異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

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186夜桜

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OZ、クリームのメンバーも同じことを思ったのか、魔獣と戦う事にしたみたいだ。
しかし、時間稼ぎなら俺だけで十分。

「俺が足止めをします。全員、島を脱出して下さい。」

しかし、OZ、クリーム、バラン将軍にオリバー隊長は魔獣と対峙したままだった。

「何をしている。時間稼ぎなら俺だけで十分だ。早く、全員船へ。」

再び俺が叫ぶが、誰も動こうとしない。

「冗談、拓ちゃんが残るなら俺も残る。」

浩司の言葉にOZのメンバーが頷く。

「これは今考えられるベストメンバーだ。」

クリームのジークさんが答える。

「それより拓殿、あれだけの魔獣に対してどうやって足止めを行うつもりだ。」

魔獣と対峙したまま、バラン将軍が問いかけてくる。

「魔獣ごと結界で囲います。一度結界に入ったら出れません。自信が無ければ、抜けて下さい。」

誰も逃げずその場に留まったままだった。
光と闇の2対の短剣を手にし、魔力を込めて地面に突き刺す。

「いくぞ、結界『夜桜』」

俺を中心に暗闇の結界を張った。
一瞬の静寂の後、魔獣が結界に風の魔法を放った。
魔法が当たった部分は赤く染まり、薄いピンクの粒となって闇の中に舞う。
その様子は、暗闇に舞い散る夜桜を思わせる。
この結界の本当の名前は暗黒結界。しかし、浩司の名付けた夜桜の方がしっくりと来る。
皆が結界に気を取られている間に、魔獣が2発目を放ち、薄いピンクの粒を舞い散らす。

「ドラゴンライトニング」

浩司から放たれた雷が魔獣を襲う。
それをきっかけに、全員から攻撃魔法が放たれる。
全ての攻撃を受けても魔獣は立っていた。しかし無傷ではない。

「Aランクの魔獣だ。最初から全力で行け。」

バラン将軍が叫び、バラン将軍、オリバー隊長、ガラ、レオ、アル、ジークさんが飛び出す。
魔獣からエアカッターが放たれるが、エチゴさん、トムさんがシールドを張って防ぐ。
ロビンさん、ジェニファーさんは攻撃魔法を撃ち
浩司とニコラスさんは魔獣の死角から剣と魔法の攻撃を繰り出して行く。

魔獣が跳ね上がろうとすると、足の付根にバラン将軍の炎とジークさんの雷が炸裂した。
態勢を崩した所に、ガラ、レオ、アルが突っ込むが魔獣が発生させた風に全員が吹き飛ばされ、雷が襲う。

「ファイヤーランス」

バラン将軍が発生させた複数の炎の槍がが魔獣を襲い雷を止めさせる。

「全員、大丈夫か」

全員が立ち上がり、再び戦闘へ。
魔獣はバラン将軍達との攻防の間、結界にも攻撃を加えていたが、薄いピンクの粒が舞うだけで破壊出来ずにいた。
全員が攻撃に集中している時、魔獣の魔力が集まり、周囲に強力な放電を行い攻撃している人を遠ざけると、俺に向けて雷を放った。
結界を張っている俺に攻撃目標を切替えたのだろう。
俺が短剣から手を放してしまえば、大地と魔力の繋がりが途切れ結界は壊れる。

「拓ちゃん」

浩司が叫ぶ中、雷が俺を襲った。
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