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第24話 家に帰る
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冒険者ギルドから少し歩くと市場で母さんを見つけて声をかけた。
「母さんただいまー」
「あら、おかえりなさい。夕飯どうする?ハルちゃんが何かいっぱい持ってるわねぇ」
「一応家で夕飯食べたい、父さんのお土産もあるし」
「はいはい、ダンジョンのこと聞かせてね?」
「はーい、じゃ家で」
「ところでそちらの方は??はじめまして??」
「あー、教育担当のリターナさん。リターナさん、うちの母さん」
「はじめまして冒険者Bランクで今はこの子達パーティに教育…常識を教えてます。リターナと言います」
「それはありがたいわ、ミネアです。ゼラも鼻の下伸ばしてないでしっかり教えてもらいなさいね」
「鼻の下って?」
「「 さぁ? 」」
「…どうせ私は魅力ないわよ」
「リターナさん、殴っても大丈夫だからね~」
スタスタと帰る母さんだが市場での買い物は済んだのかな?あっ何か美味しいもん自分だけ食べたか?!
「はいっ!」
ん?兵士がたくさんだ。大きな市場を兵士がダンジョンに向かい並んで進んでいた。
ブンッと音が鳴ったがリターナさんがこけている。たぶん疲れだろう。
「何やってんのリターナさん、ほらなんかヤバそう。兵士がいっぱいダンジョンに入ってく」
「っ…ん?ここの兵士、よね?」
すくっと立ち上がり耳打ちされる。
「たぶん?」
「ギルマスが言ってたの覚えてる?ゼラ」
「…冒険者にお金払わなくてラッキー?」
「そうね、そうなんだけど!そうなんだけど!!」
「なんの話ですか?」
「アサン、あれだと店入るの後にしたほうがいいかもな」
「そうだね」
「ギルマスが言ってたんだけど領主が関係してるみたいなのよ。アレは何かあるかも?」
「何かって?」
「追い討ち??」
「うわ、こわっ」
ちょっと様子をみようってことでぐるりと反対側から店裏に入るボクたちに誰も気づくことがなかった。
領兵が並んでダンジョン入れば注目はそっちに行くもんだよとアサン。頭がいいやつは嫌いだよ…。
「ただいまー」
「兵士がダンジョンに入って行ったよ」
「リール、食べ物~」
「いいのか??」
「皆で食べて~」
「こっちに飲み物ください」
「あれ?服装変わってる~」
「あぁ、話が進まないっ!!」
リターナさんが項垂れているとアサンのおじさんが店から戻ってきた。
「おかえり、アサン。そっちはそうだった?」
「食料と着替えは大丈夫、特に何も聞かれなかったし誰にも言ってないよ」
「そうか、こっちはさっきの兵士に色々ダンジョンの状況を聞かれたよ。生存者と負傷者は今どこに?とな。管理してるわけじゃないから冒険者ギルドへ聞くよう伝えたところだ」
「店に聞いても知らないよな~」
「ハルの父ちゃんも動くのかな?」
「ぁ、そうだな!父ちゃんも巻き込むか」
「それはあまり薦められないな。伝えたらどうなると思う?アサン」
おじさんは首を捻ってアサンにパスする。
「う~ん、知らないことで漏洩しない。知ってることで協力できる。の二つですが今回は知らないことで漏洩しないを選ぶべきかなと」
「そうだな、協力できることにおいては片手間になる」
「どういうこと?」
「仕事の途中だったら手伝えないってこと?」
「そそ、伝えた手前気にしちゃうでしょ」
「そうかぁ、父ちゃん残念」
「何かあってもね」
「そうだね」
「あ、それでなんで兵士来てたの?」
「ダンジョンで何かなかったかってさ」
「何かあったの??」
「「「 あったよ! 」」」
こだまする大声にお店の人もびっくりしている。
「落ち着いて」と伝えるも首を絞められる。
「…苦し」
「我々を探しているということだろう」
「そういえばリールは火の魔法どう?」
「ん、あぁこのように少し維持はできるようになった」
ポワッと小さな火を指から出して周りがオレンジ色に染まる。アサンの火とちょっと違う?
