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364トレント
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先ずはバラン将軍へ報告を行おうと騎士団寄宿舎に立ち寄ると、そのままブルネリ公爵領まで移動する事になった。
俺達が戻ってきたら、直ぐに報告を聞きたいと言って、連絡が取れるように予定を伝えていたらしい。
期待をされている様で、気が進まない。
「どうしました。大発見をしたのに、暗い顔は似合わないですよ。」
ポトリ教授の言う大発見とは絵の事だろう。
ここに描かれている黄金の球体や塔を見て、気が付く事が有ると良いのだが。
ブルネリ公爵、バラン将軍、クリームのメンバーがそろった所で、ポトリ教授が代表して説明を行っている。
最後に、新しい遺跡、そこで見つかった絵を見せると全員が絵に見入っていた。
しかし、絵に描かれている物について、何も気づく点は無かった。
「拓さん。あれを渡してもらえますか。」
ブルネリ公爵、バラン将軍、そしてクリームにそれぞれ配ったのは古代の地図を写した物だ。
リッチが居るモハメの神殿や、そこへの痕跡が残っていそうな場所は描いていない。
初めは何の地図か理解できていなかったが、暫くしてバラン将軍が気が付いた。
「もしかして、このマークの有る所は勇者の遺跡を示しているのか。
地形が変わっているが、今回の遺跡、山脈の遺跡、孤島の遺跡まで描かれている。
一体、この地図は何だ。」
ポトリ教授は驚いている様子を満足そうに見て、話しを続ける。
「それはOZの皆さんが所有していた古代の地図を書き写した物です。
4本指という組織は、我々の知らない技術と知識を持っています。
それは、勇者の時代の技術を引き継いでいるのかも知れません。
念の為、発見されていない遺跡を探してみては如何でしょうか。
今回の遺跡は初めから地下に造られていた可能性が高いです。
同じように地下に遺跡が在れば、彼等にとって丁度いい拠点になるでしょう。」
バラン将軍が黙って考えた後、俺達の方を向くと
「この様な情報まで提供して頂き、本当に申し訳ない。
本来で有れば、我々が見つけ出さなければならない事だと言うのに。」
今まで隠していたことに対して何か言われると思っていたが、逆に謝られてしまった。
未発見の遺跡については、軍の方で秘密裏に確認する事になった。
見つけても、組織全体を把握する為に泳がせるそうだ。
これ以上は、俺達が手伝うと逆に邪魔になってしまう。
ヨギ魔道師は敵を倒せると、ポトリ教授は新しい遺跡を探索できると喜んでいた。
今後の方針が決まった所で、「それから」と言ってロダン侯爵からの手紙を渡された。
俺達が長期で家を開けていた場合を想定して、ブルネリ公爵にも預けていた。
手紙の内容は、秋祭りの誘いだった。
まだ財政の立て直し中の為、大した事は出来ないが祭りを開催するらしい。
湖を覆う森の紅葉も美しく、時間が取れれば参加して欲しいとの事だった。
近況としては、植林を行っている森にトレントという樹木型の魔獣が住みついたらしい。
トレントは大地の魔力の強い所に根を下ろし、周囲の木の成長を助けてくれる。
ブルネリ公爵も参加されるらしく、ここに滞在している間に出欠を決まるのであれば、ブルネリ公爵の方から手紙で報せてくれる。
既に夜も遅いので、明日にでもOZのメンバーで話し合ってからだ。
しかし、用意してもらった個室に入ると直ぐにグリムとヤマトが話かけて来た。
『ロダン侯爵の件は無駄な喜びになってしまうかも知れんぞ。』
『リッチも、困った事を教えてしまったと言っているにゃ。』
話を聞くと、植林を行っている様な土地に強い魔力が存在する事は無いらしい。
トレントは俺が土に染み込ませた木の魔力に惹かれてやってきた可能性がある。
「つまり、俺の染み込ませた魔力が無くなったら移動してしまうとか。」
『そうじゃな、幾ら拓が毎日限界まで魔力を染み込ませたとはいえ、冬まではもたないじゃろう。』
俺が良かれと思ってやった事が、迷惑な事になってしまった。
困っている俺に、ヤマトがリッチの意見を伝えてくれる。
『トレントの側で木の魔力を土に染み込ませ続ければ良いだけだそうにゃ。』
そうは言っても、俺の魔力は上位魔導師の4、50人分。
どれだけの魔力が必要か分からないが、何か手段を考える必要が有るだろう。
『未だ、木の魔道結晶を持っておるじゃろ。
仕方がない。師匠として弟子の尻拭いをしてやるか。』
