異世界遺跡巡り(改)

小狸日

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034古代地図

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探索魔法で土に埋もれた建物を調べると数m横に入口らしき場所が有るので、壁に沿って掘り進む。
金属でできた扉を開けると、もわっとかび臭い空気が流れだしてくる。
全員が咳き込み、落ち着いた所で改めて中を見ると、そこには2千年以上昔の部屋が広がっていた。

俺は口と鼻を塞ぐように皆に布を渡す。
部屋に入ると、足元から少し埃が舞う。
流石に部屋の装備品等は古くてボロボロになっているが、完全に密封されていたためか保管状態は良い。
床は十分に強度が有るので、周りの物を触らない様にしながら進む。
入口のロビー、居間や食堂らしき所以外は個室が20部屋くらい並んでいた。
部屋を覗いてみると、宿より寮と言った感じだ。

「ガラ、何か発見したら貰っても大丈夫かな。」
「大丈夫だ。管理されている場所で無ければ問題無い。
 発見者が所有者となる。この古代遺跡で発見された物も同じだ。
 第3者が欲しい場合には、話し合いで発見者から買うしかない。」

アイテムボックスには余裕がある。ならば

「この建物に備品が有れば備品をアイテムボックスに保管したい。今夜ここに留まっても良いかな。」
「それは良いが・・・そうなると浩司は拓と残るだろ。
 俺とレオはテントの所に戻って、誰か来た時に対応する事にしよう。」
「ありがとう、助かるよ。」
「明日、昼には顔を出す。面白い発見が有る事を期待しているぞ。」

しばらく部屋を覗いた後、ガラとレオはテントに戻った。
俺と浩司は手分けして建物の中を探索していると
浩司が呼ぶので声のする方へ行くと、額縁に入った地図が有った。
額縁で密封されていた為か、中に入っていた地図はその形状を留めている。

「これって、遺跡時代の地図かな。
 東の方なんて随分と地形が変わっているみたいだね。
 今みたいな大森林の代わりに大きな都市が随分と有ったみたいだ。」
「これ、持って帰れるか。」
「木の魔力で補強すれば大丈夫だと思う。少し待ってくれるか。」

木の魔力を流し、額縁ごと錬成術で強化すると問題無く外す事が出来た。
特に目新しい物は無いが、テーブルなどを練成術で強化してアイテムボックスにしまう。
その後も黙々と作業を進め全てをアイテムボックスに収納終了。
他に何か無いかと調べていくとリビングの下に地下室を発見。ただ、残念ながら何も残されていなかった。
ガラとレオが来た所で、全員で全ての部屋を見回り見落としが無いことを確認し外に出ると酷い雨と風の悪天候だった。

そして最後に、アドニスからの依頼を行う為、拓は洞窟の壁に土魔法で奥まで亀裂を発生させる。
岩の欠片が落ち始めると、一気に洞窟の天井が落ちて轟音と砂埃と共に完全に入口は塞がった。


やる事を終え、テントの所まで戻ったが、雨風は更に強くなっていた。
テントは、この程度の雨風を受けても問題無い。
中に入れば、外の状態は気にならない。

「拓ちゃん、ずぶ濡れだな。拭いてやるよ。」
「自分で出来るって。」
「良いから任せろよ。」

浩司が俺の背中を拭いてくれる。
中身は浩司より年上だというのに、浩司は何かと世話を焼いてくる。
正直、変な期待をしてしまう自分が居る。

《これだから無自覚は困る。》

喜んでしまうが、普通に考えると頼りなく見えるという事なのだろうか。


遺跡を見るにしても、移動するにも天気が回復しないと話しにならない。
しかし天気は回復せず、俺はケーマから貰った遺物を調べていた。
中に入っていたボロボロの板を錬成術で綺麗にしてみると、パターンが現れる。
しかし魔方陣を描いている訳ではない。
元の形は残っていないが、他の部品との接続させる為みたいだ。
パターンに魔力を流してみると、伝導性が良い。
コアとなる魔石が無いのでどう動くのか不明だが、グリムから教わった知識とは別の技術が使われている。
コアがメインなのか、他の回路を動作させるための補助だったのかは分からないが
イメージとしては魔法と電気工学を組み合わせという感じだろうか。

「グリムはこんな回路と魔道具を組み合わせたような技術は知ってる?」
「いや、見たことも無い。一体どの様な働きをしていたのか気になるな。」

色々といじってはみたが、結局何も分からなかった。


2日目の昼ごろアドニスさんが心配してやって来てくれた。
この時期は、数日間 こうした天気が続く事が良くあるらしい。

「それから、今日村にマクニス王国軍が来た。」

マクニス王国とはこの地域一帯を治めている王国だ。
他に、俺達が遭遇したアンデット集団が元々所属していたアスラーン王国、グランザム王国
そしてジレット王国が4大王国と言われ、この世界を収めている。

「この遺跡を調査するという事で、村長に挨拶をしている。
 天候が心配という事もあったが、その事を伝えに来たんだ。」

指揮官も礼儀正しく、軍の一団は統制がとれているため心配は無いと思うが、念のため知らせてくれた。

「20人位だが、村に泊まらず遺跡周辺にキャンプを張るそうだ。
 たぶん、もう少ししたら来るだろう。
 ところで、洞窟の方はどうなった。」
「それなら、入口を崩して完全に埋めた。
 この雨で地盤が緩んだせいだとケーマ君も納得してくれると思う。
 そういう意味では、この天気で良かった。」

ガラの説明にアドニスさんは安心していた。

「それにしても、何故 王国が遺跡の調査に乗り出したんですか?」
「それについては、何も聞かされていない。他の遺跡で何か有ったのかも知れないな。」
「天気が回復したら引き上げますよ。
 何をするのか気になりますが、軍が動くとすると追い出されるでしょうし。」

しばらく、ケーマや村の話を聞いていると
村の方からやってくる集団が探査魔法に引っかかった。
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