異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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168疫病

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港町は朝から慌ただしい空気に包まれていた。
白い壁の区画では体調を崩す人が続出した。特に地区の中心の方が酷く発熱、腹痛、嘔吐・・・
この区画には区画専任の医者も居るが、本人も体調を崩している。

「この区画で疫病が発生した可能性がある。隔離するので誰も外に出ないように。」

区画全体を結界を張り、完全に隔離することになった。
周辺を冒険者、バラン将軍の兵士たちも囲み、結界に近付かないようにしている。
我儘お坊ちゃんの両親が結界を張った魔道師に文句を言いに近づこうとするが、水の塊が父親を吹っ飛ばす。
結界と言って危険な細菌等や濁った気を封じ込める程度で、攻撃を防ぐほど強くはない。

「貴様、誰に向かって魔法を放ったか分かっているのか。」
「誰であろうと関係ありません。次は、命の保証はしません。」

ジェニファーさんが言い放つ

「このヤロー」

お付きの自衛団の1人が剣を抜いて掛かってこようとするが、火の魔法の攻撃を受けて全身炎に包まれ吹っ飛ばされた。
周りの人間が騒ぎ始め何人かが剣を抜いて向かってくると

「炎よ槍と化せ、ファイヤーランス。」

大量のファイヤーランスを放ち、全員を火達磨にする。

「先ほど、命の保証はしないって忠告を受けたのが聞えなかったの。
 今のは、そこの子供が使った遊び程度の火魔法よ。
 邪魔だから、ゴミを退かしておいてもらえるかしら。」

ロビンさんはそう言うが、我儘お坊ちゃんが放った魔法とは火力が桁違いだ。
何時もと同じ微笑みで分かりずらいが、昨日の事に腹を立てていたのだろう。敵に回したくないタイプだな。
更に、向かって来なかったが剣を抜いた男達に雷と風の刃が襲う。

「俺達は、ギルドから誰もここから出さないように依頼を受けた。
 もし、話しても分からない奴がいる場合は殺してでも阻止しろと言われている。
 どうする、かかってくるなら次は無い。」

ジークさんとニコラスさんが彼等に剣を向けると、騒いでいた人達も完全に黙ってしまった。
さすがに格の違いを分かったのだろう。怪我を負った自衛団を連れて戻っていった。

他の出口でも同じ様な状態になっていたが、全員怪我をして家に戻ったみたいだ。
この区画専任の医者が出てきて状況を説明するが、原因は分からないらしい。
毒の可能性は無く、病原菌などを発見する事も出来なかった。
彼の知らない病気との事だ。
他の医者が幾つか質問をしているが当てはまる病気は無く、一応考えられる薬を渡すことにした。


区画内の人々は更に症状がが悪化し、2日目には医者も寝込んでしまったみたいだ。
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