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後宮の外の室2
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後宮の外には、宮殿を支える女性も多くいた。
見目麗しい4人の室が揃い立って歩く姿は圧巻である。
職務のある女性達は、しばし足を止めて彼らが行く姿を見る。
「なんて素敵な殿方達なの。」
「女王様がうらやましいわ。」
「瞬様は大きくなられて、どんどんお綺麗な顔立ちになっていくわね。」
と口々に噂していく。
ここで、男性が『職務中は静かに』と注意すれば、嫉妬と取られかねないので、彼女達の口が塞がることはなかった。
彼女達は自分の好みの一番は誰かなどと話す。
「でも、女王様はどなたを最初の方にされたのかしら。」
「特別な方ですもの。すぐに位があがるから分かるわ。」
彼らの姿が見えなくなっても、噂は止まらなかったのである。
後宮に戻った彼らは、無数の視線から解放されて一息をつく。
「瞬殿、後宮の外に出るといつもあんな風に女性に噂されてしまうのですか?」
啓輝が質問する。
「うーん、今日は新しい皆さま方がいらしたから、特別だと思います。でもここを出れば、否が応でも多少は注目されますよ。こう言ってはなんですが、我々の見た目は特別ですから。」
黒髪と黒い瞳という特別な外見を持っている瞬の言葉には重みがあった。
「では、私は大丈夫ですね、普通ですから。」
と啓輝は、自虐的に言う。
「なぜです?啓輝様も整った顔立ちをしてらっしゃいます。立ち居ふるまいなども、ほかの男性とは一切違います。ですから、歩いているだけで注目されますよ。」
「ま、いずれにしても、人の目を気にしていては、陛下の室は務まりませんよね。」
そう言って風雅は、自分の居室に戻ろうとした。
その裾を瞬が引く。
「あ、あのすみません。」
瞬は自分の意思とは関係なく風雅の袖をひっぱたことに戸惑っていた。
「何か聞きたいことでも?」
風雅が優しく促す。
「あの…昨日の夜…陛下はお元気でしたか。あっ!いや、そんなことが聞きたいんじゃなくて…えっと…」
「瞬殿、ここで聞くのは野暮だよ。私たちは陛下をお支えするための存在。ただそれだけですよね。あなたがあれこれ気にしては、陛下は気づまりですよ。」
瞬の目線に合わせるために風雅は腰を曲げた。
そのことに、瞬は屈辱を感じる。
瞬は、昼餐で紗々羅の風雅を見る目が一日で変わっていたことにすぐに気づいていた。だから、紗々羅がやってきてすぐに声をかけて、目線をこちらに向かせたのだ。
桃のことだって、二人きりの時にだけ許されることだと分かっていたのに、子どもじみたことをしたのは、風雅への当てつけであった。なのに、紗々羅を困らせてしまい、最後に風雅に助けられた。
今、風雅が言っていることは正しい。
自分は、何もかも未熟すぎる。瞬は、うなだれて居室に戻った。
そして、決意した。このまま後宮にいては、ずっと子どもだ。軍の予備軍で鍛えてもらわねばと。
見目麗しい4人の室が揃い立って歩く姿は圧巻である。
職務のある女性達は、しばし足を止めて彼らが行く姿を見る。
「なんて素敵な殿方達なの。」
「女王様がうらやましいわ。」
「瞬様は大きくなられて、どんどんお綺麗な顔立ちになっていくわね。」
と口々に噂していく。
ここで、男性が『職務中は静かに』と注意すれば、嫉妬と取られかねないので、彼女達の口が塞がることはなかった。
彼女達は自分の好みの一番は誰かなどと話す。
「でも、女王様はどなたを最初の方にされたのかしら。」
「特別な方ですもの。すぐに位があがるから分かるわ。」
彼らの姿が見えなくなっても、噂は止まらなかったのである。
後宮に戻った彼らは、無数の視線から解放されて一息をつく。
「瞬殿、後宮の外に出るといつもあんな風に女性に噂されてしまうのですか?」
啓輝が質問する。
「うーん、今日は新しい皆さま方がいらしたから、特別だと思います。でもここを出れば、否が応でも多少は注目されますよ。こう言ってはなんですが、我々の見た目は特別ですから。」
黒髪と黒い瞳という特別な外見を持っている瞬の言葉には重みがあった。
「では、私は大丈夫ですね、普通ですから。」
と啓輝は、自虐的に言う。
「なぜです?啓輝様も整った顔立ちをしてらっしゃいます。立ち居ふるまいなども、ほかの男性とは一切違います。ですから、歩いているだけで注目されますよ。」
「ま、いずれにしても、人の目を気にしていては、陛下の室は務まりませんよね。」
そう言って風雅は、自分の居室に戻ろうとした。
その裾を瞬が引く。
「あ、あのすみません。」
瞬は自分の意思とは関係なく風雅の袖をひっぱたことに戸惑っていた。
「何か聞きたいことでも?」
風雅が優しく促す。
「あの…昨日の夜…陛下はお元気でしたか。あっ!いや、そんなことが聞きたいんじゃなくて…えっと…」
「瞬殿、ここで聞くのは野暮だよ。私たちは陛下をお支えするための存在。ただそれだけですよね。あなたがあれこれ気にしては、陛下は気づまりですよ。」
瞬の目線に合わせるために風雅は腰を曲げた。
そのことに、瞬は屈辱を感じる。
瞬は、昼餐で紗々羅の風雅を見る目が一日で変わっていたことにすぐに気づいていた。だから、紗々羅がやってきてすぐに声をかけて、目線をこちらに向かせたのだ。
桃のことだって、二人きりの時にだけ許されることだと分かっていたのに、子どもじみたことをしたのは、風雅への当てつけであった。なのに、紗々羅を困らせてしまい、最後に風雅に助けられた。
今、風雅が言っていることは正しい。
自分は、何もかも未熟すぎる。瞬は、うなだれて居室に戻った。
そして、決意した。このまま後宮にいては、ずっと子どもだ。軍の予備軍で鍛えてもらわねばと。
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