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まだ、未成年なんですが?
第154話
しおりを挟むそこには、異様な光景が広がっていた。
名古屋城の敷地はいつもと変わらない。
上空から見たことはなかったけど、なんとなく、その全容はわかっていた。
…でも、なんであんな色に…?
違和感があったのは、痕跡があったとされる、城の本丸の正面に降り立とうとした時だ。
淡い水色に、金のシャチホコ。
新緑の中に佇む名古屋城の風景が、広い街並みの真ん中にあった。
御嶽山が、晴れた空の向こう側に聳えていた。
ゆったりと流れる雲と、外堀沿いの川のせせらぎ。
想像した通りだった。
何もかもが。
鮮やかな色彩の中に佇む城。
その姿が、どこか懐かしくも感じられた。
名古屋といえばこの場所だ。
他にも色々あるけど、私は名古屋の観光スポットにこの場所を推薦する。
景色はもちろん、日本にある城の中でも、かなり上位の存在感だと思う。
青い瓦の城なんてそうそう無いでしょ?
天守閣の高さもそれなりだし、何より景色がいい。
春になると桜が咲くんだ。
堀川沿いの桜並木に、数えきれないほどたくさん。
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