孤高の姫~逆転後宮~

ぴの

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初恋1

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 翌朝、紗々羅が目覚めるとすぐそばに風雅の顔があった。
「おはようございます。」
風雅は、微笑む。
「…ん。」
紗々羅が答えても、にこにこと笑ってずっと紗々羅の顔を見ている。

「そなた、ずっと寝ているわたくしの顔を見ていたのか。」
「ええ。可愛くて。」
「そんな恥ずかしいことを…。」
紗々羅が身じろぎすると足の間に生ぬるいぬめっとしたものの存在を感じた。瞬間的に顔を顰める。
「浴場に行く。」
紗々羅は起き上がって告げる。

「陛下、その…私が洗い流して差し上げても?」
「よい、侍女に洗ってもらう。」
「しかし、私が汚したものを若い侍女の方に洗わせるのは…。」
そこで紗々羅ははっとする。

 このぬめっとしたものは、風雅の吐き出したものだったのか。

 女王は生まれてから一度も自分だけで体を洗ったこともなければ、服を着たこともない。だから、室の修行の中には女王のお世話の仕方も項目として入っている。ここは、風雅にお願いするしかなかった。
「分かった。ついてまいれ。」
 寝台の側にあった薄布を軽く纏って、紗々羅は、浴場に向かった。
 浴場のお湯は、いつ二人が使ってもいいように、火が焚かれ続けていたのだろう。適温になっている。

 浴場では、紗々羅は恥ずかしくはあったが、おとなしく風雅に洗ってもらっていた。髪を洗ってもらっている間は、じっと目を閉じてた。
「さあ、すべて終わりました。少し湯船の中に入って温まりましょう。」
 そういわれたので目を開けふっと、風雅の体を見ると、男の象徴が昨夜のようにそそり立っていた。
 見られたと感じた風雅は、その場に跪いて恥ずかしそうに言う。
「お許しください、陛下。陛下の体に触れているのに、普通ではいられません。でも無視していただければ、そのうちおさまります。」
このあと、紗々羅は朝議がある。これ以上負担はかけられない。
「…わたくしは、洗い湯で十分温まった。風雅は、ゆっくり一人で浴場を使うがいい。」
そういうと浴場備え付けのタオルを両肩にかけ、寝室に戻っていった。
その紗々羅の顔は、湯で温まった以上に赤くなっていた。
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