楽しそうに話すグリムが魔法陣を教えてくれた。
直ぐに皆にトレントの事を説明し、ロダン侯爵領の秋祭りに出席させてもらう事にした。
俺達が戻ってきたら、直ぐに報告を聞きたいと言って、連絡が取れるように予定を伝えていたらしい。
期待をされている様で、気が進まない。
「どうしました。大発見をしたのに、暗い顔は似合わないですよ。」
ポトリ教授の言う大発見とは絵の事だろう。
ここに描かれている黄金の球体や塔を見て、気が付く事が有ると良いのだが。
ブルネリ公爵、バラン将軍、クリームのメンバーがそろった所で、ポトリ教授が代表して説明を行っている。
最後に、新しい遺跡、そこで見つかった絵を見せると全員が絵に見入っていた。
しかし、絵に描かれている物について、何も気づく点は無かった。
「拓さん。あれを渡してもらえますか。」
ブルネリ公爵、バラン将軍、そしてクリームにそれぞれ配ったのは古代の地図を写した物だ。
リッチが居るモハメの神殿や、そこへの痕跡が残っていそうな場所は描いていない。
初めは何の地図か理解できていなかったが、暫くしてバラン将軍が気が付いた。
「もしかして、このマークの有る所は勇者の遺跡を示しているのか。
地形が変わっているが、今回の遺跡、山脈の遺跡、孤島の遺跡まで描かれている。
一体、この地図は何だ。」
ポトリ教授は驚いている様子を満足そうに見て、話しを続ける。
「それはOZの皆さんが所有していた古代の地図を書き写した物です。
4本指という組織は、我々の知らない技術と知識を持っています。
それは、勇者の時代の技術を引き継いでいるのかも知れません。
念の為、発見されていない遺跡を探してみては如何でしょうか。
今回の遺跡は初めから地下に造られていた可能性が高いです。
同じように地下に遺跡が在れば、彼等にとって丁度いい拠点になるでしょう。」
バラン将軍が黙って考えた後、俺達の方を向くと
「この様な情報まで提供して頂き、本当に申し訳ない。
本来で有れば、我々が見つけ出さなければならない事だと言うのに。」
今まで隠していたことに対して何か言われると思っていたが、逆に謝られてしまった。
未発見の遺跡については、軍の方で秘密裏に確認する事になった。
見つけても、組織全体を把握する為に泳がせるそうだ。
これ以上は、俺達が手伝うと逆に邪魔になってしまう。
ヨギ魔道師は敵を倒せると、ポトリ教授は新しい遺跡を探索できると喜んでいた。
今後の方針が決まった所で、「それから」と言ってロダン侯爵からの手紙を渡された。
俺達が長期で家を開けていた場合を想定して、ブルネリ公爵にも預けていた。
手紙の内容は、秋祭りの誘いだった。
まだ財政の立て直し中の為、大した事は出来ないが祭りを開催するらしい。
湖を覆う森の紅葉も美しく、時間が取れれば参加して欲しいとの事だった。
近況としては、植林を行っている森にトレントという樹木型の魔獣が住みついたらしい。
トレントは大地の魔力の強い所に根を下ろし、周囲の木の成長を助けてくれる。
ブルネリ公爵も参加されるらしく、ここに滞在している間に出欠を決まるのであれば、ブルネリ公爵の方から手紙で報せてくれる。
既に夜も遅いので、明日にでもOZのメンバーで話し合ってからだ。
しかし、用意してもらった個室に入ると直ぐにグリムとヤマトが話かけて来た。
『ロダン侯爵の件は無駄な喜びになってしまうかも知れんぞ。』
『リッチも、困った事を教えてしまったと言っているにゃ。』
話を聞くと、植林を行っている様な土地に強い魔力が存在する事は無いらしい。
トレントは俺が土に染み込ませた木の魔力に惹かれてやってきた可能性がある。
「つまり、俺の染み込ませた魔力が無くなったら移動してしまうとか。」
『そうじゃな、幾ら拓が毎日限界まで魔力を染み込ませたとはいえ、冬まではもたないじゃろう。』
俺が良かれと思ってやった事が、迷惑な事になってしまった。
困っている俺に、ヤマトがリッチの意見を伝えてくれる。
『トレントの側で木の魔力を土に染み込ませ続ければ良いだけだそうにゃ。』
そうは言っても、俺の魔力は上位魔導師の4、50人分。
どれだけの魔力が必要か分からないが、何か手段を考える必要が有るだろう。
『未だ、木の魔道結晶を持っておるじゃろ。
仕方がない。師匠として弟子の尻拭いをしてやるか。』
楽しそうに話すグリムが魔法陣を教えてくれた。
直ぐに皆にトレントの事を説明し、ロダン侯爵領の秋祭りに出席させてもらう事にした。
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