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92「佐々木先生のお時間4」※
しおりを挟む「触っても大丈夫かな」
「え…?……あ、…はい……」
呼吸を整えながら大丈夫かと問われ反射的にこくりと頷くと遠慮がちに佐々木先生の指先が俺の胸に触れてきた。
「うわ…っ…え…っ?」
「え?って…いや、触っても大丈夫って…」
素っ頓狂な声を上げた俺に目を丸くして佐々木先生が首を傾げる。
い、いや、確かに大丈夫とは言ったけど…。
そ、そうか…そりゃ、触るって…そうだよな…。
胸…ちゃんと触られたことって今までなかったからびっくりした。
俺が動きを止めたを見て佐々木先生の手がもう一度ゆっくり揉むような手つきで動き始める。
むにゅという言葉がしっくりくるほど柔らかく形を変える胸は自分に付いたものなのだが、もにゅもにゅしてる様をえろい…と思ってしまった。
そう思った途端じわじわと身体も震える。
「…っ……♡」
優しく、そっと触っているのがわかる。
すごく丁寧にマッサージされてるみたいな感覚で大きな手がやわやわと触れて段々と胸の周辺がジワジワと熱くなっていた。
次第に指先が先端に向かって胸の表面をなぞるように近付いてくると、出すつもりのない声が漏れた。
「…っん……♡」
認めたくないが男の時もここは気持ちよかった。
それを覚えているのか、指先が乳首に近付いてくるとそわそわして落ち着かない。
「…ここも、触るね……あ、ちょっと待って、目見たいな。…どれぐらい増えるかちゃんと診ないと」
「…っえ?…わあっ…」
膝の上でくるっと身体を反転させ向き合うように座る。
顔を覗きこまれて羞恥に視界が歪む。
え、え…?
こ、この状態で…するの…?
恥ずかしすぎるって…!
「…夏目くん、恥ずかしい?…ごめんね…ちょっと我慢して」
「…は、はい…」
佐々木先生の目は至って真剣で、恥ずかしがってる俺の方がおかしいのかと一瞬わからなくなってしまいつい頷いてしまった。
再び胸にゆっくり優しく触れると硬くなった乳首を指先が撫でた。
それだけのことなのに腰がひくりと揺れる。
「…っ…ん…♡……うう……♡」
撫でられるたびに落ち着かないように腰がもじもじと揺れてじっとしていられない。
だが、すぐに手は離れていってしまった。
ほっとしたように身体から力が抜ける。
「…ちょこっと気持ちいいって感じかな?…量としてはそんな増えないか…やっぱりこっちの、直接的な方が…」
上がりかけた息を整えていると、先ほどまで胸を触っていた手がするっとお腹を滑って股の間へ。
そうだ、さっき脱いじゃったから下半身は何も身に着けていない…!
思わずきゅっと足を閉じる。
反射的に閉じた太ももの間に佐々木先生の手が挟まれてしまったが今更緩める事は難しかった。
「わ……夏目くん…足…開いてくれないと…」
「…~ッ!…む、むりです…!」
もぞもぞと挟まれた佐々木先生の手が動くたびに恥ずかしさに顔が熱くなって、余計に足に力が入ってしまう。
「…わかった…ゆっくり開いて…そしたら手どけるから」
抜け出せない事に観念したのかそう呟いた佐々木先生の言葉を聞いて、少し足を緩めた。
ふう、と手首を回しながら太ももから手を離すと困った顔でこちらを見る。
「…ここ、触ったらどうなるか見てみたいんだけど…やっぱり抵抗ある?」
「…あ、あるに決まってます…!」
半泣きになりながらこくこく頷く。
うーん、と困ったように首を捻って佐々木先生が唸る。
「…わかった、後ろからならどう?…俺のこと見えないし。…精気の量は終わってから確認するよ、ね?」
妥協案とばかりに、言われても…まだ続けるつもりな事には変わりない。
でも…俺も触ってもいいって言ってしまったし…。
未知なところを触られる事への抵抗感はあるが、渋々頷いた。
「うん、ごめんね…、なるべく早めに済ますよ」
苦笑いして困った顔のまま佐々木先生がありがとうとお礼を言うと向き合う姿勢からくるっと身体を反転して背後から腕を回して先ほどまで触れていた胸をまたさわさわと触り始めた。
「…っ…ん、…♡…さ、佐々木先生…?」
「…んー?…大丈夫だよ…リラックスリラックス…」
あ、あれ…?
