いつか会えることを願って

2-12

高校生活を勉学中心で過ごしている。
そんな時、ヤコイル様と私は校長先生に呼ばれた。
カマラン国へ交換留学生として２年間行かないか？という話だった。
今回、イリオス殿下の妃となる王女が嫁ぐ事で友好を強いものにしたいのだろう。
カマラン国は、私の前世フーミリア様の祖国だ。
そこへ行けば、フーミリア様の生家があり、お墓にも行かれるのではないか？と、校長先生の話を聞きながら、私は嬉しくなった。
知らない国なのに、なんかドキドキして嬉しくなる。

ヤコイル様は婚約していることも、医学の方へ進みたいこともあり、即決でお断りしていた。

私は留学が終えたら文官試験を受けたいと校長先生に話し、両親に聞いて了解を得たら留学すると伝えた。


そして私は了承を得て、高校２年になったら留学することとなった。