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会いに行く
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「いらっしゃいませ!あっ」
「サリー、すまない。
どうしても話さないといけないことがあり来たんだ。話す時間ないなら、明日また来る。明日がダメならまた出直しして……」
「いえ、ちゃんとお話お聞きします。1時間くらい、その角を曲がったとこにあるカフェで、待っててもらえますか」
「わかった」
「お待たせしました。ご用件は?」
「君の息子と私の娘が良い関係でね。私はこのまま付き合って幸せになれるならと思っているんだ」
「ダメよ!それはダメ!」
「何故?僕達のように離れたらと思っているのかい?」
「何をいってるの?私達なんて……貴方が裏切ったことじゃない」
「僕は……君を裏切っていない」
「嘘いわないで!なら何故結婚してるの?」
「確かに結婚したよ。頼まれてね。でも、1度も君を裏切っていない。ミツリーとは契約結婚だったし」
「娘がいるくせに」
「それについて、今から話すから聞いて欲しいんだ」
「………」
「僕は君と結婚したくて、両親へ何回も伝えたが、母が何故か頑なに反対していた。
そしてミツリーの親と婚約話まで進めてしまっていた。
このままではと思い、君と家を出ようかとも考えていたんだ。
ミツリーから断ってくれと相談したら提案があると伝えてきて……子供が産まれるまでの間、結婚して欲しいと。その理由はお腹に子供がいてだが彼がいなくなってしまい、このままでは子供はおろされ修道院へ行かされると言われたんだ。
それでも僕は断ったんだ。
でも、家に帰ったとき、母に1年だけでいいからミツリーを妻に迎えて欲しい。その後は貴方の好きにしていいと言われたんだ。
母とミツリーの母は従姉同士(従姉だが、お義姉さんと呼んでいる)でミツリーの母親も子供がいるのを知っていた。
でも、ミツリーの父親は厳格な人でこのままでは修道院へと送られてしまうと母に泣きついてきたんだ。
それと、うちの領地経営が危ない時にミツリーの親に全面的に助けてもらった経緯があって。
その時助けてもらえなかったら、家は無くなっていたと言われて……それで……母に土下座されて断れなかった。
君にこの話を伝えようと思った矢先、君は消えた。
それと、ミツリーは馬車の事故で亡くなってるんだ」
「えっ?」
「馬車の中で死ぬ間際、僕と君に謝っていたと言われた。
ミツリーは子供の時から文字を書く事が好きな子だったんだ。
うちへ来た後も小説みたいなことも書いていて沢山書いた紙があった。その中にミツリーの日記もあって、僕を騙していることも書いてあった。
1年経っても離縁に応じるつもりが無いと、僕との中を本物にしようと考えてる事が書いてあった。
僕を軽く見てたよね。
僕の心にはサリーしかいないというのにさ。
マリエは僕の子じゃないよ!
そして今一番聞きたいことは、ミョーイ君は誰の子?」
「…………ほんとにマリエさんとは?」
「あぁ、僕は君を裏切ってないよ。もし仮にあのままミツリーに居座られても、絶対に君を裏切りることはしない。
子供が産まれても、何度家に帰るように離婚するように伝えても、いつも誤魔化された。
もう僕は我慢の限界も来てた。
だから僕を貶めようと考えていたようだが、僕はきっとその前に家を捨てて出ただろう」
「ミョーイは……今18歳よ。
貴方の家の裏で会っていた時にミツリーさんが来たでしょ。
私は隠れて貴方達の話を聞いていた。
その時の話の内容があまりにも辛くて苦しかった。
私あの日、イネスに打ち明けようと思っていたのよ。
子供ができたって」
「サリー」
「そしてあのお店で見た貴方達、あの時に私はイネスに裏切られたと思って直ぐに逃げようと思った。
知られたら子供が危ないと思って」
「あぁ、サリー、何て言うことだ。
僕は人の子供を助けて自分の子を、サリーを苦しめたなんて……
サリー、すまかなった」
「もう過ぎたことよ。ユリティーナが、この店のオーナーがいたから私は助かった。」
「僕の大事な2人を助けてくれていた人に、しっかりお礼を言わないと。
あと、お願いだ。ミョーイ君に、今さらだが父親の役目をさせて欲しい」
「あの子はもう大人なのよ」
