欲にまみれた楽しい冒険者生活

小狸日

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513グリフィン2

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拓は3人が狙い易い状態へとグリフィンを誘導するが、グリフィンの魔力察知能力は高く攻撃魔法は避けられてしまう。

「今の状態だけを狙っても無駄だ。避ける先まで読んで攻撃を仕掛けて見ろ。」
「避ける先って、どうやったら分かるんですか?」
「そんなの、見ていれば分かるだろ。上に逃げるぞ。」

浩司が攻撃を仕掛けると、拓の言う通りグリフィンは上へと逃げ攻撃を仕掛けてくる。

「グリフィンは翼の力だけで飛んでいない。魔力の流れを読んで動きを予測するんだ。」

何度も繰り返すうちに、3人は拓の言う魔力の流れを何となくだが感じられるようになって来た。
とは言っても拓ほど正確に読む事が出来る訳もなく、大まかな方向が分かるだけで攻撃魔法は当たらない。

「探索魔法が使えないと、これが限界か。
 そうしたら、数で勝負するぞ。威力を増やさずに攻撃を行うんだ。」

結局、かなりの量の攻撃魔法を行わないと、攻撃は当たらなかった。
戦いは長時間に渡り、何とか倒し終えた時には夕方になっていた。
最後に拓が倒したグリフィンを全てアイテムボックスに収納して討伐終了となった。

「探索魔法が使えれば、拓さんみたいに魔法を使いこなせるのか?」
「出来るんじゃないかな。俺の魔法取得の仕方ってこの世界で異質だから、絶対とは言えないけどね。」

浩司の問いに、拓もはっきりと答えられない。
拓は探索魔法はかなり応用範囲が広いと考えている。
周囲の魔獣を探索するだけでなく、治癒魔法や攻撃魔法に合わせて使えば一気に効率が上がる。
他にも拓自身が気付いていないだけで、無意識に探索魔法を使っている事が有るかも知れない。
しかし、ここまでの効果が得られるのは、拓の特有なのかすら判断が出来ない。
問題は、拓と同等の比較対象が居ない事だろう。

「今日もヘトヘト。探索魔法が使えたとしても、拓さんみたいになれるとは思えないわ。」
「半端なくムズイ。拓さんを見ていると、もっとイケると思っちゃうよね。」
「なかなか良かったと思うよ。正直、1日で終わらないと思っていたんだ。
 一日早いけど、皆と合流する場所まで移動しようか。
 明日はゆっくりと休んで、合同練習に備えよう。」

暗くなる前に待ち合わせ場所へ移動すると、既にOZ、クリーム、金狼、ワンガ達・・・そしてヨギ魔導士とオリバー隊長がテントを張っていた。

「ヨギ魔導士とオリバーさんも来られたのですか?」
「見学させてもらおうと思ってな。拓殿の許可が得られればだが。」
「別に構いませんが、特別な事はしませんよ。所で、ここで国に対して倒した魔獣の販売は可能でしょうか?
 但し、肉は戻してもらいたいのですが。」
「拓殿の依頼なら話は通せると思うが、魔獣を見せて貰っても良いだろうか?」

拓が取り出したグリフィンを見たヨギ魔導士とオリバー隊長は、直ぐに了解してくれた。
今日は遅いので、明日の朝一でオリバー隊長が馬を走らせてくれることになった。
合わせて、エチゴに手紙を渡してもらう事にする。

拓はテントを取り出すと、10人用の方は勇者3人、クリーム、ヨギ魔導士とオリバー隊長に使って貰うことにし、
更に、土魔法で周囲に壁を作り上げて安全な場所を確保する

「高さは低いですが、とりあえずはこれで良いでしょう。
 では食事を配るので並んでください。」

最後にアイテムボックスから大鍋を取り出すと、皆にパンとシチュー、サラダを配っていた。
お代わりは自由に自分で注いでもらう事にしたのだが・・・足らない?

「お前等、明日は周囲の魔獣退治をするって分かっているよな。」

ワンガが呆れて言うが「これ、本当に美味いんで。」と申し訳なさそうに大量にお代わりをしたメンバーが答えていた。
拓としては質より量重視で用意したのだが、ただここまで食べるとなると用意した量だと足りなくなるかも知れない。
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