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第一章
第13話 力を求めて
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4人の勇者がランスロットの訓練を受けている頃深き森のとある場所――
無名はフランの手ほどきを受けながら、魔法の二重詠唱を会得していた。
「白亜の雷槍、赤色の炎槍」
両手から生み出された雷と炎の槍は、木人形へと飛翔し破裂音と共に炭へと変えた。
二重詠唱という非常に高度な魔法技術だが、それすらも容易に使いこなしてしまう黒の紋章を持つ無名は既に一流の魔法使いと並び立てる程であった。
「うんうん、順調に成長してるね!ボクも鼻が高いってもんさ」
「しかしまだ上級魔法の二重詠唱は出来ません。これでは魔国にいる魔族とやらと対等に戦えないのでしょう?」
魔族にも階級があり、今の無名では男爵位ならば勝てる、といった具合であった。
人間より遥かに優れた魔力量を誇る魔族は魔物など比ではない強者である。
「最低でも伯爵位と並び立てるくらいにはならないと……」
「うーん、焦っても仕方がないさ。まだ謹慎処分の期間は数ヶ月あるよ。君がとんでもない力を身に着けて王国を助けてあげれば自ずと評価も上がると思うよ」
実のところ無名は王国からの評価を気にしていた。
というのもこの世界に来てまだ殆ど人と関わりがなく、もしも王国から見限られればそれこそ路頭に迷う事になる。
もう少し力があれば冒険者なりなんなりと自力で生きていけるかもしれないが、知らない事が多すぎる今はまだそんな気にもなれなかった。
「ただ……もしかすると半年を待たずに出番が来るかも知れないよ?」
「それはどういう意味ですか?」
「隣国が力をつけてきていてね。もしかすると……いや、ほぼ確実に近々戦争になると思う」
戦争という言葉に無名の表情は強張った。
現実味のない単語だ。
少なくとも日本にいた頃はまず聞く事のなかった言葉である。
「僕ら勇者が出張らなければならない程なんですか?」
「恐らくね。多分勇者を召喚したんだと思う。じゃないと王国より弱い国が勇み足でちょっかい掛けてくる訳が無いからね」
勇者召喚というのはそんなにポンポン出来るものなのだろうか。
強制的に自分のいた世界から連れて来られるなんて、たまったものではない。
「ちなみに敵側の勇者は1人みたいだよ」
「何故そんな情報を知っているんですか?」
「ふふーん、それはボクが魔女だからさっ!」
良く分からない理論でドヤ顔をするフランだったが、多分何らかの魔法によるものなのだろう。
となると勇者対勇者の構図が出来上がる訳だ。
流石に無名も同郷の者を手に掛けるというのは気が引ける。
戦場で出会わない事を祈るしかなかった。
そもそも何を理由に戦争を仕掛けるつもりなのかも分からず、無名は本当に王国の味方をしていいのかすら判断に迷っていた。
勇者は基本的に魔国を相手にする時の為に用意された兵器みたいなものだろう。
半年を待たずして無名の出番が来る事になれば、苦戦は免れなさそうである。
どれ程の規模感か分からないが国同士の戦争なのだから、敵もそれなりの数がいるはずだと無名は考えていた。
そういえば他の勇者はどうしているのだろうか。
彼らも指南を受けながら実力を身に着けていっているのだろうか。
もう二か月は会っておらず無名は彼らの現在が分からない。
「もしかして他の勇者が気になるかい?」
「まあ、そうですね。黒峰さん達がどれだけ強くなったのか気になります」
「そうだねぇ、無名君に比べたら天と地ほどの差があるよ」
やる気があるのかと無名の頭には疑問符が浮かぶ。
国を救うという果てしなく大きな壁にぶつかったのだから、死に物狂いで救えるだけの力を身に付けろと言ってやりたかった。
この世は過程よりも結果が全てだ。
どれだけ頑張っても魔国に滅ぼされればそれまで。
あの4人はそれを理解しているとは思えない。
無名の方はというと、とんでもない魔物共と死線を潜り抜けてきた。
だから一流の魔法使いと言えるくらいには力を付けたつもりだった。
訓練場でぬくぬくと指導を受けている彼らには覚悟が足りないのかもしれないと少しばかり他の勇者を小馬鹿にしていた。
「じゃあ今日はちょっと訓練の難易度を上げるよ!」
「師匠は戦争が始まれば参戦するんですか?」
