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435バトルジャンキー?
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湖でゆっくりと休んだ後は、街道に戻り村を回りながらズゲベ侯爵の領地へ向かう。
途中で3人の貴族が合流し、それぞれの貴族に付いていた治癒魔導士が拓の治療を見させてもらい、自分達の治療について指導を受けていた。
村での治療が終わると、拓に礼を言い治癒魔導士達で勉強会が行われていた。
「しかし拓殿の探索魔法と言うのは、ここまで細部にわたって分かる物なのか。
私も探索魔法を使える魔導士に協力をしてもらったが、ここまで把握できていなかった。」
「私もだ。しかし分かったとはいえ、あれだけの繊細な魔力操作が出来るかと言われると。」
「それでも、今の私の技術なら幾らでも改善点が挙げられる。例えば・・・」
それぞれの治癒魔導士が拓の治療を見て気づいた点、指摘されたことに対する考察など。
医者としては問題になるが、もっと多くの怪我人が居れば拓に色々と指導をしてもらえると考えてしまう。
そして、この移動でホワイトジャックが現れないかと・・・
兵士も増えたが、村に到着するとガラとレオが張り切って周囲の魔獣を倒すので兵士達は討伐の見学と解体をしていた。
兵士達の間でもOZの実力は噂になっていて、ガラとレオの戦いは勉強になっている。
護衛中のため試すことは出来ないが、夜は机上での検討会を行っていた。
「しかし2人の反応が早すぎるな。魔獣が動こうとしたタイミングで攻撃を仕掛けていただろ。」
「あれは魔獣の行動を察知してから動いているよな。」
「初めは感かと思っていたが、信じられないが完全に把握している動きだ。」
「ズゲベ侯爵領に着いたら試合をさせてくんねぇかな。やっぱ、剣を交えてみないと本当の所は分からないしな。」
そして話はガラやレオと戦う時の対処法についてとなっていく・・・
一方OZの3人といえば、夜はテントの中で3人でまったりと風呂に漬かりながら拓がガラとレオの魔獣退治について聞いていた。
特に危険な魔獣の存在は無く、ほぼ2人で退治しているのだがレオが物足りないと言う。
出来れば同行している兵士達との試合をしてみたいと・・・
「レオはバトルジャンキーになってないか?」
「なんだよそれは。実際に試合をする事で得られるものが多いんだぞ。
兵士達の剣を見ていると、初めて見る剣術も有るからな。拓だって試してみたいと思うだろ。」
「俺は特に思わないけど。ガラもなのか?」
「そうだな。俺もやってみたいな。楽しそうだ。」
「なら、結婚式が終わったら試合をしないかと話してみたら?
でも、俺は参加しないからな。そんなの第3騎士団での笑顔による地獄の特訓だけで十分だから。」
バラン将軍の笑顔による、限界までの連続試合が拓の頭を過る。
ここには結婚式の為に来ているのであって、特訓に来たわけではないと拓は2人に念押ししておく。
「拓の方の治療はどうなんだ?治療魔導士が妙にテンションが高いが上手くいっているのか?」
「向こうが俺を立ててくれるから何とか。それにハックに対して行っている事と同じことをしているだけだよ。
治癒魔導士って凄い勉強家でさ。やっぱり人の命に携わるのは、ああいう人達なんだと思う。
ハックにはああ言う人達に心構えを学んで欲しいよな。」
拓は何か気になったのか、話を止めて少し考える。
「そう言えば、王都で開かれるパーティの控室で治癒魔導士って1人しか見たことないけど何でだ?」
「護衛が2名までという制限が有るからな。王都の中なら攻撃や防御に長けている者を連れて来るんじゃないか。
それに、治癒魔導士なら移動中の怪我を治すので疲れ切ってしまうのかもしれないな。」
そもそも、拓の様に大量に怪我人を見れる様な魔導士なんて特別な立場だ。
