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第三章
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そうして、僕は放課後茜さんを教室にまで呼び出していた。
まあ、呼び出したといっても相談があるから茜さん一人で教室に残っていてほしいと頼んだだけであるため今、僕の目の前には茜さんがいるわけなのだが……。
「それで、相談って何?」
茜さんが前置きもなしに本題を聞いてくる。
「……相談って言うのは僕の体質のことで」
「空太君の体質のこと……私たちと話してるときに周りを気にしちゃうこと?それともあかりと凛の二人に自分の体質を打ち明けられないでいること?」
「後に言った方。周りの悪意は、最近は気になってはないよ」
周りの悪意は、最近は気になっていないというよりは四人で楽しく談笑している中で悪意を意識することがないというだけだ。
「教えてほしいんだ、茜さん。僕はどうすれば二人に自分の体質を打ち明ける勇気を出せると思う?」
僕が尋ねると茜さんは心底驚いたように目を見開いた。
「え、どうしたの茜さん?」
「ああ、ごめん。ちょっと驚いただけ」
「驚いた?」
「そう、驚いたの。空太君はてっきり自身の体質を打ち明けるべきか打ち明けないままでいるべきかを聞きに来たのかと思っていたから」
そうか。今までの僕を見てきた茜さんからしたら今の僕の問いかけは驚くようなものなのか。
「僕は仲良くしてくれている二人に体質のことを秘密にしておくのは嫌なんだ。二人が友達として僕を見てくれているなら、僕は二人の友達として隠し事はしたくない。でも、それでも友達だと思っていた三島に打ち明けた時のことを思い出してなんだか怖くなってしまって……」
僕は自身の中にある思いを全て吐き出す。
そんな僕の言葉に茜さんはほとんど間を置かずに言う。
「私は空太君みたいな経験をしたことがないから空太君の気持ちを全て理解できるなんて綺麗ごとは言えない。でも、空太君が信頼していた人に裏切られたことで自分のことを打ち明けるのが怖くなっちゃったのは少しは理解できる……うん、勇気を出す方法か……そうだね……私は空太君が勇気を出すためには後のことは考えずに行動しちゃうことが大事だと思う」
「後のことを考えずに行動する……ですか……」
「そう。空太君は過去の経験からどうしても打ち明けた後の反応を考えちゃっていてそのせいで打ち明ける勇気が出せないんだと思う。だから、一回打ち明けた後のことを考えずにいることで勇気が出てくると思うの」
茜さんの言うことは言葉だけ汲み取ればその通りだ。その通りなのだが……
「でも、やっぱり打ち明けた後のことは考えちゃいます」
「それもそっか……話は変わるけど空太君、私のことは信頼できる?」
納得するや否やそんな言葉をかけてくる茜さん。一体どうしたのか。意図はわからないが答える。
「信頼できる」
「なら、もしあかりと凛が空太君を拒絶したとして、私が空太君を拒絶すると思う?」
「思わない」
「だったら、もし、本当に仮に二人が空太君の体質を打ち明けたことで空太君を拒絶することがあっても私がそばにいるって考えても同じかな?」
茜さんの言葉通りの光景を思い浮かべてみる。確かに自分一人でいる場面よりはいくらかましであるように思えた。
「でも僕は、茜さんだけをよりどころにしていてはいけないと思ってそれで……」
「うん、それもわかってる。だから、私のことは空太君が立ち直って前を向くまでそばにいるそんな場所だと思っていてくれればいい。そうすれば少しは安心できるでしょ」
「それは、まあ、安心できるとは思う。でも、立ち直れるかな……」
「空太君ならきっと立ち直れるよ。だって空太君は二人に自分の体質を打ち明けようと勇気を出そうとしている強い人だもん!」
茜さんは笑みを浮かべながら、優しい言葉をかけてくれる。僕を強い人だと言って励ましてくれている。であるならば僕は……
「ありがとう茜さん。おかげで僕は二人に自分の体質を打ち明けることができそうです」