「いや、しないよ。ボクは何処にも属さないんだ。だって不公平だろう?世界最強の魔法使いが片方だけに味方するなんて」
自分で最強といえる自信は凄い。
とはいえフランの実力は折り紙付きだ。
無名に一度だけ見本で魔法を披露してくれたが、難易度が高すぎてとてもじゃないが真似は出来なかった。
「さ、雑談はここまでにしてそろそろ訓練しようか。今度の目標は全属性の上級魔法を会得してもらうよ!」
未だ上級魔法は雷属性と火属性だけしか習得出来ていない。
普通の魔法使いであれば、2属性の上級魔法を習得する事が生涯の目標となる。
魔法にはランクがあり、初級、中級、上級と難易度が上がる度に威力や効果範囲が増大する。
上級の更に上、神話級の魔法ともなれば王都を消し飛ばせる程の威力を持つ。
無名もいずれはそこまで手が届くだろうが、一朝一夕で身に付くものではない。
「師匠、神話級が最強の魔法になるのですか?」
「ううん、まだ上があるよー」
神話級の上などもう想像すら付かない。
一体どんな効果があるのだろうかと無名は少しワクワクした様子でフランの話を聞く。
「神話級の上には禁忌の魔法っていうのがあるんだ。でもそれは教えないよ?流石にボクもそんな禁術を教える訳にはいかないからね」
「参考までに教えて欲しいのですが、禁忌の魔法にはどういったものがあるのですか?」
覚えなくとも興味はある。
王都を消し飛ばせる神話級魔法をも上回る威力の魔法とはどんなものか。
「うーん例えば終わりゆく世界とか。」
無名は何となく想像できてしまった。
多分破滅的な威力を誇る魔法なのだろうと分かるパワーワードだった。
「国が一つ滅ぶよ」
「……覚える必要のない魔法ですね」
覚えるだけで色んな事に巻き込まれそうだと無名は忘れることにした。
それにしても国を一つ滅ぼす魔法なんて誰が作ったのか。
口ぶりからして恐らくフランは使えるのだろう。
見てみたい気はする無名だったが、見る機会は一生こなそうである。
無名には気になる事がもう一つある。
フランの年齢だ。
見た目は同年代か少し下なのだが、悠久の魔女と畏れられているくらいだからかなり歳上であろう事は想像できる。
ただ、女性に年齢を聞くのは野暮というものだ。
何故そこまで女性が年齢を気にするのか、男にはあまり分からない感覚かもしれないが、女性にとって若さこそ武器という事だろう。
確かに若い女性には男が群がるが歳を重ねた妙齢の女性に群がる様は見た事がない。
同じ勇者として召喚された朝日莉奈は高校生だと聞いた。
となると16、17といった齢だろう。
もう一人の女性、三嶋茜も無名と歳が近い。
見た目と年齢は大体釣り合うというものだ。
特にアイドルをやっていたと言う三嶋茜は美貌こそ武器といえる。
逆に言えば歳を重ねるごとに人気は右肩下がりになる。
さて、目の前でニコニコ微笑むフランは何歳だろうか。
身長は無名より低く、女性にある胸の膨らみも申し訳程度にしかない。
顔は童顔で髪は手入れされているのか艷やかだ。
言葉遣いも若者らしく、聞き取りやすい。
これらの事から導き出される答えは――
「師匠、もう一つだけ質問があります」
「ん?なんだい?何でも聞いてよ。ボクに答えられない事はないからね」
何でも、か。
これは大きく出たものだ。
となれば質問は一つ。
無名は深呼吸したのち、口を開いた。
「師匠の年齢はいくつでしょうか?」
「……死にたいのかな無名君」
空気は凍り、フランの張り付けたような笑顔で見つめられる無名。
その目はまるで笑っていなかった。
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もう少し力があれば冒険者なりなんなりと自力で生きていけるかもしれないが、知らない事が多すぎる今はまだそんな気にもなれなかった。
「ただ……もしかすると半年を待たずに出番が来るかも知れないよ?」
「それはどういう意味ですか?」
「隣国が力をつけてきていてね。もしかすると……いや、ほぼ確実に近々戦争になると思う」
戦争という言葉に無名の表情は強張った。
現実味のない単語だ。
少なくとも日本にいた頃はまず聞く事のなかった言葉である。
「僕ら勇者が出張らなければならない程なんですか?」
「恐らくね。多分勇者を召喚したんだと思う。じゃないと王国より弱い国が勇み足でちょっかい掛けてくる訳が無いからね」
勇者召喚というのはそんなにポンポン出来るものなのだろうか。