「アサンと色が違うね」
「うーむ、その色の違いがどう変わるのか…」
「アサンより温度が低い?」
「まだ微量の魔力だからだぞ」
ミツ先生はボクの肩から降りるとリールに近づく。
「うんうん、自分の魔力になってる証拠だぞ。お疲れさんだぞ」
「…そうですか」
「よかったです、よかったですぞ!坊っちゃま」
「リール様が笑ったぁぁ」
なんか雰囲気が明るくなった気がする3人を横にハルは食事の準備を進めていた。
「とりあえず食べよう、いっぱいあるし」
「こちらに飲み物も用意してあります、どうぞ食べてください」
アサンはおじさんと一緒に準備してたのか樽を運んでいた。リターナさんはもう食べ始めている。
「ゼラは帰るぞ、夕飯が待ってるんだぞ」
「そだね」
「じゃあお疲れ様でした~」
「ゼラ殿、帰られるのか?」
「ぁはい、さっき親と約束しちゃいましたし」
「ゼラ、ダンジョンから助けてもらい感謝する。今は何もできないがいずれ」
「いいよいいよ」
「じゃあゼラまた明日な」
「はいはい、またダンジョン行こうー」
「じゃあリールはそのまま魔操作を続けるんだぞ、感覚掴めたらアサンと一緒に魔法の練習だぞ」
「かしこまりました、ミツ殿にも最大の感謝を」
「いっぱい食べて寝るんだぞ?私情は強くなってからだぞ」
「…そうですね、そうします」
「ん?何かするの?」
「アンタはいいから帰りなさい」
リターナさんに帰る方向へ顔を向けられ進むボク。
「じゃあまた明日~」
「明日ー」
「んふふー」
食べながら言うハルにも手を振って家路に着く。
ミツ先生はご機嫌だ。
「ごきげんだね?ミツ先生」
「言ったら素直に動いてくれるのは嬉しいぞ、ゼラはゴリ押しだからもう少し繊細に魔力を扱えるようになってほしいぞ」
ぐふっ、言わなきゃよかった。
耳が痛いよ。
ガスガス足をミツ先生は蹴ってくる。何も言えないで堪えていると家が見えてきたが人がいっぱいいた。
「おぉ」「これも」と声が聞こえてしばらくすると「おぉ」と繰り返している。
「朝のスライムだぞ」
「ぇぇ…」
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「一応家で夕飯食べたい、父さんのお土産もあるし」
「はいはい、ダンジョンのこと聞かせてね?」
「はーい、じゃ家で」
「ところでそちらの方は??はじめまして??」
「あー、教育担当のリターナさん。リターナさん、うちの母さん」
「はじめまして冒険者Bランクで今はこの子達パーティに教育…常識を教えてます。リターナと言います」
「それはありがたいわ、ミネアです。ゼラも鼻の下伸ばしてないでしっかり教えてもらいなさいね」
「鼻の下って?」
「「 さぁ? 」」
「…どうせ私は魅力ないわよ」
「リターナさん、殴っても大丈夫だからね~」
スタスタと帰る母さんだが市場での買い物は済んだのかな?あっ何か美味しいもん自分だけ食べたか?!
