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後編2
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「ミルナ」
「えっ?なんで?」血の気が引く
振り返ったら今でも眉目麗しいシェードが立っていた。少し痩せたようだ。
「やっと、やっと見つけた。ミルナが何故消えたのわかったよ。僕の子供がいるんだね」
「いいえ、いいえ、違います」
「違わない!だって、僕とそっくりじゃん。誰が見ても僕だよ」
「………私から奪わないで。お願い私の子なのよ」
「泣かないで。こんなことになったのも僕のせいだ。ねぇミルナ、僕たちはまだ離縁してないんだ。だから帰ってきて欲しい。3人で暮らそう」
「まさか」
「僕は諦められなかったから嘘ついた。ごめん。でも、ミルナがいなくなって僕は心配でどうにかなってしまいそうだった。画家もやめたよ。今は公務をしてるだけ。ミルナの煩わしいことももう無いよ。」
「シェード」
「もう僕の事嫌い?嫌われても仕方ないことしてたんだけどさ」
「忘れたかった。貴方みたいな浮気男」
「うん。画家としてうまくいってたから……どうかしてた。ごめん」
「あなたのためじゃない、ショーンの為に帰るわ。もう、見つかっちゃったし」
「でも勘違いしないで。ショーンがいるべき場所へ…そう思うからよ。もう貴方にはなにも求めていないわ」
「………わかった。絶対に元の僕達に戻すよ」
それから…シェードのところに戻って10年が経った。
ショーンは親が言うのもなんだか、
全てにおいて素晴らしい。
第二王子の子供であるが、第一王子に子供が産まれず、また王妃以外に妃を望まなかったので、ショーンが王太子に国王になる予定だ。
シェードを父に持つが、父親と違い婚約者しか興味なく、大事にしている。
「母様、お加減いかがですか?」
「ありがとう。今日はとても調子が良いのよ。」
「父上は?またですか?」
「ふふっ、あの人はそれで幸せなのよ」
そう、シェードはやはり私だけではどうすることもできなかった。
今は……メイドが一緒にいるようだ。どうでも良い。
もうここへ帰ってこなくなってどのくらい経つかわからない。
たまに「ミルナ、ケーキ買ってきたよ。食べよう」と、けろっと帰って来る。
あの人は子供のようだ。
最後に頼もうかな?
「ねぇシェード、私の絵を描いてくれる?」
「んっ?いいけど、なんで?僕が絵をここで描くの嫌じゃないの?」
「私は裸体じゃ嫌よ」
「わかった。じゃあ、暫くここに住むよ」
私は頑張った。からだが悲鳴をあげたけど、シェードの前では笑顔でいた。
シェードは気がつかず、でも早く仕上げたい一進だったようだ。
絵が出来上がった。とても綺麗にかいてくれた。
「シェード、ありがとう。とても素敵よ」
「うん。じゃあ、僕行くね!」
それが私の見たシェードの最後だった。
私はこの後、体調が悪くなりこの世を去った。
時期国王の母として、盛大に見送ってもらった。
その中に泣き崩れるシェードも参加した。
そう、シェードは気がついていたんだ。余命わずかだと。
「ミルナ、ミルナ、僕はこれからどうすればいいの?ミルナが嫌がると思って家を出てただけだよ。
僕はあの時、2人を迎えに行ってからミルナだけだったんだよ」
「父上はバカな人だね。側にいたいって、言えばよかったのに」
「ミルナは僕を嫌悪してたんだ。最後に絵を描いてる時は側にいられた。凄くしんどそうなのに…ずっと椅子に座って我慢してた。だから早く仕上げなきゃってそれだけ思って描いたんだ。母様、綺麗だろ?」
「あぁ、父様の想いがつまった優しい絵だよ」
ミルナのいなくなった後は、ミルナに怒られないように、父親として息子ショーンを支え、ずっとミルナと自分の絵を描き続けた。
「ミルナ、絵の中ではずっと一緒だね」
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題名ですが、○○の中には色んな言葉が入るな。と思ってマルにしてあります。
