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023冒険談
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******(エチゴ)
冒険者時代、考古学が好きな仲間から天地見聞録を読ませてもらった
過去の勇者の話。勇者の遺産に続く道。
旅にあこがれ、勇者の遺跡を回りたいと本気で思った。
自分達の力を過信し、ギルドからの依頼で誰も踏み入った事の無い未開の地
王国の南に広がる大森林の調査をを行っていた。
魔獣に襲われ、仲間と逸れてしまい、偶然にたどり着いた遺跡。
今まで見た事のある遺跡とは違い、壁画も彫刻も無く白い壁だけの建物だった。
そして夕焼けに映える遺跡は本当に美しかった。
私は遺跡を調べた。
荒らされていないこの遺跡なら、勇者の遺産へ続く道の手がかりが見つかるかもしれないと。
しかし、残念ながら何も発見は出来なかった。
その後 仲間が私を探しに来てくれ、これ以上の探索を諦め町に戻る事にした。
次の旅に出る直前、兄が無くなり若すぎる甥の代わりに店を継ぐことになり
私は冒険者を辞め商人の道を選んだ。
******
「有難い事に店が忙しくて、遺跡を巡る時間が無くなってしまいました。」
それが、残念な事なのかは、エチゴさんの表情からは分からなかった。
しかし、大森林に埋もれた古代遺跡か。
エチゴさんが見たというその建物を想像するとワクワクする。
「私が訪ねた遺跡の場所なら分かります。ただ、非常に危険な場所に有るのでお勧めは出来ません。」
「そうですか。出来れば遺跡をみたかったですね。」
「拓さんは勇者の遺産に辿り着いたらどうしますか。」
「それが何かを知るだけでも十分かな。
遺跡を回り、全てが始まりし場所への道を辿ってみたいですが、勇者の遺産なんて面倒そうですよね。」
俺の答えにエチゴさんが笑うと、
「失礼しました。それにしても面倒ですか。
確かに、勇者の遺産なんて個人の手には余るかもしれませんね。
けっこうな数の遺跡が戦争や遺産を探す者達に破壊されてしまいました。
それでも、隠し部屋も何も見つからないそうです。」
しばらく当時の話しを伺っていて、俺達の旅話になるとエチゴさんが
「そういえば、売って頂いた素材にタランキュラスの物がありましたが肉は食べられましたか?」
「食べました。塩ゆでにすると奇麗に赤く色づいて味も食感も良いですよね。」
「そうでしょう、そうっでしょう。あの肉は、なかなか食べられません。
あの食感は独特なんです。
森の奥に生息する魔獣で肉は痛みやすく町まで持ち帰るのも難しい。
倒した冒険者の特権ですよ。」
エチゴさんが前に乗り出してくるのを、ガラとレオが笑いながら見ている。。
「私も冒険者時代に数回食べただけなんですがね。あの触感は忘れられません。
一度、ギルドに依頼をしたんですが、受注すらしてもらえませんでした。
皆さんが本当に羨ましい。
かなりのタランキュラスの素材を売って頂きましたが、皆さんは満足いくまで食べたのでしょうね。」
エチゴさんが遺跡の話しの時とは違うテンションで迫ってくる。
「素材を売った後、エチゴさんにタランキュラスの肉を持っていたら売って欲しいと言われてたんだよ。」
苦笑いのガラ。肉は未だ大量にアイテムボックスに残っている。
浩司を見ると
「拓ちゃん、俺は良いよ」」
「あの、肉は残っているので少しお分けしましょうか?」
「えっ、ガラさん。あの時、肉は無いと」
「それは俺とレオの事です。浩司と拓の物を勝手に他人に話す訳にはいかないので。」
「それでは仕方がないですね。拓さん是非頼みます。もちろん料金は支払いますので。」
エチゴさんの勢いに少し退いた俺を見て、浩司が笑いながら
「拓ちゃんさえ良ければ、エチゴさんを呼んで皆でタランキュラスを食べないか?鍋パーティーなんてどうだ。」
「それも良いかな。エチゴさん、予定はい…」
「明日でも良ければ、そちらに伺います。お酒はこちらで用意しますよ。
タランキュラスに合う、良いお酒が有るんです。
肉は痛みやすいですからね。早ければ早い方が良い。」
エチゴさんが俺の言葉に被せる様に話してくる。
そして、明日タランキュラスの鍋をする事になると
「だとしたら、体調を完璧にしておかないと。」
そう言うとお酒を止めてお茶に切り替えていた。
エチゴさんは食べ物が絡むとキャラが変わり過ぎです。
