異世界遺跡巡り(改)

小狸日

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031洞窟

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起きた時には、全員朝食を食べ終わった後だった。

「おはよう。何で誰も起こしてくれなかったんだよ。」
「拓ちゃんが幸せそうに寝ていたから、そっとしておいたんだよ。」

浩司の言葉に、全員が笑っていた。
俺の食事が終わるのを待ってケーマに連れてきてもらったのは、遺跡から少し離れた崖になっている場所で、
上からみても分からない所に子供が通れる位の亀裂があった。

「よく、こんな場所を見つけたな。」

アドニスさんが呆れていた。亀裂は細く、通れるのはケーマと俺だけだった。
念のため探索魔法で内部を調べてみたが、特に生物の気配はない。

「ここは、ケーマと俺の2人で探検するしかないな。でかい諸君、吉報を待つがいい。」
「もしかして、拓って小さい事を気にしているのか?」
「俺は、拓ちゃんは可愛くて良いと思うぞ。」
「大きければ良いってもんじゃないしな。」

皆から声を掛けられるが・・・毎日牛乳を飲んでも背が伸びない残念さは大きい奴には分かるまい。

「じゃ、冒険に行ってくるよ。」

俺とケーマは魔道具のランタンに明かりを灯し亀裂の中に入る。

「箱を見つけたのはこの辺だ。」

入口から少し奥に入った所だった。
ケーマは明かりが無かった為、これ以上奥には進めなかった。
側面は大きな壁が倒れて丁度屋根の様になっている。
更に進むと足元が痛んでいるが、舗装された跡がある。
その先は岩で行き止まりになっていた。
途中、何も見つけられ無かった。

『拓よ、ここは道の様じゃな。岩の先を探索する事はできないか?』

確かにグリムの言う通り道で間違いない。そうすると、この先に何か在ってもおかしくない。
拓はランタンを床に置いて壁に両手をつき、光属性の魔力で調べようとするが岩の中までは分からない。
代わりに土の魔力を使い探索を行ってみる。
初めて行う探索魔法で、何となくの感覚でしかないが岩の奥まで分かる。

「あ~ぁ、大発見が有ると思っていたのに。残念だぜ。」

どこかに更に奥へ行く道が無いかを調べていたケーマがぼやいた。

「それにしても、どうやってこんな洞窟を見つけたんだ。あんな入口、普通なら見つからないだろ。」
「4年前に凄い地震が有った後、ここで偶然崖の亀裂を見つけたんだよ。」
「それにしても上からも見えなかったし、良く分かったね。」
「怒られるから、アドニス兄ちゃんには言うなよ。
 遊んでたら地震で崖の縁がもろくなっていたみたいで崩れて落ちたんだよ。
 上る場所を探していた時に偶然 亀裂を見つけたんだ。」
「そうでもなければ、こんな場所は見つからないか。
 無事に帰ってこれて良かったね。ケーマ、どうする。とりあえず戻ろうか?」
「そうだな。遅くなると心配しそうだしな。」

外に残っていたメンバーは他に洞窟がないか調べていた。
俺達が出てくると興味深げに寄って来たが、、新しい発見が無いと聞いて残念がっていた。
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