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459念のため
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次の日、OZがエチゴ屋に伺うと、クリームのメンバーも待っていた。
「来たわね。何か凄い結婚式だったんだって。」
「凄い写真も撮ったそうね。」
ジェニファーとロビンが乗り出すようにして拓に聞いてくる。
王都の冒険者にまでそんな話が伝わっているとは思っていなかったので話を聞くと、接点の有る貴族から話を聞いたらしい。
「と言うより、OZが関わっているみたいなので何か聞いていないかと質問を受けたんだ。」
ジークが貴族に色々と聞かれて大変だった話をする。
今日は他にも知り合いを回る必要が有るため写真は今度見せる事にし、
ジークとトムには長剣、ニコラスには短剣を渡す。
「拓、これは一体何だ?」
渡された剣がとんでもない代物だと分かり、ジークが驚き思わず大声になる。
拓が瘴気の吹き溜まりの状態を描いた地図を取り出すと
「ダンジョンで見つけた剣。エチゴさんとアルには槍と斧が有れば良かったんだけど、剣しかなかったから短剣を渡しておきます。
この先、どうなるか分からない状態になっています。念の為に使いこなせるようになっておいて欲しい。」
全員が渡された剣を握りしめると、「分かった」とだけ答えていた。
「国にも情報は流しているから、最悪の事態は防げると思うけどね。あくまでも念の為だから。
それからエチゴさん、休憩所の改造の予定を早める事は可能ですか?
この瘴気の吹き溜まりの影響が出そうな場所は特に。」
「分かりました。私の方で調整します。出発は1ヶ月後でも大丈夫でしょうか?」
「問題ありません。宜しくお願いします。
それから、バラキエ公爵が行った開拓地の間に休憩所を2ヶ所作りました。
商人に話を通しておいて頂けないでしょうか。」
「・・・分かりました。」
エチゴは何か言いたげな感じだったが、拓の言葉を受け止めていた。
OZが王都に居なかった間の話を聞くと、ワンガの所の冒険者がポトリ教授の護衛として王都を離れていた。
「ワンガさん達って、瘴気の吹き溜まりの確認をしているんじゃないのか?」
「護衛をしているのは、開拓地で魔獣退治をしていた奴等だ。」
魔獣退治をしていたのはCランク冒険者だった為、拓が安全の心配をすると
「あの後も時間を作って訓練をしていたからな。休憩所を使って移動するなら問題ないだろう。」
ジークが安心するようにと話す。
「ポトリ教授の目的が何か聞いている?」
「遺跡について何か調べようとしていたみたいだが、詳しい事までは分からない。」
何をしているのかは分からないが、無事に戻って来れることを願うだけだった。
最後に土産の菓子を渡すと、ブルネリ公爵、ロダン侯爵と回り、そしてゴルゴ達の所へ改めて挨拶に伺い手紙の件で礼を言う。
「それは良いけどよ。この間、拓はどうやって王都に来たんだ?休憩所から馬でも飛ばしたのか。」
気楽に聞いて来たサブの頭をゴルゴが叩いて黙らせていた。
拓は笑って胡麻化すと、渡した剣について聞いてみる。
「剣に振り回されているって感じだな。使いこなすには時間が掛かりそうだ。しかし、こんな剣を本当に良いのか?」
「俺が持っていても宝の持ち腐れだからね。剣にとっても使われた方が嬉しいんじゃないか。」
ゴルゴが拓に改めて頭を下げると、サブも直ぐに頭を下げていた。
序にワンガ達の事を聞いてみたが、ワンガ達は森の確認を続けていて、数日は帰って来ない。
ポトリ教授の件については町と村を3つ回る事は決まっているが、その後は調べてから決めるとの事だった。
拓が色々と話をするには、帰って来るのを待つしかなさそうだった。
「来たわね。何か凄い結婚式だったんだって。」
「凄い写真も撮ったそうね。」
ジェニファーとロビンが乗り出すようにして拓に聞いてくる。
王都の冒険者にまでそんな話が伝わっているとは思っていなかったので話を聞くと、接点の有る貴族から話を聞いたらしい。
「と言うより、OZが関わっているみたいなので何か聞いていないかと質問を受けたんだ。」
ジークが貴族に色々と聞かれて大変だった話をする。
今日は他にも知り合いを回る必要が有るため写真は今度見せる事にし、
ジークとトムには長剣、ニコラスには短剣を渡す。
「拓、これは一体何だ?」
渡された剣がとんでもない代物だと分かり、ジークが驚き思わず大声になる。
拓が瘴気の吹き溜まりの状態を描いた地図を取り出すと
「ダンジョンで見つけた剣。エチゴさんとアルには槍と斧が有れば良かったんだけど、剣しかなかったから短剣を渡しておきます。
この先、どうなるか分からない状態になっています。念の為に使いこなせるようになっておいて欲しい。」
全員が渡された剣を握りしめると、「分かった」とだけ答えていた。
「国にも情報は流しているから、最悪の事態は防げると思うけどね。あくまでも念の為だから。
それからエチゴさん、休憩所の改造の予定を早める事は可能ですか?
この瘴気の吹き溜まりの影響が出そうな場所は特に。」
「分かりました。私の方で調整します。出発は1ヶ月後でも大丈夫でしょうか?」
「問題ありません。宜しくお願いします。
それから、バラキエ公爵が行った開拓地の間に休憩所を2ヶ所作りました。
商人に話を通しておいて頂けないでしょうか。」
「・・・分かりました。」
エチゴは何か言いたげな感じだったが、拓の言葉を受け止めていた。
OZが王都に居なかった間の話を聞くと、ワンガの所の冒険者がポトリ教授の護衛として王都を離れていた。
「ワンガさん達って、瘴気の吹き溜まりの確認をしているんじゃないのか?」
「護衛をしているのは、開拓地で魔獣退治をしていた奴等だ。」
魔獣退治をしていたのはCランク冒険者だった為、拓が安全の心配をすると
「あの後も時間を作って訓練をしていたからな。休憩所を使って移動するなら問題ないだろう。」
ジークが安心するようにと話す。
「ポトリ教授の目的が何か聞いている?」
「遺跡について何か調べようとしていたみたいだが、詳しい事までは分からない。」
何をしているのかは分からないが、無事に戻って来れることを願うだけだった。
最後に土産の菓子を渡すと、ブルネリ公爵、ロダン侯爵と回り、そしてゴルゴ達の所へ改めて挨拶に伺い手紙の件で礼を言う。
「それは良いけどよ。この間、拓はどうやって王都に来たんだ?休憩所から馬でも飛ばしたのか。」
気楽に聞いて来たサブの頭をゴルゴが叩いて黙らせていた。
拓は笑って胡麻化すと、渡した剣について聞いてみる。
「剣に振り回されているって感じだな。使いこなすには時間が掛かりそうだ。しかし、こんな剣を本当に良いのか?」
「俺が持っていても宝の持ち腐れだからね。剣にとっても使われた方が嬉しいんじゃないか。」
ゴルゴが拓に改めて頭を下げると、サブも直ぐに頭を下げていた。
序にワンガ達の事を聞いてみたが、ワンガ達は森の確認を続けていて、数日は帰って来ない。
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