俺の中でエチゴさんのイメージが崩れたのは仕方がないことだと思う。
冒険者時代、考古学が好きな仲間から天地見聞録を読ませてもらった
過去の勇者の話。勇者の遺産に続く道。
旅にあこがれ、勇者の遺跡を回りたいと本気で思った。
自分達の力を過信し、ギルドからの依頼で誰も踏み入った事の無い未開の地
王国の南に広がる大森林の調査をを行っていた。
魔獣に襲われ、仲間と逸れてしまい、偶然にたどり着いた遺跡。
今まで見た事のある遺跡とは違い、壁画も彫刻も無く白い壁だけの建物だった。
そして夕焼けに映える遺跡は本当に美しかった。
私は遺跡を調べた。
荒らされていないこの遺跡なら、勇者の遺産へ続く道の手がかりが見つかるかもしれないと。
しかし、残念ながら何も発見は出来なかった。
その後 仲間が私を探しに来てくれ、これ以上の探索を諦め町に戻る事にした。
次の旅に出る直前、兄が無くなり若すぎる甥の代わりに店を継ぐことになり
私は冒険者を辞め商人の道を選んだ。
******
「有難い事に店が忙しくて、遺跡を巡る時間が無くなってしまいました。」
それが、残念な事なのかは、エチゴさんの表情からは分からなかった。
しかし、大森林に埋もれた古代遺跡か。
エチゴさんが見たというその建物を想像するとワクワクする。
「私が訪ねた遺跡の場所なら分かります。ただ、非常に危険な場所に有るのでお勧めは出来ません。」
「そうですか。出来れば遺跡をみたかったですね。」
「拓さんは勇者の遺産に辿り着いたらどうしますか。」
「それが何かを知るだけでも十分かな。
遺跡を回り、全てが始まりし場所への道を辿ってみたいですが、勇者の遺産なんて面倒そうですよね。」
俺の答えにエチゴさんが笑うと、
「失礼しました。それにしても面倒ですか。
確かに、勇者の遺産なんて個人の手には余るかもしれませんね。
けっこうな数の遺跡が戦争や遺産を探す者達に破壊されてしまいました。
それでも、隠し部屋も何も見つからないそうです。」
しばらく当時の話しを伺っていて、俺達の旅話になるとエチゴさんが
「そういえば、売って頂いた素材にタランキュラスの物がありましたが肉は食べられましたか?」
「食べました。塩ゆでにすると奇麗に赤く色づいて味も食感も良いですよね。」
「そうでしょう、そうっでしょう。あの肉は、なかなか食べられません。
あの食感は独特なんです。
森の奥に生息する魔獣で肉は痛みやすく町まで持ち帰るのも難しい。
倒した冒険者の特権ですよ。」
エチゴさんが前に乗り出してくるのを、ガラとレオが笑いながら見ている。。
「私も冒険者時代に数回食べただけなんですがね。あの触感は忘れられません。
一度、ギルドに依頼をしたんですが、受注すらしてもらえませんでした。
皆さんが本当に羨ましい。
かなりのタランキュラスの素材を売って頂きましたが、皆さんは満足いくまで食べたのでしょうね。」
エチゴさんが遺跡の話しの時とは違うテンションで迫ってくる。
「素材を売った後、エチゴさんにタランキュラスの肉を持っていたら売って欲しいと言われてたんだよ。」
苦笑いのガラ。肉は未だ大量にアイテムボックスに残っている。
浩司を見ると
「拓ちゃん、俺は良いよ」」
「あの、肉は残っているので少しお分けしましょうか?」
「えっ、ガラさん。あの時、肉は無いと」
「それは俺とレオの事です。浩司と拓の物を勝手に他人に話す訳にはいかないので。」
「それでは仕方がないですね。拓さん是非頼みます。もちろん料金は支払いますので。」
エチゴさんの勢いに少し退いた俺を見て、浩司が笑いながら
「拓ちゃんさえ良ければ、エチゴさんを呼んで皆でタランキュラスを食べないか?鍋パーティーなんてどうだ。」
「それも良いかな。エチゴさん、予定はい…」
「明日でも良ければ、そちらに伺います。お酒はこちらで用意しますよ。
タランキュラスに合う、良いお酒が有るんです。
肉は痛みやすいですからね。早ければ早い方が良い。」
エチゴさんが俺の言葉に被せる様に話してくる。
そして、明日タランキュラスの鍋をする事になると
「だとしたら、体調を完璧にしておかないと。」
そう言うとお酒を止めてお茶に切り替えていた。
エチゴさんは食べ物が絡むとキャラが変わり過ぎです。
俺の中でエチゴさんのイメージが崩れたのは仕方がないことだと思う。
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