公爵令嬢はジャンクフードが食べたい

菜花村

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160 公爵令嬢は再び魔法を研究する

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 今日の魔法訓練は、一、二年合同練習。

 以前やってみようと言っていた、複合魔法の練習をやってみる。

 エリックはリリーちゃんと地獄の特訓だ。

 火水属性のミラ副会長、水風属性のカーネル生徒会長、火風属性のセシル様は、生産魔法が使える。

 逆に、風土属性のロナウドは生産魔法が使えない。

 という事で、ロナウドも離脱。

 他の生徒の指導役になった。



 という訳で、四人でレッツトライ。

 まずは、水属性ミラ副会長と風属性セシル様で氷魔法。

 うーん、お互いの魔力バランスが上手くいかないのか、中々上手くいかない。

 ただ、二人とも複合魔法は使えるので、やっているうちに何となくコツが掴めそうな感じだ。

 見本にカーネル生徒会長が居るから、指導も貰えてる。

 ……しかし、上手くいかなかった。

 惜しいけど、何かが違う、と言うか足りないそうだ。

 じゃあ土属性私と水属性カーネル生徒会長で、植物魔法はどうかな?

 あー、全然ダメだ。

 カーネル生徒会長は植物魔法を見たことがないらしいから、イメージがわきにくいらしい。

 同じくミラ副会長とやってみたけど、氷魔法より上手くいかない感じがするんだって。

 じゃあ、ミラ副会長はセシル様と氷魔法の練習だね。

 私とカーネル生徒会長は、持ってる属性が全部違うから、試せるものが沢山ありそう。

 さっきやった植物魔法は後回しにして、見本のいる爆破魔法、音魔法、雷魔法、をやってみよう。

 一番イメージしやすそうな爆破魔法に挑戦。

 超高熱のものに水をかけたら爆発するイメージで。

 じゃあ早速試してみよう。

 私がちぃーさいマグマを作って、その上にカーネル生徒会長が水をかけると……

 ボカーン!!

 お、思ったより爆発した。

 カーネル生徒会長もかなり驚いてる。

 先生にゲンコツを食らった。

 だから、なんで私だけ!?

 でもまぁ、これで爆破魔法のイメージが出来たんじゃなかろうか。

 思い立ったが吉日、早速試してみよう!

 頭の中で、さっきの爆発をイメージしながら……

 「「せーの!」」

 ボカーン!!

 あっちいー!!

 や、やばい!

 さっきのよりでかい事になってしまった!

 慌てて冷却する私。

 うわわわ、カーネル生徒会長大火傷しちゃった!

 被害に合った私達を、光速で治癒するリリーちゃん。

 「……死ぬかと思いましたよ。」

 ごめんなさいごめんなさい!

 アイアンクローをしないでください!

 今度はもっと規模の小さいもので試してみよう。

 小さな爆発をイメージして……

 「せーの!」

 ボカーン!

 ダメだ、最初のやつと変わらない。

 ……カーネル生徒会長はどんなイメージをしてるんだろう?

 「副会長がやっていた事をそのままイメージしてます。
 と言うより、副会長の発生させた魔法をイメージていると言う感じですね。」

 うーん、私も同じ考えだ。

 ……もしかして、その考え方が間違ってるんじゃないだろうか?

 セシル様とミラ副会長はどうなんだろ?

 「僕は生徒会長の発した氷魔法をイメージしています。」

 「私もだ。
 自分が氷魔法を使えたら、このような事が出来る、と思いながら行っている。」

 『自分が氷魔法を使えたら、このような事が出来る』……?

 これ、ものすごく大きなヒントかも!

 「カーネル生徒会長!
 これから私が言う事を実践してみてください!
 もしかすると、上手くいく可能性があります!」

 「ほう、面白いですね。
 やって見せようじゃありませんか。」

 「ミラ副会長の魔法は、火属性と水属性を融合して爆破魔法を作っていますよね?
 なら、私達も『火属性と水属性を融合して』爆破魔法をするんです!」

 「?言っている意味が分からないのですが?
 頭がおかしくなったのですか?」

 「今そういう嫌味とかいりませんから!
 じゃなくって、私達各々が『火属性と水属性』両方を使って爆破魔法を作るんです。」

 「つまり、私の使えない火属性魔法と、貴女の使えない水属性魔法を、『使えている』という過程でイメージする事で同時に発生させれば、上手くいくかもしれないという事ですね?」

 「はい、やってみましょう。」

 魔法発生の規模、魔力量の統一、そして、お互いが火水属性を使っているイメージを合わせて……

 「せーの!」

 ボッ!

 で、出来た!

 すごく小さな爆発だったけど、爆破魔法が出来た!

 「な、なんて事でしょう……
 わ、私達が爆破魔法を……」

 そう言って倒れてしまったカーネル生徒会長。

 を光速で治癒するリリーちゃん。

 「な、なるほど。
 僕達が足りなかった『何か』とは、この事だったんですね……」

 「セシル殿!!早速やってみないか!?」

 「ええ、やってみましょう。」

 私たちと同じように、魔法発生の規模、魔力量の統一、そして、お互いが水風属性を使っているイメージを合わせて……

 「せーの!」

 チョロチョロチョロチョロ

 「し、失敗か……」

 「副会長、見てください!
 地面に落ちた水が、少しずつ凍ってますよ!」

 これはもしかして、過冷却水?

 「凄いです!
 これもほぼ成功と言って間違いないです!」

 「そうなのか!?」

 「やりましたね!副会長!!」

 二人とも嬉しそうだ。

 と同時に地面に膝を着いたミラ副会長。

 を光速で治癒するリリーちゃん。

 こまめに治癒してくれてありがとう。

 これを機に、色んな複合魔法を実験する私達。

 火属性と風属性で出来る音魔法を、私とカーネル生徒会長で試してみる。

 せーの!

 ギャギャギャギャーン

 うぎゃー!

 とんでもないノイズが学校中に響き渡り、状態異常に陥った多くの生徒達。

 を光速で治癒するリリーちゃん。

 リリーちゃん、本当にありがとうございます。

 で、先生からゲンコツを二回くらった。

 だから、なんで私だけ!?
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