4 / 20
明日、空が晴れたら
第4話
しおりを挟むハアッ、ハアッ
駅のホームの階段を駆け上り、ここじゃないどこかへ行こうとした。
先日の雨で一部の線路は運行を取り止めていた。
駅のホームの上は雨の匂いがした。
ジメジメした、夏の季節の匂いが。
「いくら待っていても、2番線は本日運休ですよ」
そんなことは言われなくてもわかっていた。
電車を待ってるわけじゃない。
ここに来たのは、ただ、なんとなくであって
「何をお探しですか?」
「…はい?」
「いえ、ただ、ここに来る人は皆、いつも何かを探していますから」
何を言ってるんだろう。
駅員さんにしては、やけに馴れ馴れしいな
…というか普通話しかけないよね?
まあ、運休なのにベンチに座ってる私も変なんだけど
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
0
1 / 3
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる