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024パン作り
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次の日は、朝からドタバタしていた。
朝食の時の浩司からの一言で余計な仕事が増えた。
「拓ちゃん、エチゴさんが来るならデザートも用意した方が良いと思うんだ。
ここは、アイスとショートケーキなんてどう。」
どうって…それは浩司が食べたいだけではないのか。
「確かに、あのアイスが出てきたら喜ぶぞ。
浩司が推奨するショートケーキも美味しいのだろ。」
ガラの言葉を聞いた、浩司の顔にナイスアシストと言う文字が見えるのは何故だろう。
隣でレオまで頷いているよ。
「牛乳が、もう残ってないかな。」
「大丈夫だ、昨日の店は朝から開いているそうだから、今から行ってくる。他に必要なのは有るか?」
「・・・バターと卵と砂糖もあった方が良いかな。お金を渡すよ。」
「よし。任せてくれ。」
食べ終わると、バッグを持ってガラと一緒に飛び出して行った。
それにしても、無駄に動きが早い。
そんなに、食べたいのだろうか。
レオと倉庫の掃除を行い、他人を呼ぶには殺風景過ぎるのでグリムの家から持ってきたテーブルや家具をセッティングしていく。
後は、台所に作業台や魔道具のオーブンを設置しパンを作る事にした。
『錬成術を使えば簡単なのに、面倒な事をしたがる奴じゃ』
「趣味って言うのは、手間暇を惜しまない物なんだよ。」
グリム話しながら準備をしている所に、掃除を終えたレオがきた。
「拓ちゃん、俺に作り方を教えて貰えないだろうか。」
獣人が人から何かを教えてもらう事は無いらしい。
レオは差別を気にしているみたいだが、こういう料理は一緒に作った方が楽しいので俺に異論は無い。
一次発酵の為に丸めた生地に濡れたタオルをかぶせた所で浩司とガラが帰って来た。
予想はしていたが、目の前に並ぶ牛乳の瓶
「本当に大変だった。流石に買い占めるわけにもいかないから、町中の店を5件も回ってきたんだ。」
浩司が凄いドヤ顔をしているが、止めて欲しい。
急かされる様に生クリームを作り終えた時には、パンの方の1次発酵も丁度いい具合になっていた。
浩司とガラはアイス作りを、俺とレオはパン作りと分担する事にした。
浩司は氷魔法が使えるし、保存に拡張バッグを使えば問題無いだろう。
パン作りに戻り、膨らんだ生地をレオ見せると
「凄いな。何倍にも膨らんでいるじゃないか。」
初めてパンを作ると膨らんだ生地に驚くんだよな。
この生地を分割して形を整えたら鉄板の上に並べて2次発酵を行う。
その間、浩司とガラの作業を覗いてみると、どちらが早くアイスを作れるか競争になっていた。
《全く何をしているんだか。何となく鬱陶しいので近寄るのは止めておこう。》
2次発酵も終わり、いよいよパンを焼く。
オーブンにパン生地を乗せた鉄板を入れ、扉を閉めた後は無事に焼けるのを祈るのみ。
レオと見つめる中、扉を開けると良い香りのするパンが出来上がっていた。
1つ取り、割った半分をレオに渡す。
「なかなか美味い。初めてにしては上出来かな。」
「いやいや、拓ちゃん、これは大成功だよ。」
レオが本当に嬉しそうにパンを見て、じっくりと味見をしていた。
幸せそうな顔をしている。見ている俺の方まで幸せになれる。
さっそく作りたてのパンがメインのお昼。
「拓ちゃん、レオ、美味しいよ。やはりパンはこうでないと。」
「家でこんな食事を食べれるとは思わなかった。」
浩司とガラにも好評だ。
この世界では、パンと言えばナンの様な形が一般的で、ロールパンの様なものは珍しいらしい。
2人に美味しいと言われて、レオが嬉しそうな顔をしている。
皆、笑顔だ。やはり食事は人生を楽しむ為の必需品だと思う。
「所で、ガラとレオは倉庫をリフォームしないのか。」
パンは満足できたが、広々とした殺風景な倉庫での食事は寂しいものがあった。
「何とかしたいと思っているんだが、先立つ物が無くてな。
ここを買った時に、貯めていた金を全て使い切ってしまったんだ。」
「だったら、自分達でリフォームしてみないか。
錬成術を使えるから、材料が有ればなんとかなると思うんだ。」
日本の木造建築だと手の打ちようが無いが、この建物は石積みで出来ている。
水道管と排水管が台所の所に来ているだけで、当然電気の配線などは無い。
