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EP1 - 日常なんて
第42話
しおりを挟む無線は切った。
アイザックがうるさかったからだ。
心配しなくても、民間人に被害は出さない。
見つけられるか見つけられないか。
問題はそこでしょ?
追跡を止めるなんてあり得ない。
——ボシュッ
最大出力のパルス・ボム。
中目黒駅の駅舎の上空に放ち、反応を追う。
東京市街地は地下の構造も豊富に存在する。
この場所もそうだった。
中目黒駅に地下のエリアはないけど、首都高速の道が、品川方面から新宿に向けて走ってた。
1秒
…2秒
反応がない。
もしや、駅には来ていない…?
最大出力のパルス・ボムの半径は1.5キロ。
地上全体に届くようにある程度低い位置から放った。
ただ、駅の周囲にはいなさそうだった。
『見つかりそう?』
『…いや』
どこに行った…?
多分、目黒川方面にあった2つの反応は偽物だろう。
本体はここにいた。
確証があるわけじゃない。
ただ、なんとなく…
ゴーグル越しに“サンダーズ・ゲート”を開き、街の監視カメラへと侵入する。
情報が多すぎる…
一旦整理して考える必要がある。
駅にいないとすれば、上目黒の方に行ったのか、それとも…
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