「えっ?なんで?」血の気が引く
振り返ったら今でも眉目麗しいシェードが立っていた。少し痩せたようだ。
「やっと、やっと見つけた。ミルナが何故消えたのわかったよ。僕の子供がいるんだね」
「いいえ、いいえ、違います」
「違わない!だって、僕とそっくりじゃん。誰が見ても僕だよ」
「………私から奪わないで。お願い私の子なのよ」
「泣かないで。こんなことになったのも僕のせいだ。ねぇミルナ、僕たちはまだ離縁してないんだ。だから帰ってきて欲しい。3人で暮らそう」
「まさか」
「僕は諦められなかったから嘘ついた。ごめん。でも、ミルナがいなくなって僕は心配でどうにかなってしまいそうだった。画家もやめたよ。今は公務をしてるだけ。ミルナの煩わしいことももう無いよ。」
「シェード」
「もう僕の事嫌い?嫌われても仕方ないことしてたんだけどさ」
「忘れたかった。貴方みたいな浮気男」
「うん。画家としてうまくいってたから……どうかしてた。ごめん」
「あなたのためじゃない、ショーンの為に帰るわ。もう、見つかっちゃったし」
「でも勘違いしないで。ショーンがいるべき場所へ…そう思うからよ。もう貴方にはなにも求めていないわ」
「………わかった。絶対に元の僕達に戻すよ」
それから…シェードのところに戻って10年が経った。
ショーンは親が言うのもなんだか、
全てにおいて素晴らしい。
第二王子の子供であるが、第一王子に子供が産まれず、また王妃以外に妃を望まなかったので、ショーンが王太子に国王になる予定だ。
シェードを父に持つが、父親と違い婚約者しか興味なく、大事にしている。
「母様、お加減いかがですか?」
「ありがとう。今日はとても調子が良いのよ。」
「父上は?またですか?」
「ふふっ、あの人はそれで幸せなのよ」
そう、シェードはやはり私だけではどうすることもできなかった。
今は……メイドが一緒にいるようだ。どうでも良い。
もうここへ帰ってこなくなってどのくらい経つかわからない。
たまに「ミルナ、ケーキ買ってきたよ。食べよう」と、けろっと帰って来る。
あの人は子供のようだ。
最後に頼もうかな?
「ねぇシェード、私の絵を描いてくれる?」
「んっ?いいけど、なんで?僕が絵をここで描くの嫌じゃないの?」
「私は裸体じゃ嫌よ」
「わかった。じゃあ、暫くここに住むよ」
私は頑張った。からだが悲鳴をあげたけど、シェードの前では笑顔でいた。
シェードは気がつかず、でも早く仕上げたい一進だったようだ。
絵が出来上がった。とても綺麗にかいてくれた。
「シェード、ありがとう。とても素敵よ」
「うん。じゃあ、僕行くね!」
それが私の見たシェードの最後だった。
私はこの後、体調が悪くなりこの世を去った。
時期国王の母として、盛大に見送ってもらった。
その中に泣き崩れるシェードも参加した。
そう、シェードは気がついていたんだ。余命わずかだと。
「ミルナ、ミルナ、僕はこれからどうすればいいの?ミルナが嫌がると思って家を出てただけだよ。
僕はあの時、2人を迎えに行ってからミルナだけだったんだよ」
「父上はバカな人だね。側にいたいって、言えばよかったのに」
「ミルナは僕を嫌悪してたんだ。最後に絵を描いてる時は側にいられた。凄くしんどそうなのに…ずっと椅子に座って我慢してた。だから早く仕上げなきゃってそれだけ思って描いたんだ。母様、綺麗だろ?」
「あぁ、父様の想いがつまった優しい絵だよ」
ミルナのいなくなった後は、ミルナに怒られないように、父親として息子ショーンを支え、ずっとミルナと自分の絵を描き続けた。
「ミルナ、絵の中ではずっと一緒だね」
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題名ですが、○○の中には色んな言葉が入るな。と思ってマルにしてあります。
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