異世界遺跡巡り ~ロマンを求めて異世界冒険~

小狸日

文字の大きさ
738 / 761

738天と地

しおりを挟む
リッチがその昔、勇者、天使、魔人が居た時代の話をしてくれた。

「リッチさん。ムーサーと一緒に居たアブラムという人はどうなったの?
 ムーサーが生きていたのなら、アブラムも生きているって事はない?」
「それは分からない。それにムーサーが人間のまま現代まで生きていられたのかも分からない。」
「今まで4本指ってさっきの3人とアニスの事だと思っていたけど、もしかしてアブラムが4人目って事はないかしら?」
「確かにムーサは『あの方の為』と言っていた。彼女が言うあの方となれば、アブラムしか考えられない。」
「だとすると、この先アブラムが居る可能性が有るわね。」

後は全てが始まりし場所へと行くだけと考えていたが、未だ終わりでは無いかも知れない。
次の日、目的地にたどり着いたが、そこには湖が広がっているだけだった。

「サリナ様。ここからが私達の仕事ですよ。」

クリームの護衛の下、ポトリ教授とサリナ姫が湖の畔を調べ、俺達は休んで少しでも体力、魔力を復活させることにした。


ポトリ教授とサリナ姫は湖の畔から少し離れた所に、土が周囲とズレている場所を発見。
その一角に魔力を流すと、

「ガタン」

土が盛り上がり、地下通路の入口が現れた。

「皆さん、体調の方は如何ですか?」

ポトリ教授に聞かれ、全員がそれなりに回復したことを伝えると

「では、敵の本拠地へと向かいましょう。」

ポトリ教授が先頭になって降り始める。
ジークとニコラスが先に様子を確認すると言うが

「皆さんは今までの戦いで疲労が溜まっています。遺跡調査は私の専門分野です。ここま任せて下さい。」

そのまま自分が先頭となる。
通路自体が淡く光っていたが、先の方が明るくなっていた。

「何これ?水の中に通路が出来ているわ。」

思わずサリナ姫が声を上げていた。
水中トンネル・・・俺も思わず見とれてしまう。
そして水中トンネルの先には岩のドームへと続いていた。

ドームの入口には門が有るが、ポトリ教授とサリナ姫が門に魔力を流すと、門に描かれている線に光が走り開く。
外から見ると岩のドームだったが、中は暖かく外が透けて水中が見える。
今まで通って来た通路を見返すと岩の塊にしか見えなかった。
そして、中央には5本の石柱が円を描いて設置されている。
周囲には見た事のない機械

「これがコントロールかな。」

俺は石柱の横に設置されたガラス板にしか見えないモニターの方へと移動し、電源らしき部分を押す。
ガラス板が曇ると、そこに画面が現れた。
板にはアイコンが表示され、指で触ると反応する。
とりあえず中央のアイコンを押してみると、

 柱が交わりし場所に星は輝き
 光と闇に導かれ、天と地、全てが始まりし場所への道を示す

天地見聞録に出て来る言葉が表示され、更に押すと、ここの装置のコントロール、説明が現れた。
指でスライドも出来、説明文を読んでみる。
状況を把握した所で、画面には時間のマイナスカウントが表示される。

「拓。この装置について説明してくれないか?」

一息ついた所で、ガラから声が掛かる。
俺は操作に夢中で、仲間の事たちを忘れていた。

「どうやら、これは天と地を繋いで始まりし場所へ連れて行ってくれる転移ゲートになっているみたい。」

細かい所は理解できなかったが、光と闇の魔力により動作し柱の内部がゲートとなる。
但し、これには膨大なエネルギーを使用し、1度使用するとリキャストタイムが必要となる。
そして装置が大量の熱を発生るする為、湖底に設置し発熱を行っている。

「今、表示されているのは、残りのリキャストタイム。
 これが0になれば転移ゲートを開く事が出来るみたい。丸一日はここに足止めだね。」

そして、この転移ゲートで移動できるのは8人が限界と話す。

「ならば、行く者を選ぶ必要が有るな。拓と浩司は決まりとして他に5名か。」
「リッチも行って全てを見届けるべきです。それから遺跡の研究者としてポトリ教授。」

バラン将軍の言葉に、俺は2人ほどメンバーを追加する。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~

しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」 病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?! 女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。 そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!? そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?! しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。 異世界転生の王道を行く最強無双劇!!! ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!! 小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!

