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バトルフェスティバル 地区予選編③

第115話

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 外にではなく内。

 カーティスは“密度”を高めていた。

 「補充」の能力は外に発するための魔力の増大に役立たせることもできるが、逆に体内の魔力の“圧縮”に役立たせることもできる。


 ジジ…ジジジ


 迸るプレッシャー。

 大きく深呼吸し、カーティスは魔力の充填に集中する。

 体外へと漏れ出る流域を最小限に抑えつつ、その圧力を一本の「槍」の中に閉じ込めていく。


 「…あれは」

 「ブレイブランサー。カーティスの“武器”だよ」

 「そういえば、”槍使い“だって言ってたね」

 「天使にはそれぞれ「属性」が存在するのは知ってるよね?だけどそれと同時に、生まれながらの「神器」があるんだ」

 「神器??」

 「リン姉から聞いてない?『ギア』。僕たちはそう呼んでる」

 「…ギア?」

 「天使は契約を交わした後に自らの属性と特性が決まる。だけどもう一つ、武器を与えられるんだ。自分の魔力と密接に絡みついた“召喚物“って言った方が良いかな?ライオンとか虎とかで言う“牙”みたいなもんだよ。天使になる人の魂が喚び起こすんだ。”戦い”のための剣(つるぎ)を」

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