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初恋4
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「さて、まずはお茶から入れるのですが、陛下覚えていますか。」
「そなたのお茶はまずいのだろう?楽しみだ。」
紗々羅の言葉に、風雅はハハッと屈託なく笑う。
そんな自然な笑い方を見て、紗々羅はときめく。
風雅は立って、茶器セットが乗った台車に近づいた。
すらりとしながらも角張った大きな手で不器用そうに茶器や茶葉を扱う。そんな所作にも紗々羅は目が離せなかった。
「さあ、お試しあれ。」
紗々羅に差し出して自分の分も用意し、座る。
紗々羅が一口飲んだ。風雅は、反応を静かに待つ。
「ん!!こんなまずいお茶は生まれて初めてだ!」
あまりのまずさにクスクスと紗々羅は笑う。
「失礼いたしました。お湯を持ってまいります。」
風雅はお湯を紗々羅に渡し、自分も茶を飲んでみる。
「うっ!ひどい!」
「だろう?」
クックックッと風雅が笑う。それを見てまた紗々羅は笑ってしまった。
「これは、次に陛下と二人きりで食事する時は、茶を侍女殿に入れてもらってからにいたしましょう。」
「ふふ、そうだな。」
二人で笑い合い、ひとしきり笑ったあとで、お互いの顔を静かに見つめた。
風雅の薄群青色の髪が日の光を浴びてキラキラとしていた。
紗々羅は、無意識に手を伸ばし、
「昨日見たより、綺麗だ。」
とつぶやく。
「私の髪がそんなに気に入りましたか。」
ほんのり口角を上げ、紗々羅を見つめる。
そんな風に真剣に見つめられると、紗々羅は落ち着かなくなってくる。
「でも陛下ほど美しい御髪を見たことがないですよ。」
ひと房取り、紗々羅の目を見ながら、口づける。その顔は男の色気をたっぷり纏っていた。
紗々羅は胸が高鳴る。今日はこのままずっと一緒にいたいと感じていた。
「陛下、私は陛下にお仕えする身です。でも一人の男として陛下を愛することをお許しください。」
男らしい手で柔らかい紗々羅の手を握る。
風雅は、答えを期待していなかった。なぜなら、建前上、女王は室を平等に愛する存在だからだ。星の数は位を表すだけ。寵愛とは関係ない。
風雅は想いが伝わるようにしばらく紗々羅の手を握ったあと、朝餐を取ることを促そうとした。その時、紗々羅が口を開いた。
「そなたが好ましい。」
つい、言ってしまった。瞬に『好きよ。』と言ったのとは、まったく別の意味で。
紗々羅は、朝の光の中でそっと恋の始まりを感じてしまったのだった。
「そなたのお茶はまずいのだろう?楽しみだ。」
紗々羅の言葉に、風雅はハハッと屈託なく笑う。
そんな自然な笑い方を見て、紗々羅はときめく。
風雅は立って、茶器セットが乗った台車に近づいた。
すらりとしながらも角張った大きな手で不器用そうに茶器や茶葉を扱う。そんな所作にも紗々羅は目が離せなかった。
「さあ、お試しあれ。」
紗々羅に差し出して自分の分も用意し、座る。
紗々羅が一口飲んだ。風雅は、反応を静かに待つ。
「ん!!こんなまずいお茶は生まれて初めてだ!」
あまりのまずさにクスクスと紗々羅は笑う。
「失礼いたしました。お湯を持ってまいります。」
風雅はお湯を紗々羅に渡し、自分も茶を飲んでみる。
「うっ!ひどい!」
「だろう?」
クックックッと風雅が笑う。それを見てまた紗々羅は笑ってしまった。
「これは、次に陛下と二人きりで食事する時は、茶を侍女殿に入れてもらってからにいたしましょう。」
「ふふ、そうだな。」
二人で笑い合い、ひとしきり笑ったあとで、お互いの顔を静かに見つめた。
風雅の薄群青色の髪が日の光を浴びてキラキラとしていた。
紗々羅は、無意識に手を伸ばし、
「昨日見たより、綺麗だ。」
とつぶやく。
「私の髪がそんなに気に入りましたか。」
ほんのり口角を上げ、紗々羅を見つめる。
そんな風に真剣に見つめられると、紗々羅は落ち着かなくなってくる。
「でも陛下ほど美しい御髪を見たことがないですよ。」
ひと房取り、紗々羅の目を見ながら、口づける。その顔は男の色気をたっぷり纏っていた。
紗々羅は胸が高鳴る。今日はこのままずっと一緒にいたいと感じていた。
「陛下、私は陛下にお仕えする身です。でも一人の男として陛下を愛することをお許しください。」
男らしい手で柔らかい紗々羅の手を握る。
風雅は、答えを期待していなかった。なぜなら、建前上、女王は室を平等に愛する存在だからだ。星の数は位を表すだけ。寵愛とは関係ない。
風雅は想いが伝わるようにしばらく紗々羅の手を握ったあと、朝餐を取ることを促そうとした。その時、紗々羅が口を開いた。
「そなたが好ましい。」
つい、言ってしまった。瞬に『好きよ。』と言ったのとは、まったく別の意味で。
紗々羅は、朝の光の中でそっと恋の始まりを感じてしまったのだった。
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