「だが、我がドレスデンを継いで欲しい。そしてサリーと、これからは一緒にいたい。暮らしたい」
「サリー、すまない。
どうしても話さないといけないことがあり来たんだ。話す時間ないなら、明日また来る。明日がダメならまた出直しして……」
「いえ、ちゃんとお話お聞きします。1時間くらい、その角を曲がったとこにあるカフェで、待っててもらえますか」
「わかった」
「お待たせしました。ご用件は?」
「君の息子と私の娘が良い関係でね。私はこのまま付き合って幸せになれるならと思っているんだ」
「ダメよ!それはダメ!」
「何故?僕達のように離れたらと思っているのかい?」
「何をいってるの?私達なんて……貴方が裏切ったことじゃない」
「僕は……君を裏切っていない」
「嘘いわないで!なら何故結婚してるの?」
「確かに結婚したよ。頼まれてね。でも、1度も君を裏切っていない。ミツリーとは契約結婚だったし」
「娘がいるくせに」
「それについて、今から話すから聞いて欲しいんだ」
「………」
「僕は君と結婚したくて、両親へ何回も伝えたが、母が何故か頑なに反対していた。
そしてミツリーの親と婚約話まで進めてしまっていた。
このままではと思い、君と家を出ようかとも考えていたんだ。
ミツリーから断ってくれと相談したら提案があると伝えてきて……子供が産まれるまでの間、結婚して欲しいと。その理由はお腹に子供がいてだが彼がいなくなってしまい、このままでは子供はおろされ修道院へ行かされると言われたんだ。
それでも僕は断ったんだ。
でも、家に帰ったとき、母に1年だけでいいからミツリーを妻に迎えて欲しい。その後は貴方の好きにしていいと言われたんだ。
母とミツリーの母は従姉同士(従姉だが、お義姉さんと呼んでいる)でミツリーの母親も子供がいるのを知っていた。
でも、ミツリーの父親は厳格な人でこのままでは修道院へと送られてしまうと母に泣きついてきたんだ。
それと、うちの領地経営が危ない時にミツリーの親に全面的に助けてもらった経緯があって。
その時助けてもらえなかったら、家は無くなっていたと言われて……それで……母に土下座されて断れなかった。
君にこの話を伝えようと思った矢先、君は消えた。
それと、ミツリーは馬車の事故で亡くなってるんだ」
「えっ?」
「馬車の中で死ぬ間際、僕と君に謝っていたと言われた。
ミツリーは子供の時から文字を書く事が好きな子だったんだ。
うちへ来た後も小説みたいなことも書いていて沢山書いた紙があった。その中にミツリーの日記もあって、僕を騙していることも書いてあった。
1年経っても離縁に応じるつもりが無いと、僕との中を本物にしようと考えてる事が書いてあった。
僕を軽く見てたよね。
僕の心にはサリーしかいないというのにさ。
マリエは僕の子じゃないよ!
そして今一番聞きたいことは、ミョーイ君は誰の子?」
「…………ほんとにマリエさんとは?」
「あぁ、僕は君を裏切ってないよ。もし仮にあのままミツリーに居座られても、絶対に君を裏切りることはしない。
子供が産まれても、何度家に帰るように離婚するように伝えても、いつも誤魔化された。
もう僕は我慢の限界も来てた。
だから僕を貶めようと考えていたようだが、僕はきっとその前に家を捨てて出ただろう」
「ミョーイは……今18歳よ。
貴方の家の裏で会っていた時にミツリーさんが来たでしょ。
私は隠れて貴方達の話を聞いていた。
その時の話の内容があまりにも辛くて苦しかった。
私あの日、イネスに打ち明けようと思っていたのよ。
子供ができたって」
「サリー」
「そしてあのお店で見た貴方達、あの時に私はイネスに裏切られたと思って直ぐに逃げようと思った。
知られたら子供が危ないと思って」
「あぁ、サリー、何て言うことだ。
僕は人の子供を助けて自分の子を、サリーを苦しめたなんて……
サリー、すまかなった」
「もう過ぎたことよ。ユリティーナが、この店のオーナーがいたから私は助かった。」
「僕の大事な2人を助けてくれていた人に、しっかりお礼を言わないと。
あと、お願いだ。ミョーイ君に、今さらだが父親の役目をさせて欲しい」
「あの子はもう大人なのよ」
「だが、我がドレスデンを継いで欲しい。そしてサリーと、これからは一緒にいたい。暮らしたい」
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