だけ置いてけぼり。

 ……仕方ないから鉄人形アイアンゴーレムをたくさん作って応援してあげることにした。

 「「「「「「気が散るからやめて欲しい」」」」」」

 ガーーン。

 仕方ないから、作った鉄人形アイアンゴーレムを使っておままごとをして遊んだ。

 「高度な技術で授業中に遊ぶな。」

 先生からゲンコツを食らった。

 この先生、なんで毎回私にゲンコツしてくるんだよ。



 放課後はみんなでレベッカちゃんお手製のチョコレートマフィンを食べながら団らん。

 「やっぱりレベッカさんの作る料理は、食事もお菓子も美味しいですね。」

 「本当な。
 ペロッと食べれる。」

 「レベッカさんの事は、皆さんに紹介しないんですか?」

 「一応私の使用人て事になってるから、休日とかで紹介しようかなと思ってるの。」

 「フランの料理人、医者なんだぜ。
 凄いよな。」

 「「「料理人が医者?」」」

 「そうなんです。
 私とフラン様と一緒に医学の勉強をしてるんですよ。」

 「有名な外科医の先生も、レベッカさんの施術に太鼓判を押してました。
 働く女性は美しいですよね。」

 レベッカちゃん曰く、手術と調剤は料理とよく似てるらしい。

 いや、全然違うけど!

 「……凄いですね。
 フラン様の周りには優秀な方ばかりいらっしゃる。
 ワタシなんかが友達を語るなんて、気が引けてしまいます。」

 「そんな事ないわよ。
 何でもこなせるアンリさんはとっても魅力的よ?」

 「でも、アンリさんの言う事は本当です。
 お三方もフラン様ご本人も、レベルの方が全然違う。
 尊敬に値しますよ。」

 「ウッディ君だって素晴らしい才能を持ってるわ。
 小さな幸せを見つけて喜ぶ事が出来るなんて、普通の人は中々できないもの。」

 「……みんな、凄すぎる……」

 「ビクター君は花丸冒険者でしょ?」

 「三人ともさ、自分のできる事はちゃんと認めないと。
 フランだって、運動神経ゼロどころかマイナスだけど、それを有り余る知識と才能と発想力と実行力でカバーしてるだろ?」

 ロナウド、褒めてるようだけど全然褒めれてないからね、それ。

 「皆さん素晴らしい才能を持ってますよ。
 もっと自分を愛してあげてください。」

 さすが博愛主義のセシル様、言葉の重みが違う。

 「ここにいる皆さん全員、フラン様の魅力に惹きつけられてるんです。
 それが同じってだけで良いじゃないですか。」

 最近リリーちゃんボケ担当になってきてない?

 「……そうですね、もっとワタシを認めてあげないと、ですね。」

 「オレ自身の良いところを見つめる良い機会になりました。
 『オレに生まれて良かった』って、今なら心から言えそうだ、ありがとうございました。」

 「……ボク……頑張る!」

 うんうん、みんな円満に解決して良かったね。

 みんな仲良し、一件落着。



 仲良くなったんだから、魔法実技の時間に私を放っとくのはもうやめてよ。
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