この体勢はこの体勢で…恥ずかしいかも…。
耳元に直接佐々木先生の声が吹き込まれるようにダイレクトに聞こえるし後ろから抱きしめられていると体温が背中に伝わって背後の先生の事をありありと感じる。
ていうか、この状態で身体触られるのも充分いやらしくてさっきと変わらない恥ずかしさだ…。
「っ……あ、……う、…っ♡」
「うん…いいね…じゃあちょっとだけ我慢してね…」
触られている胸は先ほどのせいかじんじんとまだ熱を持っていて指先が動くたびに腰が跳ねて小さくのけ反りそうになる。
しばらくそうしたあとはふはふ息を整えている俺を見て、満足そうに頷くと太ももに両手が触れた。
するすると撫でながら内ももへ向かって行く掌の熱。
きゅっと閉じそうになるが先手を打たれてぐっと押さえられてしまい閉じることは出来なかった。
「おっと、…んー…ゆっくりするから、大丈夫……、ね、このくらいならそこまで抵抗はないかな?」
「…っ…ん、……は、はい…」
ゆっくり、と言った通り佐々木先生の指は柔らかい仕草で太ももや内ももを撫でている。
…くすぐったい…。
それに内もものあたりを撫でられるとぞわぞわする。
徐々に指先が股の中心に向かっている、そのあたりを触れられると腰がびくびくと揺れてしまう。
「…っふ……んんっ!…♡……」
不意に指先が俺の股の間を撫でた。
ぬるっとした感触に驚き声を上げる。
な、なんでそこ…濡れてるんだ…?
「…ん?…濡れてる…なるほど…」
一人納得しているが、俺はなんで濡れてるのかわからないしなんかすごく恥ずかしい。
え?まさか…俺…、漏らした訳じゃないよな、ちがう、とおもう……マジでなんで濡れてんの…?
不安に捕らわれていると割れ目のあたりとトントンとゆっくりノックするみたいに指先が突いてきた。
「…っあ…?♡……っう、うあ…っ…♡」
な、なに…?
なんかそこ、トントンってされると…じんじんして…。
き、きもちいい…?♡
…わ、わかんない…わかんないけど…これ…ずっとされたらやばい、かも…っ♡
「うん…ここも、ちゃんと女の子になってる…すごいな、本当に完全に身体が作り替わってるんだな…」
「…ッ……あ、あの、…っ…せ、せんせ…それ…♡……」
「あ、ごめんね……うん、ゆっくりするね……」
ちがうって!
やめてほしいの!
…っう、うわ…っ
さっきより指が…ぬるぬるしてて…これ、やばいって…っ♡
塗るついた指先がとんとんと硬さをもったところを優しく撫でるように動く度にビリビリとした気持ちよさに震える。
「…っ……んん♡……は、はあ♡…」
「…これだけ濡れてれば中も…」
「……え…?…なか……?♡……うあ、あっ…♡…っせ、んせ…?…どこ触って…っ♡」
ぬるぬると探るように指が動いて、ぐっと入ってくる。
入ってる…え…どこに…?
身体の狭いところに指が入っている…ものすごい違和感だ。
変な感じ…でも…こ、これって…もしかしなくても…女の子の…。
う、うそ……入っちゃってる…♡♡
「…指一本なら入るね、…すごい濡れてるし…柔らかい……大丈夫かな?…痛かったりしたらすぐ言ってね」
「…い、痛くはないけど……変な感じがします……っ…」
「はは、…まあ、男にない器官だもんね……慣れるまで入れたままにするね…その間はこっちかな」
こっち、と言われ中に入っている指とは反対の手で、さっきの割れ目をするっと撫でられた。
びくっと身体が揺れる。
にちゅにちゅと濡れた音を立てながら指先で上下に撫でられるとそれだけで痺れたみたいに気持ちよくて声が勝手に漏れ出てしまう。
「ん!♡…んっ♡……あ、あ…♡…あっ♡…、っ…♡♡…」
き、きもちい…♡
これ、だめだ…ここ、触られるとふにゃってなって…力はいんない…♡
力が抜けた身体を佐々木先生が支えてくれている。
ふっと小さく笑った吐息が耳をかすめてじわりと顔が熱くなった。
「……きもちいい?夏目くん」
さっきまで閉じようと必死だったのに、佐々木先生の指を受け入れるみたいに膝が開いていた。
自ら恥ずかしいところを晒している…。
ぜ、全部見せちゃってる…♡
いや実際には佐々木先生は俺の後ろにいるから開いたところ全部は見えてないだろうけど…それでも、自分からそういう姿勢になって触られるのを待っている姿はすごくえっちだ。
それを自覚した途端にぞくぞくと身体が震えてお腹の下と股のあたりがキュンと甘く痺れた。
男の身体では感じなかった感覚。
視線を下げた先、佐々木先生の指先が女の子になった俺の身体をぬちゅぬちゅといやらしい音を立て弄る。
指先の動きが俺からも見えた、ゆるゆると上下に動いたり小刻みに揺れる先生の手が。
…~っ!♡
さ、触られちゃってる…♡
俺の…女の子の大事なところ…♡
ぞくぞくぞくと身体が震える。
な、なにこれ…っ♡…こんな、感覚知らない…っ♡
「あ、あ…ッ……やだ……、これ……ッ…♡」
「……ここ、こうすると、すごいな……はは、いっぱいしてって…足開いちゃってるね……」
佐々木先生の言葉の通りだ、もっとされたくなってる。
このままここをいっぱい擦られたい…♡
あ、あ、…♡
だめだ、頭まで痺れて…♡♡
一定のリズムで上下されているだけでじわじわと高まっていく気持ちよさ、このままじゃイってしまう。
女の子の身体の事はわからないけどそれだけは本能で感じた。
イく…っ女の子の身体でイっちゃう…っ♡
「…膝ガクガクしてる、…あー…気持ちよさそうだね……」
ちゅっと、耳の後ろに口付けながらわずかに高揚した声で佐々木先生が呟く。
感じてるとこ見られてる♡
声も、身体も、全部…溶けそう…♡
指先で弄られてるところがビリビリして…♡
「…あっ♡あっ♡…ん、んんッ♡……そこ、なんで……ッ♡♡……きもち、い…ッ♡」
「…女の子のきもちいいとこ、クリトリスだよ…ちゃんと感じられてえらいね」
ク、クリ…?
