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しおりを挟むいよいよ、臨月になり、いつ産まれてもおかしくない。
お腹が痛くなってきた
「オギャーオギャー」
私は元気なベルナルド様にそっくりな男の子を産んだ。
ベルナルド様が会いに来て、可愛いと抱かれた。
私にも「頑張ったな」と言ってくださった。嬉しかった。
それから毎日時間が空けば、ベルナルド様がいらっしゃって、私ともよく話すようになった。
あの刺々した話し方ではなく、むしろ優しい話し方で来る度に何かしらプレゼントを持って来てくれるようになった。
子供を産んで良かった
いよいよ離乳食も始まり私のおっぱいもそろそろでなくなった頃………
ベルナルド様から視察で留守にすると言われた。
お帰りを楽しみに待ってますね。と伝えたら、私とキーガンにお土産を買ってくるよ。と出掛けて行かれた。
ベルナルド様が出かけたその日、キーガンに陛下が会いたがっていると妃殿下の侍女が連れていった。だが、夜になっても連れて帰って来ない。
心配になった私は、廊下へ出た。
廊下にいた侍女にキーガンがまだ来ないと告げたら、確認してきますと言われた。
戻ってきた侍女が「フーミリア様がお疲れだろうからと妃殿下が少し預かると申しておりました」と言われ、辛いけど仕方なく預けた。
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