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バトルフェスティバル 地区予選編②
第105話
しおりを挟む敵の行動よりも速く。
それは互いの意識の流れの中に常にひしめき合う思考回路の一部となっていた。
互いの間合いは常に射程圏内の内側にある。
魔力の消耗によって2人の行動が制限される領域は立体的な空間の対角線上には“無い”に等しく、いつでも攻撃を繰り出せる「距離感」に、2人は対峙していた。
2人の魔力量の差はほとんど無いに等しい。
しかし「魔力」にも“性格”があり、出力できる幅や量には、あらゆる選択と行動に対する実践上のムラがあった。
シールドに注力する魔力の起こり。
その“溜め”の動作もそうだ。
魔力を「外」へと展開=具現化するためには、使用者の「思考能力」は、純粋な身体能力に匹敵するだけの重要性がある。
カーティスは選択を迷っていた。
シールドの破壊は想定内。
問題は、その“ダメージ量”だった。
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