ガラの言葉に納得した拓はどうすれば他の魔導士とハックとの接点を作れるか考えていたが、体をはい回るガラとレオの手の刺激に頭の隅へと追いやられていた。
途中で3人の貴族が合流し、それぞれの貴族に付いていた治癒魔導士が拓の治療を見させてもらい、自分達の治療について指導を受けていた。
村での治療が終わると、拓に礼を言い治癒魔導士達で勉強会が行われていた。
「しかし拓殿の探索魔法と言うのは、ここまで細部にわたって分かる物なのか。
私も探索魔法を使える魔導士に協力をしてもらったが、ここまで把握できていなかった。」
「私もだ。しかし分かったとはいえ、あれだけの繊細な魔力操作が出来るかと言われると。」
「それでも、今の私の技術なら幾らでも改善点が挙げられる。例えば・・・」
それぞれの治癒魔導士が拓の治療を見て気づいた点、指摘されたことに対する考察など。
医者としては問題になるが、もっと多くの怪我人が居れば拓に色々と指導をしてもらえると考えてしまう。
そして、この移動でホワイトジャックが現れないかと・・・
兵士も増えたが、村に到着するとガラとレオが張り切って周囲の魔獣を倒すので兵士達は討伐の見学と解体をしていた。
兵士達の間でもOZの実力は噂になっていて、ガラとレオの戦いは勉強になっている。
護衛中のため試すことは出来ないが、夜は机上での検討会を行っていた。
「しかし2人の反応が早すぎるな。魔獣が動こうとしたタイミングで攻撃を仕掛けていただろ。」
「あれは魔獣の行動を察知してから動いているよな。」
「初めは感かと思っていたが、信じられないが完全に把握している動きだ。」
「ズゲベ侯爵領に着いたら試合をさせてくんねぇかな。やっぱ、剣を交えてみないと本当の所は分からないしな。」
そして話はガラやレオと戦う時の対処法についてとなっていく・・・
一方OZの3人といえば、夜はテントの中で3人でまったりと風呂に漬かりながら拓がガラとレオの魔獣退治について聞いていた。
特に危険な魔獣の存在は無く、ほぼ2人で退治しているのだがレオが物足りないと言う。
出来れば同行している兵士達との試合をしてみたいと・・・
「レオはバトルジャンキーになってないか?」
「なんだよそれは。実際に試合をする事で得られるものが多いんだぞ。
兵士達の剣を見ていると、初めて見る剣術も有るからな。拓だって試してみたいと思うだろ。」
「俺は特に思わないけど。ガラもなのか?」
「そうだな。俺もやってみたいな。楽しそうだ。」
「なら、結婚式が終わったら試合をしないかと話してみたら?
でも、俺は参加しないからな。そんなの第3騎士団での笑顔による地獄の特訓だけで十分だから。」
バラン将軍の笑顔による、限界までの連続試合が拓の頭を過る。
ここには結婚式の為に来ているのであって、特訓に来たわけではないと拓は2人に念押ししておく。
「拓の方の治療はどうなんだ?治療魔導士が妙にテンションが高いが上手くいっているのか?」
「向こうが俺を立ててくれるから何とか。それにハックに対して行っている事と同じことをしているだけだよ。
治癒魔導士って凄い勉強家でさ。やっぱり人の命に携わるのは、ああいう人達なんだと思う。
ハックにはああ言う人達に心構えを学んで欲しいよな。」
拓は何か気になったのか、話を止めて少し考える。
「そう言えば、王都で開かれるパーティの控室で治癒魔導士って1人しか見たことないけど何でだ?」
「護衛が2名までという制限が有るからな。王都の中なら攻撃や防御に長けている者を連れて来るんじゃないか。
それに、治癒魔導士なら移動中の怪我を治すので疲れ切ってしまうのかもしれないな。」
そもそも、拓の様に大量に怪我人を見れる様な魔導士なんて特別な立場だ。
ガラの言葉に納得した拓はどうすれば他の魔導士とハックとの接点を作れるか考えていたが、体をはい回るガラとレオの手の刺激に頭の隅へと追いやられていた。
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