異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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185魔獣

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地上で新しい発見も無く、地下の装置の所に戻ってきた。
今回は、ミスリルの合金と魔石の関係が分かった為、もう一度、魔力の流れを確認している。
兵士の人が鍵となっている3個の魔石へ魔力を流していた。
俺達は、ポトリ教授の部下の方々とその検証を見学させてもらっていた。
本物の装置は巨大なため、兵士は台に乗って作業をしている。
作業台の上に、もう一人上がろうとした時、台の足を支えていた床が崩れた。
長い年月で床がもろくなっていたのだろう。
台が倒れ、作業を行っていた兵士が思わず魔石をつかんでしまった。
しばらくは、兵士の体を支えていたが、兵士と共に魔石が落ちた。
装置内の結界のバランスが崩れ、溜まった魔力により、外に圧力が掛り始めた。

「残り2個の魔石を外せ。このままでは、爆発する。」

バラン将軍が叫ぶと、直ぐに魔法陣の鍵になる魔石3個を外した。
結界のバランスが戻り、ミスリルの合金、魔石の輝きが僅かだが、少しづつ失われていく。

「全員、海岸まで退避。急げ。」

俺達は落ちた魔石を拾うと急いで階段を駆け上がっていく。

海岸で直ぐに逃げられる状態で待機して2日。
探索魔法も遠くまで使用できるようになり、問題無く装置の効果が減少している。
改めて地下の魔道具の状態を確認すると、装置の結界のバランスも安定し、魔力を吸収する力も弱まり無事に装置の動作を止められそうだ。

「OZの皆さんのおかげです。
 無事に装置の暴走を止める事ができ、この装置を完全に解析することが出来ます。」

ポトリ教授が嬉しそうに装置を見ている。

1週間経ち、内部に蓄えられている魔力も発散され、吸収する力を失った時、地震が発生し堅牢だった建物が崩れ始めた。

「全員退避。急いで地上に逃げろ。」

全員が、一斉に地上へ走りはじめた。
俺も皆の荷物をアイテムボックスに収納し、後に続く。
全員に体力強化の魔法を掛け、グリムの指示で皆の頭上に落ちてくる瓦礫をシールドで防いでいく。

「ポトリ教授、早く」

他の兵士達の様に体を鍛えていないポトリ教授のペースが遅くなる。

「俺の背中に乗って。」

浩司がポトリ教授を背負うと、エアウォークで階段を駆け上がっていく。
全員が無事に建物の外に出て、他の兵士と合流した所で、更に大きな揺れが起き遺跡が完全に潰れた。
砂埃が納まると、巨大なモニュメントの様な石柱が亀裂が入った状態で見ることが出来た。
再び、大きな揺れが起き、更に石柱に亀裂が走ると…弾けた。

「あっ、あれは。」

兵士の1人が、石柱の在った所を見て呟き、それ以上の言葉を失った。
そこには、5mはある、巨大な魔獣が現れた。
額に金色の模様が描かれた美しい漆黒の猫。

『何故、こんな所にアダンダラが居るんじゃ。
 もしかすると、装置よってここに封じ込められていたのかもしれん。。
 Aランクの魔獣じゃ。知能が高く、闇と風、雷の魔法を使うぞ。』

圧倒的な存在感、そして、美しかった。
魔獣は大きな声を上げると、魔力が膨れ上がり周囲に強力な風を発生させた。

「Aランクの魔獣だ。全員退却、急いで島から脱出しろ。」

バラン将軍が、部下に指示を出しながら魔獣に対して火の魔法を放ち牽制を行っていく。

「皆さんも、急いで船へ。」

オリバー隊長は、そう言うと魔獣に対してレイアローを放つ。
2人の魔法は強力だが、Aランクの魔獣には力が足らない。。
Aランクと言えば、手練れ200名以上で対応する様な強さ、2人は捨て石になるつもりだ。
しかし、船が出るまでの時間稼ぎは出来ないだろう。
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