「なら、良かった」
僕の宣言に茜さんはフフッと微笑みながらポツリと言葉を漏らした。
まあ、呼び出したといっても相談があるから茜さん一人で教室に残っていてほしいと頼んだだけであるため今、僕の目の前には茜さんがいるわけなのだが……。
「それで、相談って何?」
茜さんが前置きもなしに本題を聞いてくる。
「……相談って言うのは僕の体質のことで」
「空太君の体質のこと……私たちと話してるときに周りを気にしちゃうこと?それともあかりと凛の二人に自分の体質を打ち明けられないでいること?」
「後に言った方。周りの悪意は、最近は気になってはないよ」
周りの悪意は、最近は気になっていないというよりは四人で楽しく談笑している中で悪意を意識することがないというだけだ。
「教えてほしいんだ、茜さん。僕はどうすれば二人に自分の体質を打ち明ける勇気を出せると思う?」
僕が尋ねると茜さんは心底驚いたように目を見開いた。
「え、どうしたの茜さん?」
「ああ、ごめん。ちょっと驚いただけ」
「驚いた?」
「そう、驚いたの。空太君はてっきり自身の体質を打ち明けるべきか打ち明けないままでいるべきかを聞きに来たのかと思っていたから」
そうか。今までの僕を見てきた茜さんからしたら今の僕の問いかけは驚くようなものなのか。
「僕は仲良くしてくれている二人に体質のことを秘密にしておくのは嫌なんだ。二人が友達として僕を見てくれているなら、僕は二人の友達として隠し事はしたくない。でも、それでも友達だと思っていた三島に打ち明けた時のことを思い出してなんだか怖くなってしまって……」
僕は自身の中にある思いを全て吐き出す。
そんな僕の言葉に茜さんはほとんど間を置かずに言う。
「私は空太君みたいな経験をしたことがないから空太君の気持ちを全て理解できるなんて綺麗ごとは言えない。でも、空太君が信頼していた人に裏切られたことで自分のことを打ち明けるのが怖くなっちゃったのは少しは理解できる……うん、勇気を出す方法か……そうだね……私は空太君が勇気を出すためには後のことは考えずに行動しちゃうことが大事だと思う」
「後のことを考えずに行動する……ですか……」
「そう。空太君は過去の経験からどうしても打ち明けた後の反応を考えちゃっていてそのせいで打ち明ける勇気が出せないんだと思う。だから、一回打ち明けた後のことを考えずにいることで勇気が出てくると思うの」
茜さんの言うことは言葉だけ汲み取ればその通りだ。その通りなのだが……
「でも、やっぱり打ち明けた後のことは考えちゃいます」
「それもそっか……話は変わるけど空太君、私のことは信頼できる?」
納得するや否やそんな言葉をかけてくる茜さん。一体どうしたのか。意図はわからないが答える。
「信頼できる」
「なら、もしあかりと凛が空太君を拒絶したとして、私が空太君を拒絶すると思う?」
「思わない」
「だったら、もし、本当に仮に二人が空太君の体質を打ち明けたことで空太君を拒絶することがあっても私がそばにいるって考えても同じかな?」
茜さんの言葉通りの光景を思い浮かべてみる。確かに自分一人でいる場面よりはいくらかましであるように思えた。
「でも僕は、茜さんだけをよりどころにしていてはいけないと思ってそれで……」
「うん、それもわかってる。だから、私のことは空太君が立ち直って前を向くまでそばにいるそんな場所だと思っていてくれればいい。そうすれば少しは安心できるでしょ」
「それは、まあ、安心できるとは思う。でも、立ち直れるかな……」
「空太君ならきっと立ち直れるよ。だって空太君は二人に自分の体質を打ち明けようと勇気を出そうとしている強い人だもん!」
茜さんは笑みを浮かべながら、優しい言葉をかけてくれる。僕を強い人だと言って励ましてくれている。であるならば僕は……
「ありがとう茜さん。おかげで僕は二人に自分の体質を打ち明けることができそうです」
「なら、良かった」
僕の宣言に茜さんはフフッと微笑みながらポツリと言葉を漏らした。
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