これが…少しだけ知識にある女の子の身体の部位の名前…。
でもそれを考える余裕もなく、与えられる刺激にガクガクと震えながらただ喘ぐ。
「…うあっ!……あっ?…っ♡」
「…こっちもね」
「や、や…っ…なか…ッ」
違和感しかなかった中に入った指。
ゆっくりと動いて中を探るようにぐっと押される。
一緒に弄られると、じわじわと中に入った指が動く度にじんわりと気持ちいいような気がした。
指先がほんの少し曲げて中の指がトントンと小さく小刻みに動く。
「…、あッ?♡……あっ♡…あ…ッ…♡…ん、ンンンッ…♡」
「……っ……すごいね、…中きゅうきゅうってうねってる……」
あ、ン…ッー…♡
それ、だめだ…なんで、中トントンされてるだけなのに…っ。
俺…頭の中がきもちいいことでいっぱいになっちゃてる…♡♡
指の動きから逃げたいのか、もっとして欲しいからなのかくねくねと腰が揺れる。
背中も、のけ反ってビクビクと痙攣している。
「初めから、イけそうだね…さすがはサキュバスの血筋かな?……いいよ、このままきもちよくなっちゃおうか」
「あ、あっ…、ま、まって…ッ♡…それ、もう…ッ♡♡……だ、だめ…ッ…ほんとに…ッ…う、んん―…ッ♡♡」
優しく撫でるような動きから少しだけぐっと力が入ったようにぎゅーっと押されたりぐりぐりと擦られる。
ク、クリトリス…ッ♡
ぐりぐりって…ッ…されてる…ッ?♡
……あ、つよい…ッ…ビリビリしてッ…♡…もッ、もう…だめ…♡♡
にちゅにちゅと粘度の高い濡れた音の間隔がどんどんと短くなっていく。
動きが早まっているせいだ。
ぬちゅぬちゅぬちゅ…ッ♡♡
音、いっぱい出てる…♡
俺のえっちなところから…♡♡
濡れた音がえっちで興奮してしまっている。
だめだ、快感に支配された頭じゃどんなことも気持ちよさを高めるスパイスにしかならない。
もう…きもちいい事だけしか…考えられない……♡
「…っせ、せんせっ…!♡‥‥だめ、だめ、♡♡…だめッ…ッ♡くる…ッ♡………あ、…――ッッ!♡♡♡」
ッあ、…あー…♡
イ、イっちゃった……♡
ビクビク勝手に腰が震える。
余韻に脳内がパチパチしてる…♡
気持ちいい…♡
これが…おんなのこの…からだ…♡♡
「…っ……ん、……はー…ッ…♡…はー…♡」
「夏目くんこっち向いて」
「え…?…ん、ンんッ……は、…ッン」
顎を取られぐいっと佐々木先生に唇を塞がれる。
しつこいぐらい舌を絡められて先ほどの余韻と相まって身体が過剰に震えてしまった。
あ、あれ……キスも…溶けそうなくらい…きもちい…♡♡
…ん…先生の舌…熱くて…もっと…したい……♡
ひくひく小さく震えながら必死に口付けに応える。
唇が離れたあと、じっと目を見詰められた。
「うん…増えた…やっぱり…女の子の時にした方が効果的なのかもしれない…」
「…え……?」
さっきみたいなことを…?
…ッ…♡
…また、触ってもらえるってこと…?♡
何を考えてるんだ俺は…!
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