私には勿体ない人

瑠渡

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 クララは園芸部

 園芸部の先輩に3年のシュー様がいる。
 シュー様はいつ会っても微笑みの貴公子と言われるくらい笑顔の素敵な人だ。
 植物が好きで花というより薬植物に目がなく、研究している。
 クララはよく頭痛になる。そんな時はシュー様が「これ、効くと思う」と言いながら薬植物を煎じてくれたお茶を飲むとスゥーっと頭痛が良くなる。


 そんな楽しく会話してる所に、いつも黒い塊から逃げて隠れている(ベンチに寝ながら)カーク様がいる。
 
「クララ、俺以外に色目使うんじゃねぇ」

「クララ、土を混ぜているのか?土を捏ねて袖を汚しているのか?」

「カーク様、私は土に肥料を混ぜているのです!」

「目障りなら、他所を向いててくださいな」

「あはは。カーク、そんなに心配なら一緒に混ぜればいいだろう?」

「手が汚れるから嫌だ」


 (ふんっ、カークめ)



 ザワザワザワ

「カーク様、こちら側に行ったらしいわよ」

「こんな方にいる?」「向こうじゃない?」


「ヤバッ、俺行くわ」


「カークはいつも大変だね。クララちゃんも婚約者だから、見つかったら危ないね」


「もういつも婚約解消を頼んでるのに全然聞いてくれないのです」


「それは……カークは聞かないだろうね。クララちゃんに惚れてるから」


「まさか!そんなことあり得ません!」と、ポッと頬染めてしまうクララ


「クララちゃん、カークをよく見て!思いだし……いや」


「えっ?」

「何でもないよ」


そう、カークの親友のシューもクララの記憶喪失を知っている






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