知識スキルで異世界らいふ

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ

転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~ 

志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。 けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。 そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。 ‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。 「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語

Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。 チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。 その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。 さぁ、どん底から這い上がろうか そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。 少年は英雄への道を歩き始めるのだった。 ※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

【しっかり書き換え版】『異世界でたった1人の日本人』~ 異世界で日本の神の加護を持つたった1人の男~

石のやっさん
ファンタジー
12/17 13時20分 HOT男性部門1位 ファンタジー日間 1位 でした。 ありがとうございます 主人公の神代理人(かみしろ りひと)はクラスの異世界転移に巻き込まれた。 転移前に白い空間にて女神イシュタスがジョブやスキルを与えていたのだが、理人の番が来た時にイシュタスの顔色が変わる。「貴方神臭いわね」そう言うと理人にだけジョブやスキルも与えずに異世界に転移をさせた。 ジョブやスキルの無い事から早々と城から追い出される事が決まった、理人の前に天照の分体、眷属のアマ=テラス事『テラスちゃん』が現れた。 『異世界の女神は誘拐犯なんだ』とリヒトに話し、神社の宮司の孫の理人に異世界でも生きられるように日本人ならではの力を授けてくれた。 ここから『異世界でたった1人の日本人、理人の物語』がスタートする 「『異世界でたった1人の日本人』 私達を蔑ろにしチート貰ったのだから返して貰いますね」が好評だったのですが...昔に書いて小説らしくないのでしっかり書き始めました。

無能と呼ばれたレベル0の転生者は、効果がチートだったスキル限界突破の力で最強を目指す

紅月シン
ファンタジー
 七歳の誕生日を迎えたその日に、レオン・ハーヴェイの全ては一変することになった。  才能限界0。  それが、その日レオンという少年に下されたその身の価値であった。  レベルが存在するその世界で、才能限界とはレベルの成長限界を意味する。  つまりは、レベルが0のまま一生変わらない――未来永劫一般人であることが確定してしまったのだ。  だがそんなことは、レオンにはどうでもいいことでもあった。  その結果として実家の公爵家を追放されたことも。  同日に前世の記憶を思い出したことも。  一つの出会いに比べれば、全ては些事に過ぎなかったからだ。  その出会いの果てに誓いを立てた少年は、その世界で役立たずとされているものに目を付ける。  スキル。  そして、自らのスキルである限界突破。  やがてそのスキルの意味を理解した時、少年は誓いを果たすため、世界最強を目指すことを決意するのであった。 ※小説家になろう様にも投稿しています

なんでもアリな異世界は、なんだか楽しそうです!!

日向ぼっこ
ファンタジー
「異世界転生してみないか?」 見覚えのない部屋の中で神を自称する男は話を続ける。 神の暇つぶしに付き合う代わりに異世界チートしてみないか? ってことだよと。 特に悩むこともなくその話を受け入れたクロムは広大な草原の中で目を覚ます。 突如襲い掛かる魔物の群れに対してとっさに突き出した両手より光が輝き、この世界で生き抜くための力を自覚することとなる。 なんでもアリの世界として創造されたこの世界にて、様々な体験をすることとなる。 ・魔物に襲われている女の子との出会い ・勇者との出会い ・魔王との出会い ・他の転生者との出会い ・波長の合う仲間との出会い etc....... チート能力を駆使して異世界生活を楽しむ中、この世界の<異常性>に直面することとなる。 その時クロムは何を想い、何をするのか…… このお話は全てのキッカケとなった創造神の一言から始まることになる……

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~

宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。 転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。 良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。 例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。 けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。 同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。 彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!? ※小説家になろう様にも掲載しています。

処理中です...