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恋をすること

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僕とマリエ嬢は、

生徒会役員の中で公認の仲になった。

お互いがだんだん慣れて、僕は「マリエ」と呼ぶようになった。



お互いの学校に知れ渡っても、まだマリエに心無い言葉を言ってくる令嬢がいる。
マリエは「わかってる事だから大丈夫」と言って、僕を安心させている。

(そよ風)があるから、あまり大事にならないと良いと、マリエも我慢してくれているのかもしれない。

でも、僕にとってマリエは大事だし、そんな客はこちらから切っても良いんだ。

時間を合わせマリエを家まで送るのが日課になった。


「ミョーイ君、ありがとう」


「マリエ?」


「あっ、お父様帰ってらしたのですか?」

「今日は早くに帰れたんだ。
君が…ミョーイ君かい?」


「はい、はじめまして。
マリエさんとお付き合いさせてもらっておりますミョーイと申します」

「いいよ、固くならずとも」

「はい」

「ちよっと話をしないか。
マリエ、ミョーイ君を案内して」

「はい、お父様」





(この子がサリーの子か……
淡い茶髪にブルーの目………いや、まさかだろ!!父親似か)


「ミョーイ君は…お母さんに似てるのかい?」

「いえ、わかりません。
母は金髪ですし、目の色も違います。体格も小柄な方なので僕は父親に似ているのだと思いますが、母は結婚していないので父はいません。

あの、こんな身の上の僕だし平民ですが、マリエさんとはちゃんと真面目に付き合っています」

「………………………」






「お父様?」


「えっ?あっ、あぁ、すまない
いや、マリエが選んだ人だから信じているよ
君のお母様は……」

「はい。ここから遠いトロリン村に住んでいます。そこで刺繍職人として(そよ風)の本店で仕事をしております」

「そうか………」



「いつかマリエを連れてお母さんに会いに行こうと思う」


「あっ、はい。わかりました」

「ふっ。マリエ大丈夫だ。
挨拶したら帰るよ」


「はい」



それより、確かめなきゃいけないことができた。

もしかしたら………









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