強制的に自分のいた世界から連れて来られるなんて、たまったものではない。
「ちなみに敵側の勇者は1人みたいだよ」
「何故そんな情報を知っているんですか?」
「ふふーん、それはボクが魔女だからさっ!」
良く分からない理論でドヤ顔をするフランだったが、多分何らかの魔法によるものなのだろう。
となると勇者対勇者の構図が出来上がる訳だ。
流石に無名も同郷の者を手に掛けるというのは気が引ける。
戦場で出会わない事を祈るしかなかった。
そもそも何を理由に戦争を仕掛けるつもりなのかも分からず、無名は本当に王国の味方をしていいのかすら判断に迷っていた。
勇者は基本的に魔国を相手にする時の為に用意された兵器みたいなものだろう。
半年を待たずして無名の出番が来る事になれば、苦戦は免れなさそうである。
どれ程の規模感か分からないが国同士の戦争なのだから、敵もそれなりの数がいるはずだと無名は考えていた。
そういえば他の勇者はどうしているのだろうか。
彼らも指南を受けながら実力を身に着けていっているのだろうか。
もう二か月は会っておらず無名は彼らの現在が分からない。
「もしかして他の勇者が気になるかい?」
「まあ、そうですね。黒峰さん達がどれだけ強くなったのか気になります」
「そうだねぇ、無名君に比べたら天と地ほどの差があるよ」
やる気があるのかと無名の頭には疑問符が浮かぶ。
国を救うという果てしなく大きな壁にぶつかったのだから、死に物狂いで救えるだけの力を身に付けろと言ってやりたかった。
この世は過程よりも結果が全てだ。
どれだけ頑張っても魔国に滅ぼされればそれまで。
あの4人はそれを理解しているとは思えない。
無名の方はというと、とんでもない魔物共と死線を潜り抜けてきた。
だから一流の魔法使いと言えるくらいには力を付けたつもりだった。
訓練場でぬくぬくと指導を受けている彼らには覚悟が足りないのかもしれないと少しばかり他の勇者を小馬鹿にしていた。
「じゃあ今日はちょっと訓練の難易度を上げるよ!」
「師匠は戦争が始まれば参戦するんですか?」
「いや、しないよ。ボクは何処にも属さないんだ。だって不公平だろう?世界最強の魔法使いが片方だけに味方するなんて」
自分で最強といえる自信は凄い。
とはいえフランの実力は折り紙付きだ。
無名に一度だけ見本で魔法を披露してくれたが、難易度が高すぎてとてもじゃないが真似は出来なかった。
「さ、雑談はここまでにしてそろそろ訓練しようか。今度の目標は全属性の上級魔法を会得してもらうよ!」
未だ上級魔法は雷属性と火属性だけしか習得出来ていない。
普通の魔法使いであれば、2属性の上級魔法を習得する事が生涯の目標となる。
魔法にはランクがあり、初級、中級、上級と難易度が上がる度に威力や効果範囲が増大する。
上級の更に上、神話級の魔法ともなれば王都を消し飛ばせる程の威力を持つ。
無名もいずれはそこまで手が届くだろうが、一朝一夕で身に付くものではない。
「師匠、神話級が最強の魔法になるのですか?」
「ううん、まだ上があるよー」
神話級の上などもう想像すら付かない。
一体どんな効果があるのだろうかと無名は少しワクワクした様子でフランの話を聞く。
「神話級の上には禁忌の魔法っていうのがあるんだ。でもそれは教えないよ?流石にボクもそんな禁術を教える訳にはいかないからね」
「参考までに教えて欲しいのですが、禁忌の魔法にはどういったものがあるのですか?」
覚えなくとも興味はある。
王都を消し飛ばせる神話級魔法をも上回る威力の魔法とはどんなものか。
「うーん例えば終わりゆく世界とか。」
無名は何となく想像できてしまった。
多分破滅的な威力を誇る魔法なのだろうと分かるパワーワードだった。
「国が一つ滅ぶよ」
「……覚える必要のない魔法ですね」
覚えるだけで色んな事に巻き込まれそうだと無名は忘れることにした。
それにしても国を一つ滅ぼす魔法なんて誰が作ったのか。
口ぶりからして恐らくフランは使えるのだろう。
見てみたい気はする無名だったが、見る機会は一生こなそうである。
無名には気になる事がもう一つある。
フランの年齢だ。
見た目は同年代か少し下なのだが、悠久の魔女と畏れられているくらいだからかなり歳上であろう事は想像できる。
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