「はいっ!」
ん?兵士がたくさんだ。大きな市場を兵士がダンジョンに向かい並んで進んでいた。
ブンッと音が鳴ったがリターナさんがこけている。たぶん疲れだろう。
「何やってんのリターナさん、ほらなんかヤバそう。兵士がいっぱいダンジョンに入ってく」
「っ…ん?ここの兵士、よね?」
すくっと立ち上がり耳打ちされる。
「たぶん?」
「ギルマスが言ってたの覚えてる?ゼラ」
「…冒険者にお金払わなくてラッキー?」
「そうね、そうなんだけど!そうなんだけど!!」
「なんの話ですか?」
「アサン、あれだと店入るの後にしたほうがいいかもな」
「そうだね」
「ギルマスが言ってたんだけど領主が関係してるみたいなのよ。アレは何かあるかも?」
「何かって?」
「追い討ち??」
「うわ、こわっ」
ちょっと様子をみようってことでぐるりと反対側から店裏に入るボクたちに誰も気づくことがなかった。
領兵が並んでダンジョン入れば注目はそっちに行くもんだよとアサン。頭がいいやつは嫌いだよ…。
「ただいまー」
「兵士がダンジョンに入って行ったよ」
「リール、食べ物~」
「いいのか??」
「皆で食べて~」
「こっちに飲み物ください」
「あれ?服装変わってる~」
「あぁ、話が進まないっ!!」
リターナさんが項垂れているとアサンのおじさんが店から戻ってきた。
「おかえり、アサン。そっちはそうだった?」
「食料と着替えは大丈夫、特に何も聞かれなかったし誰にも言ってないよ」
「そうか、こっちはさっきの兵士に色々ダンジョンの状況を聞かれたよ。生存者と負傷者は今どこに?とな。管理してるわけじゃないから冒険者ギルドへ聞くよう伝えたところだ」
「店に聞いても知らないよな~」
「ハルの父ちゃんも動くのかな?」
「ぁ、そうだな!父ちゃんも巻き込むか」
「それはあまり薦められないな。伝えたらどうなると思う?アサン」
おじさんは首を捻ってアサンにパスする。
「う~ん、知らないことで漏洩しない。知ってることで協力できる。の二つですが今回は知らないことで漏洩しないを選ぶべきかなと」
「そうだな、協力できることにおいては片手間になる」
「どういうこと?」
「仕事の途中だったら手伝えないってこと?」
「そそ、伝えた手前気にしちゃうでしょ」
「そうかぁ、父ちゃん残念」
「何かあってもね」
「そうだね」
「あ、それでなんで兵士来てたの?」
「ダンジョンで何かなかったかってさ」
「何かあったの??」
「「「 あったよ! 」」」
こだまする大声にお店の人もびっくりしている。
「落ち着いて」と伝えるも首を絞められる。
「…苦し」
「我々を探しているということだろう」
「そういえばリールは火の魔法どう?」
「ん、あぁこのように少し維持はできるようになった」
ポワッと小さな火を指から出して周りがオレンジ色に染まる。アサンの火とちょっと違う?
「アサンと色が違うね」
「うーむ、その色の違いがどう変わるのか…」
「アサンより温度が低い?」
「まだ微量の魔力だからだぞ」
ミツ先生はボクの肩から降りるとリールに近づく。
「うんうん、自分の魔力になってる証拠だぞ。お疲れさんだぞ」
「…そうですか」
「よかったです、よかったですぞ!坊っちゃま」
「リール様が笑ったぁぁ」
なんか雰囲気が明るくなった気がする3人を横にハルは食事の準備を進めていた。
「とりあえず食べよう、いっぱいあるし」
「こちらに飲み物も用意してあります、どうぞ食べてください」
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「そだね」
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「ゼラ殿、帰られるのか?」
「ぁはい、さっき親と約束しちゃいましたし」
「ゼラ、ダンジョンから助けてもらい感謝する。今は何もできないがいずれ」
「いいよいいよ」
「じゃあゼラまた明日な」
「はいはい、またダンジョン行こうー」
「じゃあリールはそのまま魔操作を続けるんだぞ、感覚掴めたらアサンと一緒に魔法の練習だぞ」
「かしこまりました、ミツ殿にも最大の感謝を」
「いっぱい食べて寝るんだぞ?私情は強くなってからだぞ」
「…そうですね、そうします」
「ん?何かするの?」
「アンタはいいから帰りなさい」
リターナさんに帰る方向へ顔を向けられ進むボク。
「じゃあまた明日~」
「明日ー」
「んふふー」
食べながら言うハルにも手を振って家路に着く。
ミツ先生はご機嫌だ。
「ごきげんだね?ミツ先生」
「言ったら素直に動いてくれるのは嬉しいぞ、ゼラはゴリ押しだからもう少し繊細に魔力を扱えるようになってほしいぞ」
ぐふっ、言わなきゃよかった。
耳が痛いよ。
ガスガス足をミツ先生は蹴ってくる。何も言えないで堪えていると家が見えてきたが人がいっぱいいた。
「おぉ」「これも」と声が聞こえてしばらくすると「おぉ」と繰り返している。
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