建物は頑丈だし、土魔法を使えば分解して、再構築する事も出来る。
荷物運びもアイテムボックスと言う便利な物が有るし、ガラス等は練成術で何とか成る。
「それは構わないが、逆に良いのか。」
「何も問題は無いよ。ガラ達が良いなら、叩き台を作ってみるか。」
『ほう、拓の錬成術で家造りか。面白そうじゃな。
儂も、ある程度の知識はあるからサポートが出来るじゃろう。
設置する魔道具に関しては任せて貰って構わないぞ。』
倉庫という事も有り無駄に大き過ぎる建物。
普通の生活をするだけなら少しあれば十分で、余分なスペースをどうするのかが一番の問題だ。
庭が無く窓の外は直ぐ人が通る道なので、南側は天井を無くして中庭にし、入り口の有る西側は2階まで吹き抜けのエントランスにしてみよう。
南と西側の壁には窓を多くし、日当たりを良くしたい。
エントランスは土足でも良いが、ガラとレオが同意してくれたので部屋は土足禁止。
後は広いリビングに、使い易いシステムキッチン、小上りを作って掘りごたつも作りたい。
俺の楽しみの為にも、皆でゆったり入れる広い風呂は外せないな。
10人以上入れる大浴場にしてみようか。
浩司やグリムの意見も取り入れながら素材の解体や部材を置く部屋、日常品を置く納戸等を書き込んでいく。
「トイレを水洗にしてくれないか。出来ればトイレットペーパーも希望。」
浩司が提案する水洗トイレも欲しい所だ。
この町には地下2、3mの所に下水道が通っているので、水洗トイレ対応は可能だ。
ちなみに下水道には、汚物処理としてスライムが放たれている。
スライムが家の中に入って来ない様にすれば問題ない。
トイレットペーパーについては、錬成術で作れないか試してみるか。
子供の頃に良く家の間取り図を書いて楽しんでいたが、実際に作るとなるとテンションが上がる。
ガラとレオがは「ほう」「へ~」と感心するだけで特に意見を言わないが大丈夫だろうか。
広すぎて、3分の2は中庭とエントランスになり、生活空間も作業場や部材置き場の割合が高い。
落書きの様な図面を壁に張り、暫く各自で気になる点を上げていく事にした。
午後は、レオがパンを作りたいと言うので、材料を渡すと楽しそうに作り始めた。
そんなレオの横で、浩司もショートケーキを作るみたいだ。
朝食の時の浩司からの一言で余計な仕事が増えた。
「拓ちゃん、エチゴさんが来るならデザートも用意した方が良いと思うんだ。
ここは、アイスとショートケーキなんてどう。」
どうって…それは浩司が食べたいだけではないのか。
「確かに、あのアイスが出てきたら喜ぶぞ。
浩司が推奨するショートケーキも美味しいのだろ。」
ガラの言葉を聞いた、浩司の顔にナイスアシストと言う文字が見えるのは何故だろう。
隣でレオまで頷いているよ。
「牛乳が、もう残ってないかな。」
「大丈夫だ、昨日の店は朝から開いているそうだから、今から行ってくる。他に必要なのは有るか?」
「・・・バターと卵と砂糖もあった方が良いかな。お金を渡すよ。」
「よし。任せてくれ。」
食べ終わると、バッグを持ってガラと一緒に飛び出して行った。
それにしても、無駄に動きが早い。
そんなに、食べたいのだろうか。
レオと倉庫の掃除を行い、他人を呼ぶには殺風景過ぎるのでグリムの家から持ってきたテーブルや家具をセッティングしていく。
後は、台所に作業台や魔道具のオーブンを設置しパンを作る事にした。
『錬成術を使えば簡単なのに、面倒な事をしたがる奴じゃ』
「趣味って言うのは、手間暇を惜しまない物なんだよ。」
グリム話しながら準備をしている所に、掃除を終えたレオがきた。
「拓ちゃん、俺に作り方を教えて貰えないだろうか。」
獣人が人から何かを教えてもらう事は無いらしい。
レオは差別を気にしているみたいだが、こういう料理は一緒に作った方が楽しいので俺に異論は無い。
一次発酵の為に丸めた生地に濡れたタオルをかぶせた所で浩司とガラが帰って来た。
予想はしていたが、目の前に並ぶ牛乳の瓶
「本当に大変だった。流石に買い占めるわけにもいかないから、町中の店を5件も回ってきたんだ。」
浩司が凄いドヤ顔をしているが、止めて欲しい。
急かされる様に生クリームを作り終えた時には、パンの方の1次発酵も丁度いい具合になっていた。
浩司とガラはアイス作りを、俺とレオはパン作りと分担する事にした。
浩司は氷魔法が使えるし、保存に拡張バッグを使えば問題無いだろう。
