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まだ、未成年なんですが?

第150話

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 2つ目は環境部門。

 そして3つ目が、生産・エネルギー部門。

 この2つに関しては、まだよくわかってない。

 人間界で言うところの「環境」も「生産」も、天界では意味合いが少し異なる。

 まず環境っていうのは、天界の各地域で発生している「汚染区域」を改善するために用いられる用語で、環境の保全・整備、公害の防止、原子力安全政策を所管する役割を担う「環境省(※日本の行政機関の1つ)」とは、少し違った視点を持っている。

 天界の「環境」、および環境省は、あくまで汚染を食い止めるために用いられる“対策”の一つで、天使の生活の基盤を整備するために実施される政策ではなく、むしろ”天使を利用して“天界そのものを管理する行政機関であると言える。

 「生産・エネルギー部門」に関しては、例えば地上で利用される「レプリカ」の製造であったりとか、天使の活動に利用される物資やエネルギーの生産、及びその製造の管理体制を整備することが、主な目的だと聞いてる。

 こういうのはどっちかっていうと魔力云々より「知識」や「学」を必要とする部門だから、“霊術院で学ぶ部門”とは言っても少し見方が違うらしい。

 霊術院にもいくつか種類があって、天軍が管理する教育機関の中では、上に述べたような部門を専門とする学院があるっぽい。

 詳しくは聞いてない。

 だって聞いたところで、…ね?
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