異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

文字の大きさ
365 / 761

365光苔

しおりを挟む
次の日にブルネリ公爵に秋祭りへの参加の意思を伝えると、移動も大変だろうから屋敷に留まっていても良いと言ってもらったが、家や孤児院の事も気になるので一度戻る。
クリームもやる事は終わっているそうで、俺達を一緒に帰る事になった。

移動時間は、人気の無い方の街道で自転車を使えばかなりの短縮が可能となる。
しかし、こそこそと自転車に乗るのも面倒だ。
今度、ブルネリ公爵やサリナ姫にも自転車をプレゼントして流行らせてもらうのはどうだろうか。
自転車自体は普通に作る事が出来るし、ミスリルを混ぜたタイヤは無理だが、普通のタイヤでも町中であれば問題無いだろう。
戻ったら、トリス錬成術師に相談してみるか。


俺達が不在の間、アークにピース医師とトリス練成術師が魔力を供給してくれ、光苔は元気に育っている。
ピース医師が解毒剤としての効果を確認した結果、殆どの種類の毒に対して有効だった。
また、解毒出来ない毒に対しても悪化させず、状態を維持させる事が出来る。

「想像以上に優秀なんですね。何か有れば、直ぐに採りつくされてしまうわけだ。
 増やして、信用できる方に分けるのはどうでしょう。」

この場所が何か有れば、光苔は全滅になってしまう。
育てる場所を増やす事で、リスクを分散させた方が良いだろう。
OZのメンバーも同意してくれたので、後は誰に渡すかだが

『ロダン侯爵はどうじゃ。住み着いたトレントの周囲ほど適した生育環境は無いじゃろう。』

トレントは周囲の植物の成長を促す力を持っている。
グリムの意見を取り入れ、先ずはブルネリ公爵とロダン侯爵に渡す方向で検討する事にした。
ロダン侯爵はピース医師とトリス練成術師、ニックさんやアークも秋祭りに誘っていた。
ニックさんは子供に勉強を教えるので欠席するが、他の人は全員参加する予定なので、その時に渡そうと考えている。
先ずは、ニックさんからブルネリ公爵に意見を伺ってもらい、細かい話はその回答次第とした。

ある程度の方針が決まった所で、俺はトレントがロダン侯爵領に留める為の準備を始めた。
OZとして皆がギルドの依頼を受ける中、俺は1人部屋に籠り別行動をさせてもらい準備を終わらせた。

皆が帰ってくるのは夜。
ピース医師は近くの診療所へ治療の手伝い、トリス錬成術師は、この町の錬成術師では手に負えない依頼対応で2人とも外出している。
外は暑いので、俺は家の地下庭園で滝が落ちる小さい泉に足を浸して横になった。

「俺、この家で初めて1人で居るんだな。
 元の世界では、ずっと1人暮らしだったのに。不思議な気がする。」

『嬉しそうじゃな。』

「怖い位に恵まれていると思って。1人暮らしが長いと他人と生活するのが面倒になるんだよね。
 それなのに、こんなに居心地が良いなんて、昔の俺だったら考えられ無いよ。」

久しぶりに、前の世界での話をしていた。
どんな世界だったか、そして俺がやっていた生活、仕事について。

『拓は、このまま冒険者を続けていくつもりなのか。』

「色々と世界を回りたいとは思っているけど、どうだろう。
 そうだな、具体的な事は分からないけど、やはり将来は技術者になりたいな。」

『拓の選択肢は多過ぎるのかも知れんな。
 新しい世界での、新しい人生じゃ。色々と試して見つけるんじゃな。
 今度の秋祭りで何か皆が笑顔になれる物でも作ってみたらどうじゃ。
 儂は力を求めていたからな、拓の作る道具は楽しみじゃ。』

グリムに期待されるなら何か作ってみようかな。
秋祭りか。湖に白い城、湖畔は紅葉した木々。
先ず頭に浮かぶのはライトアップ。死者の洞窟で手に入れた魔石が大量に残っているので問題ない。
せっかくだから、水を使ってやってみたい。とりあえず、何を作ってみようか。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~

しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」 病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?! 女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。 そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!? そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?! しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。 異世界転生の王道を行く最強無双劇!!! ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!! 小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!

知識スキルで異世界らいふ

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ

転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~ 

志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。 けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。 そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。 ‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。 「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語

Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。 チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。 その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。 さぁ、どん底から這い上がろうか そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。 少年は英雄への道を歩き始めるのだった。 ※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す

紅月シン
ファンタジー
 七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。  才能限界0。  それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。  レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。  つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。  だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。  その結果として実家の公爵家を追放されたことも。  同日に前世の記憶を思い出したことも。  一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。  その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。  スキル。  そして、自らのスキルである限界突破。  やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。 ※小説家になろう様にも投稿しています

なんでもアリな異世界は、なんだか楽しそうです!!

日向ぼっこ
ファンタジー
「異世界転生してみないか?」 見覚えのない部屋の中で神を自称する男は話を続ける。 神の暇つぶしに付き合う代わりに異世界チートしてみないか? ってことだよと。 特に悩むこともなくその話を受け入れたクロムは広大な草原の中で目を覚ます。 突如襲い掛かる魔物の群れに対してとっさに突き出した両手より光が輝き、この世界で生き抜くための力を自覚することとなる。 なんでもアリの世界として創造されたこの世界にて、様々な体験をすることとなる。 ・魔物に襲われている女の子との出会い ・勇者との出会い ・魔王との出会い ・他の転生者との出会い ・波長の合う仲間との出会い etc....... チート能力を駆使して異世界生活を楽しむ中、この世界の<異常性>に直面することとなる。 その時クロムは何を想い、何をするのか…… このお話は全てのキッカケとなった創造神の一言から始まることになる……

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

処理中です...