パン作りに戻り、膨らんだ生地をレオ見せると
「凄いな。何倍にも膨らんでいるじゃないか。」
初めてパンを作ると膨らんだ生地に驚くんだよな。
この生地を分割して形を整えたら鉄板の上に並べて2次発酵を行う。
その間、浩司とガラの作業を覗いてみると、どちらが早くアイスを作れるか競争になっていた。
《全く何をしているんだか。何となく鬱陶しいので近寄るのは止めておこう。》
2次発酵も終わり、いよいよパンを焼く。
オーブンにパン生地を乗せた鉄板を入れ、扉を閉めた後は無事に焼けるのを祈るのみ。
レオと見つめる中、扉を開けると良い香りのするパンが出来上がっていた。
1つ取り、割った半分をレオに渡す。
「なかなか美味い。初めてにしては上出来かな。」
「いやいや、拓ちゃん、これは大成功だよ。」
レオが本当に嬉しそうにパンを見て、じっくりと味見をしていた。
幸せそうな顔をしている。見ている俺の方まで幸せになれる。
さっそく作りたてのパンがメインのお昼。
「拓ちゃん、レオ、美味しいよ。やはりパンはこうでないと。」
「家でこんな食事を食べれるとは思わなかった。」
浩司とガラにも好評だ。
この世界では、パンと言えばナンの様な形が一般的で、ロールパンの様なものは珍しいらしい。
2人に美味しいと言われて、レオが嬉しそうな顔をしている。
皆、笑顔だ。やはり食事は人生を楽しむ為の必需品だと思う。
「所で、ガラとレオは倉庫をリフォームしないのか。」
パンは満足できたが、広々とした殺風景な倉庫での食事は寂しいものがあった。
「何とかしたいと思っているんだが、先立つ物が無くてな。
ここを買った時に、貯めていた金を全て使い切ってしまったんだ。」
「だったら、自分達でリフォームしてみないか。
錬成術を使えるから、材料が有ればなんとかなると思うんだ。」
日本の木造建築だと手の打ちようが無いが、この建物は石積みで出来ている。
水道管と排水管が台所の所に来ているだけで、当然電気の配線などは無い。
建物は頑丈だし、土魔法を使えば分解して、再構築する事も出来る。
荷物運びもアイテムボックスと言う便利な物が有るし、ガラス等は練成術で何とか成る。
「それは構わないが、逆に良いのか。」
「何も問題は無いよ。ガラ達が良いなら、叩き台を作ってみるか。」
『ほう、拓の錬成術で家造りか。面白そうじゃな。
儂も、ある程度の知識はあるからサポートが出来るじゃろう。
設置する魔道具に関しては任せて貰って構わないぞ。』
倉庫という事も有り無駄に大き過ぎる建物。
普通の生活をするだけなら少しあれば十分で、余分なスペースをどうするのかが一番の問題だ。
庭が無く窓の外は直ぐ人が通る道なので、南側は天井を無くして中庭にし、入り口の有る西側は2階まで吹き抜けのエントランスにしてみよう。
南と西側の壁には窓を多くし、日当たりを良くしたい。
エントランスは土足でも良いが、ガラとレオが同意してくれたので部屋は土足禁止。
後は広いリビングに、使い易いシステムキッチン、小上りを作って掘りごたつも作りたい。
俺の楽しみの為にも、皆でゆったり入れる広い風呂は外せないな。
10人以上入れる大浴場にしてみようか。
浩司やグリムの意見も取り入れながら素材の解体や部材を置く部屋、日常品を置く納戸等を書き込んでいく。
「トイレを水洗にしてくれないか。出来ればトイレットペーパーも希望。」
浩司が提案する水洗トイレも欲しい所だ。
この町には地下2、3mの所に下水道が通っているので、水洗トイレ対応は可能だ。
ちなみに下水道には、汚物処理としてスライムが放たれている。
スライムが家の中に入って来ない様にすれば問題ない。
トイレットペーパーについては、錬成術で作れないか試してみるか。
子供の頃に良く家の間取り図を書いて楽しんでいたが、実際に作るとなるとテンションが上がる。
ガラとレオがは「ほう」「へ~」と感心するだけで特に意見を言わないが大丈夫だろうか。
広すぎて、3分の2は中庭とエントランスになり、生活空間も作業場や部材置き場の割合が高い。
落書きの様な図面を壁に張り、暫く各自で気になる点を上げていく事にした。
午後は、レオがパンを作りたいと言うので、材料を渡すと楽しそうに作り始めた。
そんなレオの横で、浩司もショートケーキを作るみたいだ。
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